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2010年10 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑧」より

2010.10.01の日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑧」から

企業統治の認識が変わらないのは?

コラムではコーポレートガバナンスにふれ、現役経営者が敬遠することばだという。しかし、適当な取締役会の緊張感は社の独裁政権から「良識の府」に変えるキーだという。

例えば、企業統治が嫌われる理由

  • 取締役会と業務執行の混同
  • 役職はあくまでも執行役のランクとして、取締役は株式比率でのガバナンス
  • 短期の株主価値は長期安定を志向する日本企業に合わない
    • 実施は大口株主は決して短期志向でない。CEOと株主との話し合いが重要
  •  社運を共にしている社員こそ第一義
    • 社員は大事だが、内部の論理に陥りやすい
  • 経営者が志高く保てばよい
    • ガバナンスの本質は、健全でなくなったときの経営の備えである。

自然がたくましく美しいのも多様性の上で成り立っているように、企業の取締役会も多様性の良さを取り入れ、社内外の信頼を獲得することが、経営の健全化につながる。

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:イノベーション理論②」より

2010.10.06の日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:イノベーション理論②」から

非連続な技術革新をどう取り扱うかでイノベーションの成功可否が決まる

 コラムでは、技術進化んお非連続的な期間を称して「S字カーブ」と言っている。いわゆる加速度的に技術が向上してしばらくすると高原状態となり、最後は他の技術にとって取って変わられるという。この成長曲線が、時間対性能でみるとS字型であるからだ。

 イノベーションは、S字カーブを予測し、次のS字カーブをみることにあるという。筆者も画像圧縮技術を開発しているとき、同じ体験がある。問題は、S字カーブが予測できたとしても、自社に技術レベルがない、新規の技術を展開する社風がないといったネガティブ要素が、イノベーションをビジネスに結び付けられない点だ。

 成功確率は、①S字カーブの先端をリードする技術戦略をもって、組織体制、投資をおこなう、または ②S字カーブを認識して、他社も含めたパートナーシップで、現在の技術レベルで、需要にあうように対応する といったことが考えられる。 ①は大型投資が可能で業界のリーダであれば可能で、②はフットワークを軽くして市場原理で勝つような中堅の企業であろう。

 さて、①、②の何れの戦略でいくか?


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:イノベーション理論①」より

2010.10.05の日経産業新聞の「部長のためのMBA講座:イノベーション理論①」から

ビジネスにつながる技術革新=イノベーションの本質を問う

 コラムでは、イノベーションは技術系だけではないが、経済白書で技術革新と翻訳されて以来、狭義として使われていると説明。さらにイノベーションの種類も、製品そのもの、製造工程、サービス革新、さらに儲け方(ビジネスモデル)の革新とあり、革新の度合いで、漸進的、革新的、破壊的ともいわれるという。また、イノベーションの源泉が、社内外の何れにあるかでもことなるという。

 しかし、技術の革新がビジネスにつながるとみる「見方」がイノベーションではないだろうか?技術の革新は、発想の展開であって、そのままビジネスにつながるものではない。技術者の知的な好奇心で留まるものかもしれない。問題は、そういった好奇心や躍動感を維持するだけの大きな目標が、ビジネスの需給に合致したとき、イノベーションがおこるのではないだろうか?以後、このコラムを読み進めていきたい。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑦」より

2010.10.01の日経産業新聞の「博士が語る実践の経営⑦」から

失敗の主原因でことなる対応策

 コラムでは、成功体験が邪魔をして改革がうまく進まないといったことに対して失敗に学ぶことを説いている。ただし、重要なポイントは、失敗の主な原因を以下の2つに分けて考えてみることだ:

  • 製品不良、時期がわるかった、市場が予想よりも小さかった
    • 計画の未熟さと実践力に課題がある場合で、反省を促し、次回に万全を期せば良い
  • 会社の事業概念が、経済社会の変化にマッチしていなかった
    • この場合は重症。会社自身の存在意義や社会的な価値が問われるところ。とくに儲けに走ると盲目的になって、「ズレ」に気付かない。

 実は2つめの失敗要因を、自社の事業領域の再定義まで遡って行うことが、新規事業やビジネスモデルの拡充につながることが多いという。つまり、事業領域を縛り付けていたのは、経営者をはじめ社員すべての事業領域を「決めた」ことにあるわけで、このジレンマを解き解すことに他ならない。失敗から、市場とのズレを生じない事業領域を、外部と触れ合う中で見出せば、それが新たな事業領域を定義したことになるという。

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「見直そうノート術③」より

2010.10.05の日経産業新聞の「見直そうノート術③」から

アナログだからできる自分で検索

 CONECTA代表 池田千恵さんのこのコラムではノートとメモの使い分けを提案している。ノートをストック情報(まとめ)、メモをフロー情報(覚え)に役割を分け、最終的には1冊のノートに情報を集約する。

【ノートをストック情報源に】

  • ノートは表紙に開始日と書き終わってから終了日を記入する
    • 分冊しても日付の記憶で必要な情報を検索できる
  • 日付とタイトルはいつも同じ場所に
    • これは、自分で検索する場合有効な方法
    • 例) 2010/10/05 田中さんと打ち合わせ Aプジェクト
  • スペースが空いてもテーマが変われば次のページから始める

【メモはフロー情報源に】

  • 手のひらサイズがベター
  • 日付とタイトルは必ず記入
  • 一冊終わったタイミングでノートに残す(8割ほど捨てるこになる)
  • MindManagerのマップなどでもよい

 さて、このノート術、ユニークなのはアナログのノートやメモで必要な情報を取り出す”検索”。自分流でいつも同じ位置に書くことを決めると、意外に自分なら検索可能なところだ。

 今年も後半に入った。ここらでノート術を工夫してみよう!