【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物理・生物学に学ぶ、相違・共通探り理解深める」から
2012/09/14
2012.9.11 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:物理・生物学に学ぶ、相違・共通探り理解深める」から
分野間の壁は有害無益
コラムの著者 和田昭允氏(東京大学名誉教授)は、化学⇒物理学⇒生命科学といったサイセンス連邦の大勢力である物理帝国、生命王国の辺境を探検し、多様多才な人たちと接し、多くの知見を得たという。
○物理帝国、生命王国そして化学連邦共和国
物理帝国、生命王国は、和田教授により、また、化学連邦共和国はノーベル化学賞受賞者の野依良治教授による例えだという。
「帝国」の由来は、法律(法則)が寸分の隙無く整備され、怖い宰相がそれを取り仕切っているからだそうだ。一方、「王国」の方は、規則も甚だ大雑把で、生き物の躍動感と美しさにロマンがある、智の金銀財宝があるかもしれない、といったイメージだそうだ。
和田教授が指摘するのは、物理屋と生物屋の気質は分かれているが、何れも相違と共通の因果関係を探りながら、一方は、宇宙誕生と素粒子に共通の根源を求め、他方は生命に共通するDNAから種の多様性(相違)への理解を深めていくという点である。
○相違と共通の両方をにらむ
和田教授によると、自然科学の二大分野での常套手段「相違と共通の両方をにらむ」ことは、問題の解決を目指し理解を発展させるコツだという。機械開発、市場の開拓、作業チームの編成などにも有効だという。
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