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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:共に育った言葉で呼びかけ」から

2016.3.1   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:共に育った言葉で呼びかけ」から

マジ世代の子供達が社会人になるとき

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、「マジ?」「マジきれい」、「マジ好き」などと10代の頃つかっていた世代が今や社会人といった世代の気分をうまく使ったネーミングについて語っている。

○スーツのブランド名「MAJI」

「マジ?」「マジきれい」、「マジ好き」の語源は、「真面目」だという。江戸時代からあった言葉ともいうが、1980年代になって若者の間に流行した。今やその世代も40歳代だという。

マジの英語表記「MAJI」としてスーツのブランド名としてAOKIが細身のスーツのスタイリッシュブランドとして2006年秋冬シーズンから展開している。

命名の直接の由来は、パリコレのデザイナーMASATOMO氏を起用してMA-JI MASATOMOで、本名の山地からと岩永氏は推察している。何れにしても、「マジ世代」の子たちが育って社会人になったとき、社会人が「マジ」になるとき着るスーツというイメージに広げた。

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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:時流を見て本質見ず」から

2016. 3.1   日経産業新聞の記事「「眼光紙背:時流を見て本質見ず」から

通信回線がインターネットに変わっただけ?

コラムの著者は、企業の経営者が流行に流されて本質に迫れず横並びで進むことに危機感を抱いている。

○かつてのVANブーム

30年前に企業でブームとなったVAN(付加価値通信網)。当時物流のシステム部長が、社長はブーム(時流)に乗ることだけに興味があって、その本質がわかっていないとこぼしていたという。

同様のことが、今はIoT(Internet of Things)であるが、意外にこれにのろうという企業は少ない。30年前の反省ではなく、技術革新への意欲が低いという。どこも横並びで、どこかの企業がうまくいったら参入といった安直で、内容を理解していない企業経営者が多いという。

事業の発展や革新を目指す時に、確かに時流をみるのは大切だが、そこでの戦略がより重要であろう。心地よいキーワードには乗るが、込み入った内容になると、及び腰になるようでは、本質をつかんだとは言えない。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:マイナス金利でも円高のワケ」から

2016. 2.29   日経産業新聞の記事「眼光紙背:マイナス金利でも円高のワケ」から

米が利上げ、日本がマイナス金利なのに?!

コラムの著者は、マイナス金利でもドル円相場は円高が進んでいるワケについて触れている。

○中期的には日本の経常黒字が要因だがもう1つの要因

日本の機関投資家がドル債投資を行う場合、為替リスクを避けるために円を担保にドルを借りることが多い。米国金利がもともと高いために米国の利上げでドルの供給がタイトになっている。そこに日本のマイナス金利も重なって、ドルを調達する際にさらに上乗せ金利(ベーシス)を支払わないとドルを調達できない。

こうなると米国債に投資しようとしても、ドルの調達コストが上がっているため1.2%前後の米国債でも逆ザヤになる。逆に米国の投資家は、このベーシスを使えばマイナス金利で円が調達でき、ゼロ金利の日本国債を買っても利益が出る。

米国の利上げがドル調達コストを上げ、結果的に日米金利差を打ち消し、円高になったのではないか。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:議論の目的、勝ち負けよりも得とれ」から

2016.2.26  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:議論の目的、勝ち負けよりも得とれ」から

絶対はないが最適はあるという前提で共有

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、議論を「勝ち負け」で語りたがるビジネス書が多い中、真の議論の目的を知るべきであると説いている。

◯議論で得る共有することの価値

和田教授によれば、議論をゲームやスポーツの勝負事と考えたことは一度も無いという。勝負である必要も無く、相手との議論でお互いに実り多いものとすることが、最も損得勘定でプラスであり、相手の考え方をうまく受け入れお互いの考えをぶつけることは物事の最適解をいるための最良の方法だと言う。

さらに相手の立場を尊重すれば尊重するほど批判することになる。勝負ではなく、論議の糧を得るためにも批判で出た見方の違いや知識などが、1+1=2以上の結果を生むことになる。相手と一緒になってあらゆる可能性を探るコトである。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:男性の育児休暇、現場の20代諦め広がる?」から

2016.2.26   日経産業新聞の記事「流行を読む:男性の育児休暇、現場の20代諦め広がる?」から

現場の空気を反映?

コラムの著者 山本 直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)は、男女で男性育休に対する意識が違うことについて分析している。

○育休に対する施策は整備されつつある

男性育休に対する人々の意識は、少しずつ男性より女性に認知されているようだという。博報堂生活総合研究所の公開データ「生活定点」で「男性でも、育児休暇をとるべきだと思う」という考え方への賛を尋ねる項目があり、男女全体のの賛成派は39.1%であるが、女性では4割を超えている。男女に温度差があるの予想できたが、女性の年代ごとの差は意外と少ない。さらに、面白いことに時系列をみると、男女とも全体で上がっているものの20代で賛成率が低下している。他の世代ではじわじわと上がっているのに一番若い世代は賛成とは言いがたくなっている。

 その背景に現場での空気感が反映しているのではないかと山本氏は推察している。実際は声に出しにくい現状がその背景にありそうだ。camerahappy01