【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:クレハの家庭用ラップ、苦情ゼロへ改良重ねる」から
2012/09/11
2012.9.7 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:クレハの家庭用ラップ、苦情ゼロへ改良重ねる」から
日用品だからこそ使い勝手にこだわる日本の価値源泉
コラムの著者 高嶋健夫氏(フリーランス・ジャーナリスト)は、日用品である家庭用ラップに日本のこだわりがあり、新興市場でもやがて受け入れられるのではないか、と解説している。
○共用品・ユニバーサルデザイン商品の優等生「家庭用ラップ」
ユニバーサル・デザインの黎明期から、視覚障害者が手で触って同じ形をしたアルミホイルと間違わないように「W」の浮彫を1998年に業界規格として採用し、シェアを二分する旭化成ホームプロダクツの「サランラップ」。クレハの「NEWクレラップ」の2強が競い合うようにして使い勝手の改良を続けている。
○クレハの取り組み
こういった商品の改良がどこまで売り上げに貢献するのかと疑問に思う読者もおられるだろう。高嶋氏によると、スーパーの特売品になることもクレハとしては認めつつも、『改良点は必ず消費者から好意的な反響が届く』とし、『クレームゼロを目標に今後も毎年改良を続けていく』と宣言するという。
実際、クレハは、商品名を「NEWクレラップ」に改めた1989年以降改良点は実に80か所以上になるという。
○かゆい所に手が届く
このようなかゆい所に手が届く地道な創意工夫の積み重ねこそ、Made In Japanの価値の源泉だと、高嶋氏は語る。少子高齢化の国内市場から新興国に販売を進めざるをえない状況で、食文化も所得水準も異なる新興国の製品リテラシーの高い富裕層、知識層には支持されるにちがいない。
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