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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「企業へのサイバー攻撃、手法に変化」から

2011.1.7  日経産業新聞の「企業へのサイバー攻撃、手法に変化」より

2011年の情報セキュリティーの変化予測

コラムでは、セキュリティ対策ソフト大手の米マカフィーのレポートを取り上げ、「2011年、企業は新たな形のサーバー攻撃に見舞われる」という。

【パソコンにウイルスを送りこむ手段の変化】

ウイルスを感染させる手法として従来は電子メールが使われてきたが、今年以降はソーシャルメディアのメッセージ交換を使った手法が増えるという。ツイッターやフェイスブックのメッセージに、不正サイトのリンクをつけて流すもので、利用者が気付かずにクリックすることを狙ったものである。クリックすると自動的にウイルスをダウンロードしてしまい、個人情報の漏えいや他のサイトへ攻撃を行うことにもなる。

【ソーシャルメディアでの企業情報の流出】

ソーシャルメディアも電子メール並みにビジネスパーソンが利用する機会が増えることから、企業の機密情報を流出してしまう、あるいは意図的に漏洩することも増えるという。

【PCのみならずスマートフォン向けのウイルスも増加】

従来のPCのウイルス感染だけでなく、高機能携帯電話を狙ったウイルスも昨年12月末発見されたという。また、アンドロイド、iOSといったスマートフォンの基本ソフトで動作する高度なウイルスも着実に増加するという。スマートフォンは多くの利用者の個人情報が記憶されていることから極めて危険というわけだ。

【ウィキリークスに端を発した個人による特定企業サイトへの攻撃の増加】

個人が容易に企業に嫌がらせや抗議の意思表明を行う手段としDDos攻撃(▶ 参考)がある。ウィキリークスを支持する個人が、反対する企業のサーバーを攻撃するといった政治的な意図でのサイバー攻撃が増えるという。DDos攻撃の厄介なことは通常のアクセスと見分けがつきにくいところにあり、企業側だけの対策では済まないところも多いという。インターネット接続業者のレベルで対策を練るといった大規模な包囲網が必要だ。

何れにしても2011年サーバー攻撃や個人情報を狙った犯罪が増えると予測。個人も企業活動もインターネットはもはや切り離せない。ならば、対策を練るしかあるまい。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:ネットに講義、問われる大学の質」から

2011.1.14 日経産業新聞の「眼光紙背:ネットに講義、問われる大学の質」より

「今日は国際教育水準について話そう」が大学の国際競争を生む

コラムでは、昨年話題となった、メイケル・サンデル米ハーバード大教授の有名講義を掲げ、インターネットを使った無料セミナーや史料が公開されることで、国境を越えた知の共有が始まったと指摘する。

日本の教育機関や図書館も変貌し始めている。(参考 ▶) iTunes Storeでも世界中の講義動画を配信するカテゴリーが存在する。ユーチューブも内外著名大学が続々と授業を公開している。小職が教鞭をとるデジタルハリウッド大学大学院でも、院生にフェースブックを使って公開授業を試行し始めた。(参考 ▶プレスリリース)

見る意思さえあれば、日本の高校生も大学生も簡単に、国際教育の水準がどの程度であるのかを体験できることになる。言い換えれば、既存の国内の大学にとっては、教育の品質の国際競争にさらされたことになる。

これからは国内の教育機関といえどもグローバルな視点がなければ、学生や企業といった関係者の支援もあり得なくなる時代となった。

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「三浦俊彦の目ブランド=『再魔術化』」から

2011.1.6 日経産業新聞の「三浦俊彦の目ブランド=『再魔術化』」より

ブランド戦略の1つ―再魔術化の冴えた昨年

コラムの著者である三浦俊彦氏は、サントリーの「金麦」でイメージされた1つの世界感とストーリー展開で、視聴者を浸らせる「再魔術化」を解説。いかがわしくも、魅力的な営みに心奪われる作用を利用する魔術化。それをブランド戦略に利用した再魔術化昨年冴えたという。

中世が魔術の世界であったことを否定したのが、マック・スウェーバーの「脱魔術化」。現代は、その合理性の極地かもしれない。とすれば、再魔術化は、原点回帰の戦略なのだろう。

映画のアバターやハリーポッター、ディズニーランドにドラッガー、うん、ちょっと魔術を効かせすぎたかなcoldsweats01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「デジタル文具で高める仕事力⑧」より

2011.1.12 日経産業新聞の「デジタル文具で高める仕事力⑧」より

アナログ文具が勝つと思っているのはデジタル文具が使いたいときに使えないからではないのか

コラムの著者である高畑正幸氏 (▶ 参考)の指摘によると、アナログ文具が優れているというのは、思い立った瞬間に使えることが意識せずに出来ることだという。ならば、デジタル文具も、常にスタンバイ状態にできるように環境を整えることも重要だという。モバイルであれば、かばんに入れてあるノートPCを立ち上げてから利用では遅すぎるという。できればスリープ状態しておき、周辺機器も差し込みを簡便にして、いつでも利用できるように工夫すべきだという。

高畑氏がお勧めなのは、「すべての機器を待機させる」こと。ただ、これには、利用者の相当な工夫が必要だ。私も、iPadなどを利用するが、ノートPCより優れているのは、この立ち上がり時間の差と感じる。昔から利用しているHP-LX200やモバイルギアは電池で電源ONですぐにタイピングができるところ。話題のホポメラも電池駆動ですぐに利用できるところだろう。

デジタル文具で待機状態に出来ない場合は、アナログ文具で補うことも考えなばならない。とっさの思いつきやメモも待機状態のデジタル文具がない場合、メモ帳を利用する。しかし、最近は携帯電話のメール機能がこれに変わりつつある。メールを新規につくってメモを書き、自分に送るか保存しておく。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:桑田佳祐さんの心意気に学べ」から

2011.1.11 日経産業新聞の「眼光紙背:桑田佳祐さんの心意気に学べ」より

成功神話の封印で温故知新を図る桑田佳祐さんの心意気

コラムは、昨年のNHK紅白歌合戦で目玉だった、桑田佳祐さんの出演と今の日本でビジネスの状況とを重ね合わせている。国民的なポップ歌手の桑田さん。がん手術後のテレビ出演で、往年のヒットが出ると思いきや、新曲と休業直前のシングルの2曲だった。(▶ 参考情報

コラムでは、「それ行けベイビー!!」(▶ 参考) と「本当は怖い愛とロマンス」(▶ 参考)の2曲について、桑田氏のルーツである米国南部の泥臭いブルース系とラテン系を意識したおふざけ調であるという。

確かに音楽事務所のプロモーション戦略、NHKの視聴率といった盛り上げの思いはあるものの、桑田氏の原点回帰の姿勢は、今のビジネス社会で問われている新規性の源泉とつながっている。原点回帰から視点を変え、価値を生みだして温故知新を実践することが、全く飛び地にある新規なネタを拾うより、実する可能性が高いのではないか。