【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査針:音楽配信サービス、アップル、再び市場変革か」から
2013/07/04
2013.7.1 日経産業新聞の記事「探査針:音楽配信サービス、アップル、再び市場変革か」から
正念場を迎える米アップル
コラムの著者 山之内正氏(AV評論家)は、アイジューンズで市場の変革を興した同社が、ストリーミング(逐次再生型)での覇権を握るかに注目している。
○後発組のアップルの巻き返しなるか
ダウンロード型に対し、音楽配信サービスであるストリーミング型はいわばラジオのように聞き流し型である。米国中心にストリーミングサービスが登場しており、人気が高いのは、「スポッティファイ」である。後発組としてアップル以外にグーグルなども参入している。
アップルは無料でラジオに近い、アイチューンズラジオ(iTunes Radio)を今秋米国で開始する。山之内氏は、意外と音楽ファンに与える影響は大きいのではないかと予測している。
○iTunesを楽しむ環境はすでにアップルの独占
無料サービスや音楽の充実度も成功要因の1つにはなるが、ユーザー環境についてアップルはすでにiOSを軸に多くを獲得しており、強みである。つまり、ユーザにとっては新たなハードウェアを必要としない。さらに、音声操作・入力機能など同社の独自の機能も揃っている。ラジオ局には聞き流しで作業をするリビングや自動車内では良い環境だ。iOS搭載のカーステレオなどが出れば、同社の機能に新たな付加価値が出てくるのではないか。ここに音楽事業の正念場がありそうだ。
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