【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物質・エネルギー・情報、全ては三要素の相互作用」から
2016/02/19
2016.2.16 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物質・エネルギー・情報、全ては三要素の相互作用」から
生命の歴史にも重なる三要素の概念
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、森羅万象を短的に表すと宇宙のモノとコトの全てで、物質・エネルギー・情報に還元されるという。
◯今後第4、第5の重要要素の出現?
和田教授によれば森羅万象を宇宙のモノとコトの全てと捉えるなら、物質・エネルギー・情報の三要素が相互に作用しあって全体が作られ、いろいろなモノやコトが起きるという。
つまり、サイエンスはそのメカニズムを解明すればよいというコトになる。物質は時間と空間にあって、大きさ、形、質量、運動の可能性を持つ。エネルギーは本来は物理的な仕事をする運動エネルギー、電磁エネルギーなどであるが、我々のモチベーションも広義で含まれる。情報は、人間あるいは広く生物の判断において「状況の不確定度」を減らす信号や知識である。この減少分を信号に含まれる情報量という。
生物は、物質世界の一部として理解する。ただ、生命体は、自己複製と突然変異という性質で、独自の進化を遂げ、自己防衛のために情報を利用した。情報は生物の誕生で初めて具現化された要素ともいえる。
さらにこれらの要素の概念は技術の発達とともに生まれてきた。物質の概念が材料加工から、エネルギーの概念が動力の開発から生まれ、情報の概念は、通信技術・コンピューター・自動制御からそれぞれ出てきた。ということは、これ以外に第4、第5の重要概念が今後生まれてくる可能性もある。