ちょっと変わった応用

【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「経済教室:AIの信頼確保、企業の自主的開示がカギ」から

2025.8.22  日本経済新聞の記事「経済教室:AIの信頼確保、企業の自主的開示がカギ」から

注目される「広島AIプロセス(HAIP)」

コラムの著者 工藤 郁子氏(大阪大学特任准教授)と江間 有沙氏(東京大学准教授)によれば、AIは産業構造を変革し、競争力を左右しつつあるという。一方、誤作動や悪意のある利用への不安は大きい。AIの安全性に関する企業の情報公開が不可欠ろなっている。

◯HAIPは2023年のG7広島サミットで日本が主導で創設

工藤准教授と江間准教授によれば、HAIPの下にある透明性リポートは、「リスク管理」「インシデント管理」など7セクション・全39項目で構成されるQAに基づき、各組織が回答を提出するものであるという。

米巨大テック企業、オープンAIやアンソロピックなどのメガベンチャー、日本のICT企業も参画している。日本企業がAIガバナンスの情報公開で世界をリードしているという。透明性リポートへの参加は任意であるが、EUのAI法のように罰則の規定もない。しかし、なぜ多くの企業が参加するのか。

インタビュー調査で見えてきたのは、参加各社の意識するターゲットの多様性である。

  • 一般市民をターゲット:ブランド戦略の一環か。
  • 取引先などのビジネスパートナー:B2Bで安全性や脆弱性対策にどれだけ意を尽くしているかを伝える
  • OECDなどの国際機関:グローバルな議論への貢献と情報公開の基準を形成したい
  • 各国の規制当局:官民の情報共有を進めたい
  • 自社内の関係者:開発や利活用で全社的に推進する際に部門間の調整がこれまでは不十分であった

このようなリポートは、AIを導入する企業にとっては他社の好事例集となるメリットがある。ただし、リポートの読解にはリテラシーが必要で専門用語の理解と定義の異なるところを知ることも必要でツールキット開発も必要である。今後の課題は、両著者によれば、リポートの「評価」のあり方だという。リポートを「よく見せる」ことに関心が移るからである。🎓🧑‍⚕️👦👶🏫💬👩🤝👨💡🐡⛰️🌾🏣❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇺🇸🇫🇷🇬🇧🇩🇪🇪🇺🇮🇹🇨🇦


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「サイト、AIが見つけやすく改修:プリファード系」から

2025.8.20  日本経済新聞の記事「サイト、AIが見つけやすく改修:プリファード系」から

生成AIに自社の情報が正しく引用され、回答に組み込まれることが目的

コラムの著者 武沙 佑美氏(日本経済新聞社)によれば、インターネットでの情報を生成AIで調べる方法が普及する中で、自社情報を正確に引用した回答をAIに生成して「もらう」ようにウェブサイトを改修する「AI最適化(AIO)」が注目されているという。

○日本企業も海外展開に伴ってAI最適化が重要になりつつある

武沙氏によれば、これまでの検索は、検索エンジンに自社サイトの構造と内容を伝え、関連するキーワード検索で上位に表示されることを目的とした「検索エンジン最適化」が最重要視されてきた。だが、AI開発のプリファードネットワークス(東京・千代田区)の子会社のマトランティスは、SEOの先にAI最適化があると考え、サイト設計やマーケティングの変化を捉えるとしている。

最近の調査で米ガートナーによると、2026年には従来型の検索サービスによる検索の25%がAIに置き換わると試算していると言う。これまでは、GoogleやYahooなどの検索エンジンに引っかかったサイト一覧を順に挙げていって閲覧し、取捨選択する方法が、それほど重要ではなくなっていくのではないかと考えられている。つまり、質問に対して結論を会話調で瞬時に答える生成AIでは、業務上の困りごとやそれを解決するツール、取引先を探すなどの利用イメージが出てきている。質問の解答に的確に自社名と説明が出てこなければ、ビジネス・チャンスも取り逃してしまうことになる。

AI最適化では、

  • 潜在顧客がAIにどんな問いかけをし、
  • AIはどう情報を集めて何を伝え何を答えるか
  • 自社の製品にたどりついてもらうにはどのような情報をあらかじめ発信しておくのが効果的か

といったことを考えねばならない。マトランティスのような企業が今後、クライアント企業のサイト設計やマーケティングにAI最適化を請け負うことも増えるであろう。🛜🧠🌪️☁️💡🎓🧠🏢🗻🔥🌳🎓💡💬📻⚡️🏙️🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】日本経済新聞の記事「社説:学力低下に危機感を持とう」から

2025.8.19  日本経済新聞の記事「社説:学力低下に危機感を持とう」から

確かな学力の保障は社会の安定や持続的な成長の土台

社説によれば、2024年度に行われた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、小中学生の学力低下が確認されたという。勉強離れや教育格差の拡大など気がかりな傾向も出ている。学力は、社会構造の根幹を支え、持続的な成長の源泉ともなるもので、日本政府や教育現場は、今回の調査結果を重く受け止め、学力回復に努めるべきだと主張している。

