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2014年7 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 弊社夏季休業のため一時休止のお知らせ

いつも、当ブログをご利用 ご愛読いただき ありがとうございます。

さて、執筆者も含め弊社夏季休業のため、以下の期間、一時ブログの更新を停止致しますので、ご了承ください。

なお、再開は、7月22日(火)を予定しております。

【休止期間】

2014年7月13日(日)~7月21日(月)

以上


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新幹線50年後の日本」から

2014. 7.8  日経産業新聞の記事「眼光紙背:新幹線50年後の日本」から

東京中心主義の功罪

コラムの著者は、今年10月に開業50周年を迎える新幹線によって変わったことについて語っている。

○新幹線がかえたもの

コラムの著者が東海道新幹線の開業日、東京行き新大阪上り1番列車の元運転手、大石和太郎氏に会って当時の様子を聞いたという。

公式の当時の新幹線最高時速は毎時210キロ。大石氏は、乗客から懇願されて、通常速度である毎時160キロを超え、大津あたりで毎時200キロ走行したという。おおらかな時代だ。

新幹線はその後大きく日本を変えた。日帰り可能な「地方」が増え、東京への一極集中を助長し、結果、東京の本社化、地方の東京化が進んだという。元運転手の大石さんも、新幹線以前の蒸気機関車のころは、「楽しかった。駅ごとに特徴があり活気もみなぎっていた」という。東京への集中は判断を行うには政治や企業においてメリットは大きかったが、日本の活力や革新力の原点である「地方の力」をそいでしまった。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:マス商品、個への発信に見せる」から

2014.7.8   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:マス商品、個への発信に見せる」から

マスでありながら、個別に情報発信する疑似プライベートアプローチ

コラムの著者 ネーミング&コピーライターの岩永嘉弘氏は、コカ・コーラの「ネームボトル」を通してそのマーケティング手法に触れている。

○人名を使ったネーミングの進化

 飲食店や飲み屋で人名を看板に使うことは昔からある。しかし、最近の野菜売り場では「○○さんのキャベツ」といったような、農作者の名前を付けたものも並んでいる。通常のキャベツとは違って聞こえるから不思議である。

 岩永氏が注目したのは、コカ・コーラの「ネームボトル」である。同氏によると、半端なネーミングではなく、ボトルに名前を付けた。それも10や20ではなく、数百の名前がそろっているという。

 1本1本違う名前のボトルが並ぶという。一商品にこんなに大量なネーミングが施されることも、例がないという。また、自分の欲しい名前がなければ、注文することもできるという。

 マス商品であるコーラ。それでいて、個別に名前を使って個々の商品に見せかけている手段だ。時代は、SNSなど、個の情報の集合体で動いている。この仕掛けを逆手にとって、個々にマス商品を届けやすくする巧みなマーケティング戦略だ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:新興国市場、開発拠点としても活用」から

2014.7.8   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:新興国市場、開発拠点としても活用」から

買ってもらう国から作る国へ

コ ラムの著者 近藤正幸氏(横浜国立大学教授)は、インド市場向けの開発拠点をマレーシアにおいたパナソニックのエアコンの事例をとおして新興国の対応を変えることを示唆している。

○大ヒットしているマレーシア開発の扇風機型エアコン

 近藤教授が事例として扱ったのはマレーシアにエアコン開発拠点を持つパナソニックである。インド市場向けで、日本の細長いエアコンではなく、扇風機のように丸型のファンで低価格が可能だという。

 製品開発はマレーシアだけでなく、国際的な分業体制でおこなったという:

  • 市場調査:インドの販売部門とマレーシアの開発部門が連携
  • 技術開発:難度の高い丸型ファンの設計・開発は日本
  • 低価格化:マレーシアで研究開発・生産・調達・販売でチームを編成

といった体制である。このようにマレーシアで挑戦的な研究開発を行った結果、生産技術において特許に結びつくようなイノベーションが生まれ、グループ会社の工場でもつかわれるようになったという。さらに、現地のプロジェクトリーダーのセンスが良く、低価格で実現できる基本的な機能以外にもスタイリッシュなデザインを重視して人気を呼んでいるという。

日本もこれまでは、新興国を単なる市場、生産拠点とみてきたが、製品開発、生産技術開発の拠点に日本と分担しながらシフトすると近藤教授は示唆している。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行を読む:米の会員制家庭医診療所」から

2014.7.4   日経産業新聞の記事「流行を読む:米の会員制家庭医診療所」から

ICTで合理化でCSを上げる米医療VB

コラムの著者 竹内 進氏(アークメディア社長)が取り上げたのは、米国で注目されている医療VBで医療現場に一石を投じていることである。

○ハイセンスなインテリアの診療所

新しい医療を目指すOne Medical Groupが開いた6件目の診療所である。2007年、医者で起業家のトム・リー氏が同社を設立。「患者との人間関係を重視すること」を掲げ、家庭医専門の会員制診療所を展開している。

全米27か所(サンフランシスコ、ロスアンゼルス、シカゴ、ボストン、ニューヨーク、ワシントンなど)で、内科医による家庭医で、これまでの個人開業医の非ICTを大幅に電子化して、人件費と患者一人当たりの診察時間を延ばし、CSを上げている。平均25から40人以上の既存開業医の日々の患者数を15から16人に抑え、ゆったりとした雰囲気で診察が受けられるという。また、スマートフォンのアプリケーションを使って、診察予約をその日にできたり、検査結果をメールで受け取ることができる。質問も担当医にメールで行うことができる。年会員費は、ニューヨーク在住で200ドル。会員は他の都市でも診療を受けることができる。出張先で体調を壊しても、便利だという。

米メディアでも多く取り上げられ、著名なVCからの資金調達も成功して注目されているVBだという。hospitalhappy01