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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ママゴトセットが売れない理由」から

2013.6.14  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ママゴトセットが売れない理由」から

子供は大人の鏡

コラムの著者は、13日から東京ビッグサイトで開催された『東京おもちゃショー2013』での人気商品とかつての花形商品ママゴトセットを対比している。

○売れないママゴトセットのわけ

業界のことばによると、『かつて女児に圧倒的な人気を誇ったママゴトセットが全然うれないのですよ』。展示会の各ブースでみても、人だかりのあるブースでは、ママゴトセットがないという。やはり、女児の定番玩具の存在感は相当低迷しているらしい。

その理由として業界関係者からは『お母さんが料理を作らなくなったからだ』という。大好きなママのまねごとで社会生活を徐々に身につけ女児は成長するといった、かつてのモデルがなくなっているからだという。共稼ぎ夫婦であればなおさら、台所での料理の機会も減り、ママゴトセットへの関心も薄れていく。

○ここでも台頭するスマホとタブレット端末

今の子供たちがまねごとしたいのは、ママやパパのまねごとでスマホの操作。手のひらに収まり、指先で器用にササッと端末を操作する姿は、子供たちにとって「やってみたいこと」。各玩具メーカーもその点に注目し、スマホやタブレット端末型の玩具が人気を集めているようだ。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:求められるシンプルな操作」から

2013.6.14  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:求められるシンプルな操作」から

カメラも音声操作の時代?

コラムの著者 内田 勳氏(フォトコンサルタント)は、デジタルカメラやスマートフォン(スマホ)の操作性を向上させていることに触れ、カメラの更なるシンプル操作を望んでいる。

○デジタル家電の進化の先は

カメラコンサルタントの内田氏も指摘するように、最近のデジカメとスマホの親和性を上げてきていることには驚く。無線LANを内蔵したデジカメも登場してきており、撮影した写真をスマホに送り、さらにネットにつないで、保存したり、他者と共有できる。ネットに保存しなくても、スマホに保存して友人や家族と写真を楽しむことまでできる。ところが、こう言った機能の追加は操作を複雑にしていく。

○スマホに搭載された音声認識機能

米アップルのiPhoneに搭載された『Siri』という機能。最近、認識率が向上し、音声入力サービスも充実してきたという。話しかけるだけで端末を操作したり、ウェブから情報を引き出せることはもちろん、ちょっとしたメモの保存などを画面の操作なしで出来るという。

この音声入力は、音声データをネットで送信し、ネットにつながったサーバーで解析処理され、その結果を送り返してくることで、文字や操作としてスマホでは扱えることになる。音声によるコマンダ(リモコン)というわけだ。このような機能が実現した背景にはネットとの高速通信がwifiなどで安価に環境が出来てきたからである。音声入力、音声認識を応用すれば、言語の翻訳やウェブ検索、感情の分析での喜怒哀楽を判定するといった機能が実現するだろう。

内田氏はカメラの音声操作ができれば更に撮影の応用や利用者が増えるのではないかという。私は家電にその機能を望みたい。tvhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑰:期待、推し量る」から

2013.6.13   日経産業新聞の記事「YES引き出す企画書⑰:期待、推し量る」から

聴く相手の期待を意外性によって「良い意味で」裏切ってみる

コラムの著者 清水久三子氏(アンド・クリエイト代表)は、相手の期待に応える際に、先ずは相手の期待を推量したり、本人も気づいていない潜在的な期待も見積もり、メッセージにういての期待を上げることについて述べている。

○意外性の戦略をSWOTで

企業戦略の立案に使われるフレームワークを、今期の期待の推定とその対策としてSWOT分析を清水氏は行っている。

【S(強み):相手にとってメッセージが意外な場合】

  • 論点着目戦略:あまりひねり出さなくても良いが、相手によっては、テーマを認知していないことがある。その場合「なぜ今○○なのか」という背景情報を伝える。
  • 自分が思っていたことより重要なことを示す。