◯日本政府や教育現場は危機感を持って回復に取り組むべき

社説によれば、調査から小学6年生の国語と算数、中学3年生の国語、数学、英語のうち数学以外のスコアが下がったという。「ゆとり教育」の見直し後、これだけ顕著な低下が見られたのは初めてだろう。

文部科学省は、新型コロナウイルス禍による授業の制約が一因と見ているようだが、それだけではないという。調査結果を精緻に分析し課題や改善点の洗い出しを進めるべきだという。

特に見逃せないのが学習意欲の低下である。対象の小中学生のいずれも学校外の勉強時間が減少し、スマートフォンやゲームに使う時間が増えているという。中学3年生では平日の勉強時間が1時間未満という生徒が40%に上り、2021年度の前回の調査から9ポイント増えている。背景の1つに少子化で受験戦争が緩くなり、現在の教育が学習意欲を十分に引き出せていないことだという。放課後も含め子どもが自発的に学ぶ力と意欲を育むべきであろう。

またデジタル機器をゲームのような遊びではなく学習に使うこともこれまで以上に教えねばならない。家庭側も、スマートフォンとゲームとの節度ある接し方を子どもも含め一緒に考えていかねばならない。📱🪙🧠📉📈🗳️💡👩👨🚀✒️📕📗💻💬⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌏 happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「令和なコトバ:バズロス」から

2025.8. 18  日本経済新聞の記事「令和なコトバ:バズロス」から

アドレナリンよ、もう一度

コラムの著者 福光 恵氏(ライター)によれば、今週の言葉「バズロス」は、SNSで自分の投稿が大きな話題となって拡散される「バズり」状態が終わり、急にシーンとしてしまった時の喪失感や虚無感を言うのだそうだ。昔から、お祭りという非日常の楽しい時間が終わると、その寂しさから喪失感や虚無感に襲われることもあっただろう。「祭りの後の寂しさ」がフォークソングの歌詞になったり、「祭りのあと症候群」という言葉もあったという。だが、SNSでは、撤収もあっという間で、早ければ数時間で何事もない日常が戻ってくる。

○参議院議員選挙で「祭りのあと」の時間を意識

福光氏にも過去に2回だけ、SNSなどに書いた記事がお化けバズりしたことがあったという。謂わゆる炎上現象ではなく、自分の投稿が好意とともにバズったときの、アドレナリンの大量放出ぐあいは、一生に数回しか味わえないだろうその気分を一滴も逃さずに満喫しようと、仕事も忘れてSNSへのアクセスに夢中になったという。

だが、自分の体験したバズりも、あっという間に終了。最初は、反響でリポストが多かったが、半日も経たないうちに激減し、その数時間後には全く反応しなくなったという。まさに、お祭りのクライマックスの後の感覚である。

まさに非日常であったバスりが、最近、参議院議員選挙でもあったようだ。だが、それも泡沫の如く消え去り、多くの先生たちもバルロスを体験しているのかもしれない。💬🎤🍱📱🚚💬🧠📻⚡️🏙️💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品のネタ出しの会】 日本経済新聞の記事「私見卓見:アフリカからの留学生支援を」から

2025.8.18  日本経済新聞の記事「私見卓見:アフリカからの留学生支援を」から

人口14億人で経済成長するアフリカ

コラムの著者 岡村 善文氏(立命館アジア太平洋大学副学長)によれば、この経済の成長性と人口増をもつアフリカに対して日本政府や企業がどう関係していくかが8月20日から横浜市で開催されるアフリカ開発会議(TICAD)での重要な課題だという。

◯農政も製造業など第2次産業と同様にゾンビ企業の市場からの退出といった論調が必要ではないか

岡村副学長によれば、これまではアフリカの学生の主たる留学先は欧米の大学であった。だが米トランプ政権の政策や欧州での移民排斥の高まりの中で、アフリカの学生は欧米以外に視野を広げている。安全でも定評のある日本は、アフリカから留学生を導き入れる良い状況にあると言える。

アジア各国で多くの留学生が卒業し、日本とのビジネス交流の原動力を担ってきているという。現地に日本語を話し、日本の流儀がわかる人材がいることは、日本企業にとっても大きな助けになろう。アフリカでも同様に、留学生を通じた人材育成を図ることがアフリカ市場進出の足掛かりともなる。

ただ、学費や渡航費を工面できても、留学生の親は、子どもの生活、病気や事故時の対応などが心配であろう。アフリカは地勢的にも遠く、日本国内の同国のコミュニティーがほとんどないため、留学生の不安は大きい。この不安を低減するためにも、アフリカからの留学生に対して、生活面で困った時など緊急に必要な支出を融資する「アフリカ留学生支援基金」を設置してはとうかというのが岡村副学長の提案である。🎓🧑‍⚕️👦👶🏫💬👩🤝👨💡🐡⛰️🌾🏣❤️👦👧💰📓🗺️🚢🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵🇰🇪🇨🇩🇨🇮🇸🇳🇹🇩🇿🇦🇪🇹🇸🇩🇪🇬🇱🇾