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【ヒット商品】ネタ出しの会  2. 準備編 「ネタ出し脳」をつくる15のトレーニング カウンセリング

ヒット商品を実現するためには、そもそもの出発点となる「アイデア」がなければなりません。これから、あなたの頭を「ネタ出し脳」に変えるプラクティスを紹介します。

カウンセリング 自分の発想の癖や傾向を知ることから始めよう。

あなたのアイデアを生み出す発想力に先ず焦点を当てましょう。ここでは、発想の癖や傾向を知って、発想しやすくする練習の効果を上げるためです。

Idea_flow

(1)            夢物語タイプ あなたは、確かにアイデア・パーソンです。また、他人も評価するほど、良いアイデアが出てくる能力をお持ちでしょう。素晴らしいことです。夢を語るのは良いですが、実現手段となると腰砕けになるのは、知識不足が原因です。手段の説明を求められても、すぐに説明ができないのです。あるいは、アイデアが出れば、後はアプローチの調査で済むと、先に考えていませんか。 一歩踏み込んでアプローチまで考えると更にアイデアが具体的になって、広がります。アイデアを出す練習よりも具体化する練習を継続的に行うことで、弱点を克服できます。

(2)             一点深堀タイプ あなたは、アイデアを絞りこんで具体的な実現手段にまで考えないと気が済まない方ですね。アイデアの具体性を提示できることは素晴らしいことで、あなたは、企画の実力者であると言えます。ただし、アイデアを最初から絞り込みむと、一見、無関係と思われるアイデアを排除することになります。心得その1「質より量」でヒット商品になるアイデアを取り上げる確率を増やしましょう。 あなたは、具体化する力があるのですから、最初にアイデアを出した段階で良否をつけず徹底的に量を出すことに専念しましょう。

(3)             結果重視タイプ あなたは、アイデアを出した結果を気にするあまり、最初からアイデアを削っていく傾向があります。良い悪いを判定するアイデアの基準を持っていることは素晴らしいことです。問題は、判定基準が何に根ざしているかです。また、他人のアイデアを聞く前に自分のアイデアを先ず固めましょう。他人のアイデアを聞くと、自分のアイデアと比較しがちです。アドバイスや意見を聴くと、アイデアの良否が気になって、自由な発想を妨げます。あなたは、評価を気にしてアイデアが出ないといわれますが、もっと気軽に「ワクワク」するかどうかで、どんどん出せばよいのです。「質より量」の心得その1に則って練習を進めていきましょう。

(4)             堂々巡りタイプ アイデアが多い人でも、いつも同じ考えで止まってしまうこともあります。同じアイデアになる状況がどんな場合かが、むしろ問題です。状況が異なっても、同じアイデアであれば、アイデアを出す練習をより勧めます。堂々巡りになるのは、前提条件に、実現不可能な技術やアイデアなどが含まれていて、アイデアが良くても実現そのものができない場合です。3つの心得で述べたように、「質より量」と言いましたが、前提条件として近い将来に実現可能な仕掛け、技術をもとにしたアイデアから展開するのは、最低の質と思って進めてみてください。



【ヒット商品】ネタ出しの会  1. 基礎編 ヒット商品を生みだす6つのルール⑥

ヒット商品となれば、「売れるか」、「できるか」、「儲かるか」の「儲かる」段階にまで進んでいなければならないことになります。商品の原型は、一個人のアイデアで始まります。個人のアイデアを周りに説得し、巻き込んでチームとしての商品ネタとして認められるまで、磨く必要があります。さらに、「売れるか」、「できるか」、「儲かるか」をチーム全体で仮説と検証を行いながら、商品として確立することになります。

ルール6 事業する場合は「10の問い」に答える!

ヒット商品となれば、「売れるか」、「できるか」、「儲かるか」の「儲かる」段階にまで進んでいなければならないことになります。

商品の原型は、一個人のアイデアで始まります。個人のアイデアを周りに説得し、巻き込んでチームとしての商品ネタとして認められるまで、磨く必要があります。さらに、「売れるか」、「できるか」、「儲かるか」をチーム全体で仮説と検証を行いながら、商品として確立することになります。

商品を事業化するためには・・・

ヒット商品は、単なる一商品に留めず、「一事業」にまで進化させることもできます。事業となると、一商品だけでなく、派生商品やサービスまでも検討しなければなりません。商品のラインナップと下支えが必要となってくるのです。

Process

事業を考える際に大切な10の問い

下図は、事業を考える上で「10の問い」と呼んでいます。「売れるか」、「できるか」、「儲かるか」を分解したもので、質問10まで進むことができれば、そのアイデアは事業化して成功しているはずです。

