【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:食品のセレクトショップ、こだわりの食材と物語」から
2015/07/21
2015.7.17 日経産業新聞の記事「流行を読む:食品のセレクトショップ、こだわりの食材と物語」から
企業側も人材戦略の改変が必要か
コラムの著者 岩崎 博論氏(博報堂ブランドデザイン ストラテジックプランニングディレクター)は、スーパーマーケットとはターゲットの異なる「グローサリーストア」について成熟国の消費の視点で語っている。
○生産者の物語を付加し比較的高い価格でも販売
岩崎氏が語るフードアンドカンパニー(東京・目黒)のコンセプトはFLOS(フレッシュ、ローカル、オーガニック、シーズナル、サステナブルの頭文字)であるという。オーガニックの生鮮食品や地域のこだわりの調味料などを、コンビニエンスストアの規模で展開している。さながら食品のセレクトショップである。
1960年代に急速に普及したスーパーマーケットは、品物を大規模に調達し、より安く提供することに貢献してきた。一方、このようなグローサリーストアは、中小規模の生産者から限られた品物を調達し、生産者の物語を付加し、比較的高い価格で販売しているという。東京に限らず、米サンフランシスコやポートランドなど成熟国の都市でも同様の店が人気を博している。
耐久品や贅沢品が充足し、逆に日用品にお金をかけ、関心を持つことが新しい豊かさの象徴になったようである。まさに、コトラー氏のいう「マーケティング4.0」の時代だ。