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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:新しいSNSの潮流」から

2013.7.2    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:新しいSNSの潮流」から

『時限化』するソーシャルメディア

コラムの著者 岩崎博論氏(博報堂ブランドデザイン ステラテジックプランニングディレクター)は、新しいSNSの潮流が沸き起こっているという。キーワードは『時限化』。

○米ツイッターが展開する最大6秒動画投稿サイト『Vine(ヴァイン)』

これまでのYouTubeのような動画投稿サイトでは、動画の撮影と投稿、閲覧、共有はPCなどが主で、しかも投稿動画に時間的な制限は事実上ない。しかし、ヴァインは、最大6秒という動画を撮影して、仲間と共有できるサービス。ツイッターと連携して、特定のユーザをフォローしたり、されたりできる。

これまでの動画投稿サイトとの差異は、

  • 短い時間内でも興味深い多様な動画コンテンツができる
  • 利用できる端末をスマートフォンに限定

といった、刹那的、時限的なSNSである。

○閲覧時間が10秒の写真共有サイト『snapchat(スナップチャット)』

指定した宛先に画像とともにメッセージが送れるSNS。興味深いのは、閲覧が出来る時間が最大10秒で、これを超えると、画像は自動的に消滅し、2度と見ることができない。『どうせ消えるのだから』と適当に撮った写真や悪ふざけの写真を気軽に送って共有できる。ことらも、刹那的で、時限的なSNSである。

写真は、アナログからデジタルに移行しても、これまでの常識は、『残す』ことが前提であった。しかし、スナップチャットは、この常識を覆し、『時限写真』という新しいジャンルに挑戦している。

岩崎氏が言うソーシャルメディアの『時限化』は新しいネットの可能性を引き出しそうだ。cameramoviehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:科学技術力、日本後退か」から

2013.7.2  日経産業新聞の記事「眼光紙背:科学技術力、日本後退か」から

世界レベルへのスピードアップの改革必要

コラムの著者は、先週閣議決定された今年度版の科学技術白書で日本の科学技術力の低下傾向を見て、改革のスピード不足を憂いている。

○欧米中国との格差

日本企業の国際競争力からだけでなく、世界の先頭集団の中で比べると伸び悩み、後退しつつあるような傾向がうかがえると、深刻である。研究論文の質と量において世界シェアが低下、研究費は中国に抜かれた状態にある。若手や女性研究者の抜擢などが進んでおらず、研究支援者も不足している。さらに研究テーマに至っては、成功するかどうかわからないが、達成できれば影響の大きなハイリスクな研究が進んでいない。

コラムの著者が指摘するように、これらの対策は数年前から課題として認識され、徐々に改善はしてきている。問題はその実行スピードで、これまで以上にスピードアップを図らないと、落伍する可能性があるという。どこまでこれが加速できるかが、科学技術政策の現時点での課題である。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査針:音楽配信サービス、アップル、再び市場変革か」から

2013.7.1  日経産業新聞の記事「探査針:音楽配信サービス、アップル、再び市場変革か」から

正念場を迎える米アップル

コラムの著者 山之内正氏(AV評論家)は、アイジューンズで市場の変革を興した同社が、ストリーミング(逐次再生型)での覇権を握るかに注目している。

○後発組のアップルの巻き返しなるか

ダウンロード型に対し、音楽配信サービスであるストリーミング型はいわばラジオのように聞き流し型である。米国中心にストリーミングサービスが登場しており、人気が高いのは、「スポッティファイ」である。後発組としてアップル以外にグーグルなども参入している。

アップルは無料でラジオに近い、アイチューンズラジオ(iTunes Radio)を今秋米国で開始する。山之内氏は、意外と音楽ファンに与える影響は大きいのではないかと予測している。

○iTunesを楽しむ環境はすでにアップルの独占

無料サービスや音楽の充実度も成功要因の1つにはなるが、ユーザー環境についてアップルはすでにiOSを軸に多くを獲得しており、強みである。つまり、ユーザにとっては新たなハードウェアを必要としない。さらに、音声操作・入力機能など同社の独自の機能も揃っている。ラジオ局には聞き流しで作業をするリビングや自動車内では良い環境だ。iOS搭載のカーステレオなどが出れば、同社の機能に新たな付加価値が出てくるのではないか。ここに音楽事業の正念場がありそうだ。carhappy01music


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:立体像の理科教材」から

2013..6.28   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:立体像の理科教材」から

ホログラムでない立体像の模型

コラムの著者 新田義孝氏(四日市大学)は、理科の教材で凹面鏡を使った立体視のできる模型で、子供でなくても大人でもその不思議にとりつかれるという。

○放物線回転体の凹面鏡を使った立体像

やや専門的であるが、放物線回転体に平行光線を充てると、内側の焦点に光が集まる。この性質を使って、教材では、全く同じ形状の放物線回転体を二つ向かい合わせに貼付けている。こうすると、物体像は、凹面鏡の間を何度か反射して、中心にある穴から飛び出し、焦点に立体の実像を結ぶことになる。つまり、3次元の実像が、空間に浮かんで見える。

模型では、たかだか数十センチの凹面鏡であるが、これを数メートルにすれば、不思議な立体投影機になる。既存のホログラムのように、煙幕などのスクリーンとなるものも不要だ。

光学では理論的に解っていても、いざ実際に目の当たりにすると、大人の方が子供より不思議におもうそうだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑲:4つの信頼性」から

2013.6.27   日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑲:4つの信頼性」から

企画書を承認してもらうには信頼が必要

コラムの著者 清水久三子氏(アンド・クリエイト代表)は、企画を相手に承認してもらう際の4つのタイプを解説している。

○4つの信頼性のタイプ

清水氏が指摘するように、企画を最終的に納得してもらうには信頼性が不可欠であると言える。そこで、漠然とではなく、信頼性を分類し、その際のポイントを知って自分の企画に応用することを考えてみよう。

①内在的信頼性:メッセージそのものの信頼性

  • 象徴的な実績:『その状況に耐えたのだから、どこでも通用するだろう』
  • 詳細なプロセスを見せる:細部がしっかりしていることは強い信頼性を打ち出すことになる

②外在的信頼性:専門家や口コミなどの外部の権威を使う

  • 専門家、メディア・権力、顧客・ユーザなどの口コミを利用

③主体的信頼性:メッセージを出す発信者の信頼性

  • 発信者本人の信頼性:『この人が言うなら間違いはないだろう』を勝ち取る。そのためには誠実さが重要。
  • 所属する企業・組織の信頼性

④発見的信頼性:メッセージの受信者が自分で納得し発見するもの

  • 受信者本人:疑いから自分で納得するもの。自分で納得すれば信頼する
  • 発見型演習:受信者が発見できるような演習を設定する

などがポイントとなる。

企画のメッセージが的を得ていても、相手に信頼されないでは承認は得られない。happy01