事業化まで考えているあなたは、ぜひこの質問を参考にしてください。なお、この質問は決して飛び越さないこと。1つ1つの質問が、次へと進む重要な前提(仮説)となっており、飛び越すとその仮説が崩れるからです。

仮説と検証は、思いつきだけのアイデアに、実績のデータや裏付けを追加する作業に他なりません。

10questions



【ヒット商品】ネタ出しの会  1. 基礎編 ヒット商品を生みだす6つのルール⑤

人間は忘れる動物です。同時に覚える動物でもあります。忘れないと覚えることが出来ないとよく聞きますが、発想やアイデア出しも全く同じです。過去に考えたアイデアは忘れないと、新しいアイデアは出しにくいものです。それは、過去のアイデアにとらわれて、新鮮で自由な発想の障害になるからです。

ルール5 良いアイデアには「理由」まで書きとめる!

似通ったアイデアで良いから「質より量」の心得1で、どんどんノートやパソコンにアイデアを貯めましょう。何故、書き留めたいのでしょう?

それは、良いアイデアが出たと思った段階で、ワクワクしているからです。そう、この気持ちの高揚で、アイデアの内容や実施方法を書き消してしまうという不安からです。折角、良いアイデアであるのに、気持ちが高ぶって、中身を忘れてしますと思うからです。

そこで、「これは良い考えだ!」とピンときたら、「良い考えと思える理由」まで書きとめるように習慣をつけてください。実は、アイデアそのものよりも、むしろ、「良いと評価できる理由」の方が発想の原点かもしれないからです。

アイデアノートは時々読み返す!

アイデアノートは、書き込むだけのノートでは、アイデアのネタとしては使えません。書き込む前に、さっと読むことをお勧めします。読むことで、これまでの自分のアイデアの中から使えそうなものを引っぱり出すことができます。ただ、ノートを整理することは避けましょう。というのは、整理することで、発想したときの状況やワクワク感を失ってしまう可能性があるからです。

どこに何が書いてあったかだけは、思いだす手段が必要です。そこで、記入日だけは必ず文頭に書くように心がけましょう。どのページに、いつごろ書いたかを思い出せばよいですから、記入日を頼りに検索できます。



【ヒット商品】ネタ出しの会  1. 基礎編 ヒット商品を生みだす6つのルール④

アイデアを生むことは、実は「発散」と「集中」の繰り返しです。ポイントは、「発散」と「集中」を同時に行わないことです。

ルール4 「発散」と「集中」のサイクルで考える!

同時に「発散」と「集中」を行いません。発散とするときは、限界まで発散し、中途半端でやめないことです。集中するときは、徹底的に熟考することです。

アイデアを膨らませる「発散」、具体化する「集中」

中休みを含めて順を追って、アイデアを考え抜くことになれてください。

Thinkingcycle
アイデアの具体化には、

図解!が有効です。図示できるアイデアは、少なくとも他人に説明できるアイデアです。そうすれば、さらに上図のサイクルの最初に、図解したアイデアを置いて拡げてみるのです。

「普段の会話」もアイデアの宝庫

アイデアを練るとき、「会話」も欠かせない要素です。他人にアイデアを語り、意見を聴くことで、アイデアをさらに磨くことができるからです。

さらに、工夫して、上図の「発散」と「集中」で個となった、質問で会話をすると、展開が促進されます。さらに言えば、図解を使って、具体的な意見をいくことも良い次への発想につながります。

無理なく続けるには

自分のペース(時間配分)を考えて、「発散」、「中休み」、「集中」のサイクルを回しましょう。また、通勤電車やおふろの時間、昼休みなど断片的な時間を使っても効果的です。


【ヒット商品】ネタ出しの会  1. 基礎編 ヒット商品を生みだす6つのルール③

急に、「明日までにアイデアを10個出せ!」と云われても、ポンポンと妙案が浮かんでくるというのはまれです。しかし、世の中のアイデア・パーソンは、ポンポンとアイデアをひねり出すように見えます。これは才能かな、と一見思いがちですが、実はそうではないのです。「ひらめき」を生みだすためには、それまでに考え抜いた無数のアイデアや仮説があるからなのです。前回お話したA×Bも、AやBがないと、Cは出てきません。A⇒A’もAがなければ発想は進みません。

つまり、AやBをいつも取り込む興味やワクワク感がなければ、創造は出来ないのです。

ルール3 発想は「楽しく」行うこと!

ワクワク感が、発想の燃料です。つまり、ダビンチのような天才でも、好奇心やワクワク感がなければ発想できないのです。アイデアを出すとき、「役立つもの」として認識出来た時の快感や興奮が忘れられないものともいえるでしょう。

発想することは、難しいものでも苦しいものでもありません。むしろ、ワクワク感や興奮を求めて、「楽しく」行うことが大切なのです。