Previous month:
2017年10 月
Next month:
2017年12 月

2017年11 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:落下事故はベテランに多い」から

 2017.11.15  日経産業新聞の記事「眼光紙背:落下事故はベテランに多い」から

効率化のために省略・改変が事故を生む

建設工事中で鉄塔から落ちる人身事故を起こすのは20年以上の経験を積んだベテランに多いという。コラムの著者は、事故の原因を日産や神戸製鋼所のルール違反をした社員の心情に類似性があるのではないかと指摘している。

◯もとは会社のためという熱意から

 建設会社の社長からこの話を聞いたコラムの著者は、ベテランに起こる人身事故について考察している。工事現場の作業は安全基準に従って進めることになっている。しかし、安全基準を完全に守っていると手間がかかるので、ベテランはちょっとした省略や工夫をする。このことが、やがて長い経験で「大丈夫」と勝手に確信することになるという。

単に作業を楽にしたいというよりは、「会社のために少しでも早く終わらせたい」という熱意から起こるという。日産自動車の無資格検査や神戸製鋼所の製品データの改ざんにも「この程度なら安全性や基本機能に影響はない」という思いがあったのではないか。早く製品を出荷するというプレッシャーを感じていた点も転落事故の事例に類似している。

安全対策に対して現場で勝手な「創意工夫」がなされてきたことが原因だが、効率化優先に対して再度問題がないかチェックする必要がありそうだ。🔎🏢📊🕒🗼⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:経営者の報酬と働き方改革」から

2017.11.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:経営者の報酬と働き方改革」から

役員報酬を中期の成長性連動に

コラムの著者は、欧米が企業の社会的責任(CSR)と報酬とを関連づけてきた不語気を日本企業の企業統治や役員報酬に反映する動きがでてきたことについて触れている。

◯従来は株主価値や利益との連動が少ない役員報酬

 企業統治改革で役員報酬を中期の成長性などを反映した業績連動型に切り替える企業が相次いているという。欧米企業に比べ株主価値や利益との関係が薄いとされてきたが、経営者の意識改革として行われているいう。

CSRは欧米では積極的であり、米国の上場会社の約4割は経営者の報酬の決定に際して、社会・多様性・省エネルギー・温暖化ガス削減といった指標が使われるという研究もあるという。従業員の安全性もその1つであるという。

日本は電通事件もあって社員の健康を二の次にする企業もさすがに減ってきているが、残業での社員の疲弊は未着手のところが多い。報酬基準に従業員の安全や事故率などを加えるのも1つではないかと、コラムの著者は提案している。🕒💰💴🇺🇸🇯🇵📈🏢⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:技術と科学、相互乗り入れ普通に」から

2017.11.14  日経産業新聞の記事「TechnoSalon:技術と科学、相互乗り入れ普通に」から

現代には不可欠な両者の相互乗り入れ

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、技術をサイエンスの「知識」と「智恵」が社会に貢献するための実践的方法論として取り上げ、歴史的には別物と考えられていた技術と科学は現代では密接に結びついていることを指摘している。

◯技術は経験的知識の積み重ねで発達したが科学研究が基礎をなしている

 技術はサイエンスの「知識」と「智恵」が人間社会に貢献するために体系化された実践的方法論だ。しかも使われ方は多様で、人間が目標実現のための行う様々な工夫としても技術が使われる。

歴史的にはこのような工夫から経験的な知識の積み重ねで発達し、専門的な技を持つに至る。これが職人である。一方、職人は技術を磨くために、自然と物事の構造、性質、原理や原則を熟知するようになり、サイエンスを応用することになる。

逆に自然から知識を抽出するには、高度な技術も要求されるようになり、いつしか相互に乗り入れることになった。科学なくして技術はなく、技術なくして科学なないことになる。🔧🎓📓⚡️💻🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:クラフトボス、時間かけて楽しむ」から 

2017.11.14   日経産業新聞の記事「いいモノ語り:クラフトボス、時間かけて楽しむ」から

従来と異なる飲み方を提案

コラムの著者 小林 仁氏(食品マーケティング研究所所長)は、サントリー食品インターナショナルが発売したコーヒーが従来のBOSSシリーズとは異なる新ジャンル「クラフトボス」が好調な理由をマーケティングの視点で語っている。

○現代のオフィスワーカーの新しい働き方にフィット

  コンセプトはこれまでのものとは異なり覚醒ではない。のどの渇きを癒し、働く傍らにいて、時間をかけて楽しむ新しいコーヒーである。

オフイスワーカーの新しい働き方に合わせて味わいを見直した。時間をかけて少しずつ飲むことを想定し、満足感がありながらもスッキリ飲み続けられる味を追求したという。

  • 200を超える製造工程の見直し
  • 新開発のペットボトルを採用したっぷりの500mlとした。また女性ファンも意識しスタイリッシュなものとした
  • 価格設定もリーズナブルに設定

といったことで、好調な売上だという。これまでのボトル缶でのコーヒードリンク市場は、プラカップが軟調で中小ペット型には成長の余地があるという。☕️💡⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヒット商品のない好景気」から

2017.11.10  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ヒット商品のない好景気」から

創業間もないVBが世界をリード

コラムの著者は、カルフォルニアでEVのVBであるテスラの「モデルX」に試乗してその感想を述べている。

◯「おっ」と驚くヒットが日本にはあったか?

 コラムの著者が、「モデルX」に試乗して「おっ」と驚いたのは、ドアノブがないことだそうだ。鍵を持った運転者が近づくと、自動的にドアが開く。さらにエンジンではなので、走行中も静粛。アクセルペダルを踏むと、ポルシェ並みの加速を見せるがあくまでも静か。

つぎのオートパイロットを使ってみた。モデルXには8個のカメラと12個の超音波センサー、1個のレーダーを搭載して、自動運転「レベル2」を実現。まだハンドルから手を離せないが、「ほとんどお任せ」のレベルだという。

明らかに従来のクルマとは異なる、新しい移動手段である。驚くことに、これを開発・生産しているのが、2003年創業のVBだということである。

かたや、日本の景気拡大はどうか。戦後2番目の長さになったというが、だが、「モデルX」のような「おっ」と「あっ」といわせる新製品やサービスは生まれたのであろうか。甚だ不可思議である。🇯🇵🇺🇸📈🚗🏢⚡️happy01