【ヒット商品】ネタ出しの会 2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング カウンセリング
2010/04/09
ヒット商品を実現するためには、そもそもの出発点となる「アイデア」がなければなりません。これから、あなたの頭を「ネタ出し脳」に変えるプラクティスを紹介します。
カウンセリング 自分の発想の癖や傾向を知ることから始めよう。
あなたのアイデアを生み出す発想力に先ず焦点を当てましょう。ここでは、発想の癖や傾向を知って、発想しやすくする練習の効果を上げるためです。
(1) 夢物語タイプ あなたは、確かにアイデア・パーソンです。また、他人も評価するほど、良いアイデアが出てくる能力をお持ちでしょう。素晴らしいことです。夢を語るのは良いですが、実現手段となると腰砕けになるのは、知識不足が原因です。手段の説明を求められても、すぐに説明ができないのです。あるいは、アイデアが出れば、後はアプローチの調査で済むと、先に考えていませんか。 一歩踏み込んでアプローチまで考えると更にアイデアが具体的になって、広がります。アイデアを出す練習よりも具体化する練習を継続的に行うことで、弱点を克服できます。
(2)
一点深堀タイプ あなたは、アイデアを絞りこんで具体的な実現手段にまで考えないと気が済まない方ですね。アイデアの具体性を提示できることは素晴らしいことで、あなたは、企画の実力者であると言えます。ただし、アイデアを最初から絞り込みむと、一見、無関係と思われるアイデアを排除することになります。心得その1「質より量」でヒット商品になるアイデアを取り上げる確率を増やしましょう。 あなたは、具体化する力があるのですから、最初にアイデアを出した段階で良否をつけず徹底的に量を出すことに専念しましょう。
(3)
結果重視タイプ あなたは、アイデアを出した結果を気にするあまり、最初からアイデアを削っていく傾向があります。良い悪いを判定するアイデアの基準を持っていることは素晴らしいことです。問題は、判定基準が何に根ざしているかです。また、他人のアイデアを聞く前に自分のアイデアを先ず固めましょう。他人のアイデアを聞くと、自分のアイデアと比較しがちです。アドバイスや意見を聴くと、アイデアの良否が気になって、自由な発想を妨げます。あなたは、評価を気にしてアイデアが出ないといわれますが、もっと気軽に「ワクワク」するかどうかで、どんどん出せばよいのです。「質より量」の心得その1に則って練習を進めていきましょう。
(4)
堂々巡りタイプ アイデアが多い人でも、いつも同じ考えで止まってしまうこともあります。同じアイデアになる状況がどんな場合かが、むしろ問題です。状況が異なっても、同じアイデアであれば、アイデアを出す練習をより勧めます。堂々巡りになるのは、前提条件に、実現不可能な技術やアイデアなどが含まれていて、アイデアが良くても実現そのものができない場合です。3つの心得で述べたように、「質より量」と言いましたが、前提条件として近い将来に実現可能な仕掛け、技術をもとにしたアイデアから展開するのは、最低の質と思って進めてみてください。