【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:戦前から生産革新、原点に戻る」から
2013/10/06
2013. 10.2 日経産業新聞の記事「眼光紙背:戦前から生産革新、原点に戻る」から
原点回帰が進化の再開
コラムの著者は、戦前からの航空機製造を例に原点回帰でこれからの技術を育てていく企業の姿を捉えている。
○三菱重工業名古屋航空機製作所
戦前・戦中に零戦や重爆撃機の開発・量産を進めた同社。同社では、製造で予想される不具合を早期に設計に反映させて、開発期間を短縮するコンカレント・エンジニアリング(CE)やフロント・ローディングの考えを既に根付かせていたという。
最新の製造業が3DCADや3Dプリンターなどを駆使しようと中で、コンピューターの無い時代に、圧倒的な短納期の要請から設計とものづくりの現場が一体となったCEを実現したことは特筆であろう。
企業の規模が大きくなるにつれ、設計と製造現場の距離が一般的に長くなっていく。そこには、現場を熟知した設計開発ができることと最先端の3D製造技術とは別である。そこで、今、同社では、原点に還って、技術者教育を大きく変更する。設計と製造現場の垣根をなくし、ものづくりに直結する共通カリキュラムを若手技術者全員が学ぶというものだ。
将来に向かって進化するためには、原点に立ち帰る時期であろう。