Previous month:
2010年7 月
Next month:
2010年9 月

2010年8 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の特集記事「ネットのチカラ」③

010.07月30日の「ネットのチカラ」より

ソーシャルアプリを誰もが開発

 この記事は、ソーシャルメディアに付随したソーシャルアプリが、現代の金鉱脈であることを示唆している。iPhoneのみならず、openを謳うGoogleのアンドロイドも、ソーシャルメディアとしてYouTubeなどと連動したアプリを検討中だ。

 これまで、ゲーム1つにでも、専用の開発装置とソフトウェア環境が必要であった。ところが、インターネット経由でブラウザを通して、ゲームを対戦したり、お互いにチャットや通信を使うことになってから、ゲームそのもの以上に、ゲームを楽しむ人たちの輪を楽しむ風潮に変化してきている。このようなソーシャルアプリは、開発装置は、PCやマックで良く、ソフトウェアの開発環境も無償で提供される。要はアイデア次第で一攫千金を狙えるのである。

 また、真にソーシャルアプリは、国の境をなくしている。アップルのアップストアでは、最低2カ国の説明書と利用の対応が必要だ。言い換えれば、開発したアプリを発表しネットワークで配信が可能となれば、もう国際舞台に立っていることになる。

 このような急激な技術革新とニーズの拡大に伴っていないのが、開発人財だ。ゲームコンテンの分野でも、折あれば優秀な人財を確保しようと躍起である。そこには、学歴以上に、国際感覚とスキル、さらに柔軟な発想が必要だ。果たして、日本の教育界はこの要望に追従できるのだろうか?

 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞「戦略構想力のススメ」④

2010.07.28の日経産業新聞の「「戦略構想力のススメ」④

Workableなoperationを考える

コラムでは、戦略構想を練るには次の3つのポイントを持つべきと説いている。

  1. 質の高い情報源の確保: 一度は経験したことや知識は捨て去って、新鮮な現場での情報を大事にする。そのためには、トップは営業担当などを通じて、現場のオペレーションの異変や顧客ニーズの変化を常に察知しておかねばならない。
  2. Workする能力のも極め: 自前主義の得失を把握した上で、専業者とのパートナーシップも含め、柔軟なオペレーションが可能かを評価する。
  3. 森と木をみる: マクロ的視点とミクロ的な視点を交互に検討し、融合を探る

課題は、これらのスキルを実務的に動かせるミドルが、兎角、現場から離れ、成功体験から離れなられい経営トップとは違った視点で、自らがドライバになることが必要だということだ。

ミドルが支える企業とは、この戦略構想をどう生み出すかのチカラを有機的に実践していることに他ならない。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の眼光紙背 中国の隆盛

2010.07.27の日経産業新聞の「眼光紙背」より

中国の隆盛、企業は長期戦覚悟を

 コラムでは、駐中国大使の丹羽宇一郎氏の言葉を借りて、今の中国の隆盛は、もう日本の手の届かない領域に入ったと説く。いわゆる、圧倒的な大国がアジアに出現することになる。

 産業もイデオロギーも文化も、平安時代以前の中国と日本の関係となったとも思える。大国中国に教えを請い、文化を昇華させた日本を再考しなければならないと思う。

 企業も悠久の歴史を相手に競争を仕掛ける大中国時代の戦略が必要となる。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞のTechno Onlineより

2010.07月27日のTechno Onlineより

電池技術、日本の覇権 どう守る?

 日本の製造技術と電池が深い関わりがあるとは、この記事を読むまでは不勉強で知らなかった。電池の試作は佐久間象山で電気治療機用として利用。ここでの言葉が気になる。象山曰く、

  • 「夷(西洋を指す)の術を持って夷を制す」を信条とし、
  • 「技術を実地につくってみれば、その原理がわかる。原理が分かれば、その時点で西洋人と同じ地点に立って技術を応用し、改良することができる」

また、現在の自動車帝国の祖、豊田佐吉は、自動織機の発明ののちに、日本の進路として

  1. 白人に対する知能の挑戦
  2. 国富の培養
    • 化石燃料の枯渇を見通して、蓄電池の改良、発明が重要になる
  3. 日本の国際的地位の向上

と示し、すでに電池の有用性を説いている。

 今話題のリチウムイオン電池の発明は、旭化成のフェロー吉野彰氏によってなされたものだ。さて、ここまでリードした日本の電池技術をどう守り、発展させるのかが正念場とのことである。

 佐久間象山の原理熟知の応用の態度は、未だヒット商品、技術革新の原理でもある。