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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ITエンジニア争奪へ」から

2016. 1.12   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ITエンジニア争奪へ」から

数年後の企業力を左右

コラムの著者は、ITエンジニアの採用が、従来のICT企業やICTベンチャーだけでなく、資本に物を言わせた一般企業も入って争奪戦が進むと示唆している。

○機能や性能、サービスの差別をソフトウェアの「内製化」で

 エンジニアの争奪が起こる要因は、ネットをうまく使い、いかに商品やサービスを差別化するかにかかってきてくると多くの企業が注目し始めたことだという。さらに、そのためにも今までは外注に委託していたソフトウェアの開発などを「内製化」することで、開発のスピードをあげ、ノウハウを貯める考えである。

そらに興味深いのは、ITにこれまで縁のなかった一般企業がエンジニアを採用し、自社内でのソフトウェアの開発に切り替えていくことである。ファーストリテイリングやトヨタ自動車はその先駆けとなっているという。

優秀なエンジニアを集めた一般企業の力が、既存のICT企業を凌駕するとも言われている。ここで、エンジニアの採用が激戦区になっている背景がある。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:欲張ったコンセプト3文字に」から

2016.1.12   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:欲張ったコンセプト3文字に」から

複数の意味を凝縮した日本語を活用

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、コクヨが幅広く毎年一般公募する「コクヨデザインアワード」の入選作である輪ゴム「和ごむ」のネーミングについて語っている。

○3つのコンセプトを凝縮したネーミング

岩永氏も最初「和ごむ」を「なごむ」とよんだそうだが、商品のサイトにあるWagomuから「わごむ」とよむようだという。しかし、このような混乱を狙ってか、パッケージには「フリガナ」もないという。
つまり、両方の「なごむ、わごむ」が狙いかもしれない。商品が訴求したい、「心なごむ、和風の、輪ゴム」を「和ごむ」に凝縮したネーミングだという。

日本語が持っている、1字で複数の意味を表すことを活用し、多重の芸ができるという。fastfoodfastfoodhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:悪いことをするとTV見せますよ」から

2016. 1.8   日経産業新聞の記事「眼光紙背:悪いことをするとTV見せますよ」から

リアルタイム番組しかなかった時代から真逆に

コラムの著者は、米国の駐在日本人に聞いた言葉が、昔の叱咤の真逆になっていることについて触れている。

○録画もオンデマンドもなかった時代

かつては、母親に「悪いことをすると、テレビ見せませんよ」と叱られた読者もあるだろう。当時は、お楽しみの番組は、次の放映までおあずけ。

ところが、米国の駐在日本人家族に聞くと、子供が言うことを聞かないと「そんなことをしているとテレビを見せますよ」というそうだ。その意味は、Netflixなどのネット経由の動画配信サービスが普及する米国では、「好きな時に好きな場所で好きな端末で」視聴するスタイルが定着しているという。番組の途中のCMはなく、トイレに行く時は一時停止すればよい。

それにひきかえリアルタイムの放送の視聴は、不自由だという。自由なネット動画環境に慣れた子供達には、放送の動画は耐えられないくらい不自由なことなのでそうだ。こうなると、スポーツ観戦でリアルタイムで見る程度の用途しか放送のテレビ番組は付加価値はないのかもしれない。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:兆、京...大きな数、どこまで想像できるか」から

2016.1.8   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:兆、京...大きな数、どこまで想像できるか」から

グラスの一泡に1京個の炭酸ガス分子

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、身近な大きな数について語っていて興味深い。

◯世の中は大きな数の宝庫

日本の人口は1億2695万8千人(2015年7月1日時点)、16年度の予算案の一般会計の歳出総額は96兆7218億円。大金持ちは、百万長者から億万長者、さらに兆万長者になるかもしれないという。

そこで、大きな数を実感してみることを和田教授は示している。1兆という数は、例えば、間口、奥行き、高さがそれぞれ10メートルの立方体のビルを考えてみよう。このビルの体積は1千立方メートルで1兆立方ミリメートル。ここで、砂つぶを1立方ミリメートルと仮定すると、そのつぶが隙間なく入った数ということになる。

体内の目を向けると成人の体細胞は約37兆個とも60兆個ともいわれ、砂つぶビルの37杯から60杯分となる。それほど、細胞は小さい証拠である。

それではここらで、ビールでも飲むとするか。おっと、その1泡(0.5立方ミリメートルとして)は1京個(砂つぶビルの1万杯分)の炭酸ガス分子ででているという。大きな話は尽きない。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:エアレジ『リアルな接点』生かす」から

2016.1.7  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:エアレジ『リアルな接点』生かす」から

小規模飲食店のネットワークを活かした戦略

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、リクルートライフスタイルが進めている「エアレジ」を紹介し、埋もれがちなネット上のサービスで顧客も囲い込みに成功していることを語っている。

○エアレジは小規模店舗向けのPOSレジアプリ

ネット上では多くのサービスがあり、顧客の囲い込みが容易でない。そこで、同社が進めた方法は、リアルな行為(オーダー入力など)とネットをうまく連携することで、顧客を自然に囲い込み、新しい事業の芽ももつことに成功しているという。

エアレジはiPadなどのタブレット端末のダウンロードするだけで、インストールが容易にでき、すぐに使える。同社がこれまでホットペッパーなどの中小企業支援サービスを通じて小規模飲食店との接点を持っていた。これに注目。レジは通常1店舗であるために顧客が囲い込みができ、このレジシステムをハブにして、飲食店の予約サービスなどが可能になるなど、付加価値も大きい。店員が顧客のオーダーを聞いて入力することで、ネット上でデータが処理され、会計業務、売上管理などが適時把握できることから、オーナーへの日報報告も不要となる。

現状のエアラボの収益は、カード決済手数料だけであるが、今後他社のサービスとの連携で、売れ筋情報の提供や共同仕入れなどのサービスにも展開できる。pchappy01