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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:進出企業悩ます『兄弟の契り』」から

2015. 5.4  日経産業新聞の記事「眼光紙背:進出企業悩ます『兄弟の契り』」から

中国企業との商慣習に不慣れ

コラムの著者は、上海へ進出した日本企業の中国企業との取引での商慣習の違いでの戸惑いに触れている。

○3・6・1の法則

中国には、3・6・1の法則というのがあるという;

中国企業に商品を納入する際に取引代金について

  • 30%は契約金として前払い
  • 60%は納入直前に支払い
  • 10%は最後の納入後に支払う

という。通常なら2から3年はこの通りに支払ってくれる。ところが、取引を通じて信頼関係ができると兄弟の契りという商慣習が強要されるという。親密になれば良いが、それ以外に、身内だから支払いを少し待ってくれといった要求が付いてくるという。待ち時間も2から3ヶ月なら許容せきるが、1年ほど未払いというのがあるという。どこまで信用して良いのか、間合いが難しいという。

中国も人件費の高騰と円安を背景に撤退する企業もあるが、13億人の内需を期待するなら撤退ではなく中国企業とうまく兄弟の契りを度胸をもって利用しなければならないという。flairhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:労組の自己改革に期待」から

2015. 5.1  日経産業新聞の記事「眼光紙背:労組の自己改革に期待」から

労働者保護や経営者に緊張感を与える施策がキー

コラムの著者は、4月29日に86回のメーデーを開催した労組の中央組織である「連合」に触れ、このところの労働組合の活動が低調である要因と打開策について語っている

○労組の推定組織率の低下

厚生労働省による推定組織率は昨年6月末時点で17.5%と低く、前年からまた0.2ポイント低下しているという。低下傾向に歯止めがきかないのが現状である。

問題は労働組合自身が時代の変化に対応しきれていないところにあると、コラムの著者は指摘している。

  • 非正規労働者の比率が4割近くになっているにもかかわらず、正社員の利益優先がまだ根強い。今年の春闘でも非正規労働者の賃上げや待遇向上を優先的に考えた労組は一握りであった。
  • パート労働者の推定組織率が6.7%に過ぎないのも期待薄の表れか。

しかし、過重労働の防止やブラック企業の糾弾などの労働者の保護の活動は労働組合の活動が重要であるし、経営者に緊張感を与えるチェック役としても、労組の存在意義は大きい。まだまだ、自己改革ででてくる施策があり、これが推定組織率の向上につながるのではないか。karaokehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:シニアのフリーにお墨付きを」から

2015. 4.30  日経産業新聞の記事「眼光紙背:シニアのフリーにお墨付きを」から

企業や業界の保護から働く個人の支援へ

コラムの著者は、経済産業省中小企業庁が先日閣議決定した第一回「小規模企業白書」でフリーランスの実態把握に乗り出したことに触れ、異例から存在感を表すまでになったことについて語っている。

○フリーといえば若者?

イメージはフリーランスは若者が多いと思いがちだが、同調査によれば、中心は50代と40代で各4割を占めているという。経験を積んだ後に独立した人が生き残りやすいようだという。主な職種はICTエンジニア、デザイナー、ライターであるという。

仕事の自由度と生活の両立には概ね満足しているが、不満は、

  • 収入(約6割が年収300万円未満)
  • 社会的評価

があるという。行政が整えるのは、社会的評価であり、例えば国がお墨付きを与えるといった、社会的評価と収入アップを狙える施策が欲しいところだ。upwardrighthappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:目を引くメガ・ギガ序列」から

2015.4.28   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:目を引くメガ・ギガ序列」から

商品系列をネーミングで

コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、ハウスウェルネスフーズのドリンクの名称「ギガシャキ」と「メガシャキ」などを例に商品系列の順序をネーミングで表す戦略について語っている。

○ICTでおなじみの単位をネーミングに

岩永氏は最初、メガシャキは、「目がシャッキリする」ドリンクであろうと軽く受け流していたという。ところが、その商品系列である、ギガシェキが出た時は、ICT業界の広告である、フレッツ光の「ギガ速い」に通じるネーミングを思い起こしたという。つまり、ギガはメガよりも上位の単位であることが認知されたことから、「凄い」と同意語になったという。ギガシェキはメガシェキよりもすごクシャッキリするという新感覚表現であるという。さらに、これによって凄さの順序がネーミングで示せる。

時代の旬のキーワードを見事に生かし刺激的な対のネーミングに仕上げた。同様に、常盤製薬工業のドリンクで「眠眠打破」がある。その強力版を「強強打破」、さらにその上をいく「激強打破」と、漢字2字の変化で勝負している。ともに商品系列の順序付けをうまくネーミングで表している。cafehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『元素変換』にみる企業の懐」から

2015. 4.27  日経産業新聞の記事「眼光紙背:『元素変換』にみる企業の懐」から

企業内の基礎研究は風前の灯

コラムの著者は、三菱重工業で20年以上も元素変換を研究していた研究所幹部が東北大学に移ったことから、その後の同社の研究体制はどうなのかを気にしている。

○元素変換とは

少ないエネルギーで元素の種類を変えるもので、同社は、原発メーカーの1つとして、放射性セシウムや同ストロンチウムを無害な非放射性元素に変換する処理の道を開くものだという。

同社と東北大学はこの共同研究が国家プロジェクトに採択されたばかりで、問題はないというが、トップの研究者が抜けた後の研究体制はどうなのか。同社も組織改革に着手しており、元素変換も聖域ではないという。社内でも認知度が低く、規模も小さい。息の長い基礎研究は同社の懐の大きさでここまで維持できたが、これから先は未知数だという。impacthappy01