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2012.9.5   日経産業新聞の記事「眼光紙背:2012年火星の旅」から

米国の無人火星探査機「キュリオシティ(好奇心)」の狙い

コラムの筆者は今年8月に火星に着陸し現地の画像を送るなど活動を始めた無人火星探査機「キュリオシティ(英語で好奇心)」のねらいについて語っている。

【地球外生物の痕跡探しは先端科学がなす応用分野の開拓】

火星に生命あるいはその痕跡を探すためにキュリオシティは、約2年にわたり火星の表面を走行し、土壌などの調査を行う。まさに探査機の名称通り、好奇心をくすぐる科学の最大の謎への挑戦でもある。

コラムの著者は、ただ、米国は、好奇心だけのために莫大な予算をかけて火星を行っているのではないという。「すぐに何かの役に立つわけでなない」では許されず、応用も含めた医療医薬分野、生命科学、バイオなどへに影響を与え、新たな研究の視点や方法を見出すことを考えている。言い換えれば、米国の産業の基幹への刺激策の一環とした戦略的な活動でもある。

地球には膨大な種類の生物がいるが、反面、1つの共通祖先から進化したと考えられ、遺伝子情報を基にたんぱく質を合成するなど生命の仕組みは基本的に同じ。つまり、ある意味で一種類の生物でもあると言える。もし、火星で地球とは別種の生命が見つかり、異なる仕組みの生物が可能となれば、大きな危険技術、学術に影響を与えるといった期待感である。happy01diamond

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