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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:モバイルWi-Fiルーター」から

2015.3.9   日経産業新聞の記事「探査計:モバイルWi-Fiルーター」から

選択のキーはハードの使い勝手とサービスの価格体系

コ ラムの著者 石川 温氏(ジャーナリスト)は、UQコミュニケーションズのモバイルWi-Fiルーター「W01」についての使い勝手について語っている。

○公衆無線LANが増えても安定な高速通信は必須

外出先での無線LAN環境も最近は整いつつあるが、安定的な通信環境を確保することは実際に難しいという。こういった場合に有用なものは、モバイル(携帯可能な)Wi-Fiルーターであろう。

今回石川氏が紹介しているルーターは、キャリアアグリゲーションと呼ぶ、2つの周波数を束なる技術を使って、実効的な速度アップをはかっているもので、まだカバー率は低いものの、都市部では高速化の恩恵が受けられるというものである。

操作もスマートフォンを意識したデザインで、タッチパネル式のの操作で簡単になっている。さらに、使い放題の料金体系も、利用容量を気にしないものを設定して、モバイルのヘビーユーザにも満足させるものである。

カバー率はまだ低いが、カバーしていないところはAu(KDDI)のLTEが使え、仕事に使うにも問題がないという。格安スマホといい、最近のサービス体系も変化が起きようとしている。mobilephonehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:シャープ、急膨張の副作用」から

2015. 3.9  日経産業新聞の記事「眼光紙背:シャープ、急膨張の副作用」から

デジタル製品のコモデティー化で採算悪化

コラムの著者は、シャープの経営がまたしても迷走し始めていると警告している。その背景は、デジタル製品のコモデティー化が背後にあることで、同業界のソニーやパナソニックと同様厳しい経営環境であるが、動きが鈍い点が気にかかるというのである。

○身の丈を縮める必要もありか

ソニーやパナソニックと違い、その動きは鈍いシャープ。経営再建中であれば、機動的で小回りのきくプロジェクトをこれまでの同社のヒット商品と同様に推進すべきだと、コラムの著者は指摘する。シャープな長年研究開発部門で「緊急プロジェクト」という制度があり、全社横串で資金や有能な人材を集める「特権」を与えるものである。かつてのザウルス、液晶ビューカム、さらに液晶テレビが緊急プロジェクトであったという。これはどれもヒットした。

しかし、今のところ緊急プロジェクトでの商品・サービスがこの時期に聞こえてこないことが迷走の原因かもしれない。tvhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:好調時こそリスクに備え」から

2015. 3.6  日経産業新聞の記事「眼光紙背:好調時こそリスクに備え」から

好時魔多しの現在

コラムの著者は、日本の経済回復が上場企業あら見え始め、次は中小へと移りつつあると見るが、このような時こそリスク管理を怠らない必要があるという。

○経済悪化のトリガー

労使交渉でも賃金アップの声が聞かれる中で、来年度は実質所得拡大による消費回復も見込まれるという。そういった中で、考えるべきことはリスクに対する備えであると、コラムの著者は警鐘を鳴らしている。

そのトリガー(きっかけ)が、

  • 欧州でのギリシャのEU離脱問題
  • ウクライナをめぐる米ロの対立
  • 中国経済の悪化

であるという。とりわけ中国のGDP成長率の低下は日本の経済に大きな影響を与えるという。十分な資金の備えとリスクの多い地勢的なリスクを回避することも怠らないようにしたい。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:おにぎらず、調理簡単、見た目華やか」から

2015.3.6    日経産業新聞の記事「流行を読む:おにぎらず、調理簡単、見た目華やか」から

時短食でありながら華やか

コラムの著者 粟飯原 理咲氏(アイランド代表取締役)は、2014年秋頃から人気を高めている「おにぎり」ならぬ「おにぎらず」についてそのトレンドの背景について語っている。

○おにぎりとは変わらない材料でも

おにぎらずは、海苔1枚とご飯と好きな具を乗せて折りたたみ、包丁で半分に切っただけで、文字通り、握らない。鮭や梅干しの定番以外にも、ハムエッグや肉炒め、焼きそばなど幅広い具材が使える。見た目は、ご飯のサンドイッチといった風体で、多忙な主婦や、お弁当派のサラリーマンからも支持されてるいるという。

もとは人気料理漫画でアイデアが披露されたが、ブレイクは、インターネット。ネットで話題になって広がり、さらに女性向け雑誌などでも特集を組むなど、反響が上がった。

  • とにかく時間がかからない
  • 衛生面でも安心
  • 見た目も楽しい
  • 具材の幅が広がる

というのが支持される背景のようだ。地味なおにぎりに対してビジュアル的にもSNSなどでも投稿しやすいことから、賑わいを保っているようだ。riceballhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:電子書籍を店頭販売」から

2015.3.5   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:電子書籍を店頭販売」から

ネットも店舗も有効に使う生活者

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、鳥取、島根両県で地域最大級の20店以上を展開する今井書店グループ(鳥取県米子市)が電子書籍と紙の書籍の併売による実証実験を業界団体と推進、そこで見えてきたことについて解説している。

○電子書籍を「カード」として紙の書籍と併売

凸版印刷系のブックライブ(東京・台東)でカードに電子書籍を買うための情報を印刷し、同社か楽天のネット書籍販売店に誘導する。カード裏の番号を入力すると、電子書籍がダウンロードでき、端末で電子書籍が読めるという仕組みである。その際販売手数料が書店に入る。

今井書店では当初、見本として紙の書籍を置き、カードを並べた。それが、リアルな書籍も売れるとして意外な相乗効果が見えてきたという。

見本の書籍を置いたのは電子書籍のカードでは顧客には中身が分からず、隣に紙の本があれば中身が確かめられると同時に、両方の良さを比べた上で選んでいくという。実際の本が売れたのもこの比較が重要なポイントであった。

この仕組みが、シニアなど老眼で紙の本では読みにくく、結構な重さがあることを敬遠する世代には電子書籍を知り、文字も大きくでき、端末の重さで本が読めることから喜んでもらっているという。

読書から離れていた人に再度読書の世界に引き戻すことを今井書店では気付いたという。最初は書籍の代替と思われた電子書籍も読み手の比較選択で、違う市場が見え始めた。bookmobilephonehappy01