【W(弱み):相手にとってメッセージが意外でない場合】

  • 知識の隙間戦略:最も苦しいケース。相手に興味を持ってもらいにくいテーマや競争が激しく優位性が出せない事態。
  • 疑問を与え、相手の興味や関心を引き付ける。清水氏は、「問い」と「答え」という伝え方で、知識の隙間があることを刺激するアプローチを勧めている。例えば「Aとは何でしょうか?」と問い、知っている場合でも「自分が知らない事があるかもしれない」と知識の隙間が作られ、不安になり、その後伝える情報の価値を相対的に上げる方法である。

【O(機会):相手がメッセージに総論賛成の場合】

  • 差異化戦略:行動や選択の決め手となる「差異」を主張する。
  • 競合との差異に意外性を出していくことで勝敗を決める。この時相手に伝わっていない事を洗い出す必要がある。

【T(脅威):相手がメッセージに反対な場合】

  • 再ポジショニング戦略:ポジションを最定義して重要性を上げてもらう必要がある。
  • 「XXと思われるかもしれませんが、実は○○なのです」と相手が抵抗しているものとは違ったものとして打ち出す。相手のイメージとギャップのある情報は何かを考える

○相手が自ら答えを出せるのがベスト

自分で出した答えは人から言われるより価値あるモノと感じる。それには相手の情報を念入りに収集することが秘訣である。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キャンパスノート」から

2013.6.13   日経産業新聞の記事「西川英彦の目:キャンパスノート」からから

利用後の観察で需要を探る

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、使い終わった商品を見て、新市場の創造の可能性が分かるという。

○キャンパスノート(プリント貼付用)

 コクヨS&T(大阪市)が販売しているこのノートには、消費者視点での様々な工夫がなされているという。その需要の情報をユーザーが使い終えた100冊ほどのノートを自他の分け隔てなく定期的収集することで得ているという。

○定期収集で分かった需要

 収集して分かったことは、プリントをノートに貼ることに苦労のあとがあること。更に言えば、プリントを張り付ける指導が教育現場ではあって、ノートを書くだけのものから「情報管理」に変えることまでわかった。さらに、ウェブ調査で中高生の9割以上が授業でプリントが配布され、46%がプリントをノートに貼っていることも分かった。だが、この中で86%が、プリントを切るのに面倒であると感じていることも分かった。

この調査や観察からB5判サイズでプリントを切らずに、紙の四隅に張り付けの目印を付け、やや大きめとした。また、かさばり防止なども考慮して商品とした。

2009年に発売し、大きな市場とまでは行っていないが、書くから管理するといったノートの用途を拡げた意義は大きい。西川教授は、こう指摘する:
  • 「消費の軌跡から、ユーザーの使用法や用途の変化の流れをつかみマーケティングに生かす努力をする」

ことがキーだという。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ハードル多い『ジョブ型正社員』」から

2013.6.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:ハードル多い『ジョブ型正社員』」から

言葉の定義で左右される処遇

コラムの著者は、職務や勤務地を限定した正社員(『ジョブ型正社員』)の雇用ルールを作るべきだという政府の規制改革会議での提案について述べている。

○処遇ルールの課題

問題は、解雇条件である。処遇のルールを一般正社員から分け、職務や勤務地が「消失」した場合は解雇もありうるとするといった想定である。

勤務地消失は、雇用契約で明文化しておけば、事業所が閉鎖されたか否かは第3者的にも分かる。問題は職務の消失であるとコラムの著者は指摘する。

・『中級営業職』『初級経理事務職』といった職務による雇用契約を締結した場合:

 中級や初級の中身を明確に定義しないと、労使双方の意見の食い違いが出てくる。また、営業と言っても大まかに捉えるか、具体的な販売ととらえるか不明確であれば紛争になる可能性もある。

雇用条件を再度言葉の定義から考える必要がある。happy01