【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:落下事故はベテランに多い」から
2017/11/20
2017.11.15 日経産業新聞の記事「眼光紙背:落下事故はベテランに多い」から
効率化のために省略・改変が事故を生む
建設工事中で鉄塔から落ちる人身事故を起こすのは20年以上の経験を積んだベテランに多いという。コラムの著者は、事故の原因を日産や神戸製鋼所のルール違反をした社員の心情に類似性があるのではないかと指摘している。
◯もとは会社のためという熱意から
建設会社の社長からこの話を聞いたコラムの著者は、ベテランに起こる人身事故について考察している。工事現場の作業は安全基準に従って進めることになっている。しかし、安全基準を完全に守っていると手間がかかるので、ベテランはちょっとした省略や工夫をする。このことが、やがて長い経験で「大丈夫」と勝手に確信することになるという。
単に作業を楽にしたいというよりは、「会社のために少しでも早く終わらせたい」という熱意から起こるという。日産自動車の無資格検査や神戸製鋼所の製品データの改ざんにも「この程度なら安全性や基本機能に影響はない」という思いがあったのではないか。早く製品を出荷するというプレッシャーを感じていた点も転落事故の事例に類似している。
安全対策に対して現場で勝手な「創意工夫」がなされてきたことが原因だが、効率化優先に対して再度問題がないかチェックする必要がありそうだ。🔎🏢📊🕒🗼⚡️
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