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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: AIの活用、人を機械の下請けにするな」から

2017.2.11  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: AIの活用、人を機械の下請けにするな」から

人間のみができる仕事とは

コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、昨今の人工知能(AI)技術の進歩で期待していた知的な仕事が機械にとって代わられることはないか危惧している。

◯AIが弱い大学入試問題とは

AIが発達することで大学卒業後に期待していた知的労働につけないといったことがこれから起こるかもしれない。囲碁勝負などの事例がよく耳にするところである。

しかし、AIにも課題がないのではなく、むしろこれからのところがあるという。例えば、機械との協働である。いかに有効に使い活用するかは、多くの省庁下の研究機関が各々で技術の方向性を探っている段階である。一方、コンピュータが東大入試に挑戦し、合格点を取れるかを研究するプロジェクトでは、AIが長文の文脈解釈や問題の意味の理解などが苦手であることがわかってきた。

また、人間と機械とが緊密に協力するには、人間の意図を機械が正確に理解し、機械の意図が人間に直ちに伝わるような、情報交流技術も重要だという。

このような分野も念頭にした教育のプログラムが今後必要とされるだろう、と山﨑教授は示唆する。まさに、人間も知り、機械も理解して初めて開発できるものである。💡pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:任天堂、おまえもか」から

2017.2.7    日経産業新聞の記事「眼光紙背:任天堂、おまえもか」から

ゲームの世界に「遊び」の要素が消える?

コラムの著者は、スマートフォンゲームに「ガチャ」(有料電子くじ)とよばれる課金制度を導入したことについて、任天堂のゲームに対する矜持を話題にしている。

◯同社の中興の祖故山内溥氏は暴力的要素や賭け事が絡むゲームを嫌った

故山内社長は、誰もが楽しめる単純明快さを開発の基本にした。2000年代の「ニンテンドーDS」ブームは「遊び」の純粋さにこだわった理想の集大成であったと、コラムの著者は振り返っている。

ところが、いつしかガチャで荒稼ぎするDeNAなどの新興勢力に押されて業績が悪化した。最後はそれをも容認せざるを得なくなった。

ゲームは現実世界から離れ、老若男女が対等公平な条件で楽しむものである。そこにお金を持った人が強くなってはゲームのファンタジー性が消えてしまう。

お金にモノをいわせる経済の論理が持ち込まれ、「遊び」が遊びで無くなってゲームは台無しになる。本当はゲームの中身で勝負するマインドが重要なのではないのか。🎮🌎😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 放送のネット同時配信、TV非保有層には需要」から

2017.2.7   日経産業新聞の記事「風向計: 放送のネット同時配信、TV非保有層には需要」から

放送と通信の融合の新時代

コラムの著者 奥 律哉氏(電通総研 メディアイノベーションラボ 統括責任者)は、かつて「放送と通信の融合」と呼ばれて久しい今となって、インターネットとTV放送の同時配信がカギとなり需要の変化がおこりうることを説明している。

◯TV放送のネット同時配信が実現したら

この仮定を置いて奥氏の所属する電通総研では利用者意識調査を2014年に行った。

結果は;

①同時配信の利用見込みが高いのは、10〜20歳代の若年層。その中の約1割を占めるTV非保有層では、30%が利用見込みがあるという。

②TV放送の視聴習慣がない層では、同時配信の見込み層も少ない。つまり、ネット同時配信はTV非保有層には代替としての潜在的なニーズはあるが、それ以上の「TV放送視聴習慣離れ」には有効でない。

③同時配信単体よりも見逃し配信が加わると利用傾向が高まるという。

つまり、自宅のTVで観られる番組をもれなくネット経由で視聴だきるシンプルなサービスが有効だという。しかし、実現には、設備投資コスト、権利処理、民放のTVビジネスとの整合が課題だと奥氏は指摘する。

ここにきて、放送と通信の新時代に向けTVの役割は何なのか、視聴者のニーズはどこにあるのかを再考する必要がありそうだ。🌍📺happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ブレグジットと茶色い食卓」から

2017.2.3    日経産業新聞の記事「眼光紙背:ブレグジットと茶色い食卓」から

フィッシュアンドチップスが主食に?

コラムの著者は、英国のEU離脱にともない、意外なところで庶民がその影響を受けることについて触れている。

◯欧州共同体(EC)の成立後で変わった食卓

コラムの著者の知人の英国人がぼやいたという;

「また昔の黄色い食卓に戻るのかしら」

と。彼女が子供の頃、スーパーに緑のピーマンや真っ赤なトマトはほとんど並んでいなかったという。ロンドンは日本の最北端よりも北に位置する。日照時間が短く、土地も痩せている。農作物はそのような環境では、ジャガイモと豆、果物は品種改良されていない酸っぱいりんごぐらいで、自然と食卓の色は「茶色」であったという。

1973年英国が欧州連合の前身、ECに加盟すると、フランス、スペイン、イタリアから色とりどりの野菜や果物が安く大量に入り、食卓は一気に明るくなったという。

ブレグジットによって再び、英国は、「フィッシュアンドチップス」などの国に戻るかもしれない。たまには良いがこれが毎日の食事であったら、英国人はたまらないだろう🇬🇧🍴😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 希望とは、目覚めし者の夢こそ」から

2017.2.3 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 希望とは、目覚めし者の夢こそ」から

科学技術立国の礎

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、父である故 和田小六東京帝国大学教授が戦後日本の復興に科学技術が不可欠であり、そのためには技術者育成が必要と説いた先見性に触れている。

◯日本の発展は次世代を担う若者に

2月に入ると受験シーズン。その先に学舎には期待と希望がうずまく。和田教授の父、和田小六教授は、敗戦わずか6年後に「日本を科学技術で再建しよう」と、その将来を正確に見通していたという。

当時の雑誌を引用して、当時の日本は工業生産力が米国にはるかに劣ってはいたが、東洋においては支配工業国の位置は失ってはいなかったという。さらに製品の輸出の重要性を説き、やがて多くのアジアの資源を有効活用するために日本がこれに必要な機械類、船舶、車両、雑貨などを供給する立場になると予言した。その上で将来を担う若者に希望を託した。

まさに夢が現実になった。💡pchappy01