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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:身近になる電子書籍、ならではの機能、便利」から

2013.3.15    日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:身近になる電子書籍、ならではの機能、便利」から

紙または電子書籍ではなく、両方存在意義あり

コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)は、自ら電子書籍を使ってみての所感から、これからの出版社の方向性を語っている。

○疑いから始めた

「ヤッパリ紙の本が良いね」と、疑り深い気持ちで使い始めた中本氏。しかし、いろいろ試すうちに、そうでもなくなってきたという。ビジネス書、実用書、小説、漫画と様々なジャンルのものを読んでみたが、読みづらさはなかったという。

○電子書籍ならではの機能

気になる箇所に下線を引いたり、ページに折り目をつけたりする機能もある。後で、このような印をつけたところだけを検索する機能もあって、そこだけでまとめて読めるという。

さらに読後に困る本の置き場所は不要で、出かけるときに何冊も持ち歩ける便利さがある。いつでも好きな読書ができるわけだ。

○紙か電子かではなく、両方選択できることが重要

かなり分厚くて難解な本、ビジュアル重視の写真集や絵本以外のあらゆる本が電子書籍化されて、何れかを選択できることが理想であると中本氏は語る。「紙で出版できないものを電子書籍化すればよい」という、紙の書籍至上主義も意味がないという。やはり本の重要な点はコンテンツ。面白いものは面白いし、つまらないものはつまらないというのは、紙でも電子書籍でも同じであろう。book


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:経営学、知の最前線」から

2013.1.7   日経産業新聞の記事「眼光紙背:経営学、知の最前線」から

2012年の推薦3著

コラムの筆者が取り上げているのは、2012年の100冊くらいに目を通した中で2012年特筆すべき著書を上げている。何れも経営学に関連する名著であるという:

さて、昔ながらの経営学を脱皮し、最先端の理論や実体験に触れるのも今年の課題であろう。happy01

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:韓国IT企業、人材・スキル磨く」から

2012.12.11   日経産業新聞の記事「マニュアルNOW:韓国IT企業、人材・スキル磨く」から

紙だけでなく、組込アプリ、電子マニュアル、オンラインマニュアルなど多彩

コラムの著者 高橋慈子氏(テクニカルライター)が11月に韓国・ソウルで開催された2012KTCAカンファレンスを軸に、韓国の最先端マニュアル専門会社について語っている。

○IT企業の躍進する韓国では電子マニュアルの関心は高い

今回のカンファレンスの主要メンバーで、カンファレンスのプログラム企画も担当するハンセムEUGに高橋氏は赴き、社長のキム・ヤンスク氏にインタビューしている。

同社は、企画から提案できる韓国初のマニュアル専門会社。本社は水原市(スウォン)でサムソン電子の研究開発拠点に近く、従業員は約120人。韓国人のほか、米国人、インド人も働き、顧客は日本や米国にも広がっているという。

使用説明のマニュアルは、紙だけでなく、製品に組み込まれたアプリケーションソフトであったり、UI(ユーザー・インターフェイス)の知識やアプリケーション技術が不可欠だという。韓国もスマートフォンのアプリケーション開発に若手の人材をとられてしまい、海外に目を向けて採用活動をしているという。

○変わるマニュアルの姿

ICTの普及で、利用者側も変わってきた。それに対応する人材とスキルが必要であるという。韓国と日本の大きな違いは、決定から実行までのスピードで、韓国はアジャイルで、先ずは作ってみて調整していくといった形態を取ることでスピードアップしているという。

世界のIT市場を今やリードする韓国。マニュアルも最先端のUI研究から生まれてきている。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:出版甲子園、『売れる本』が目標に」から

2012.11.21  日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:出版甲子園、『売れる本』が目標に」から

「若者パワーと発想力」対「オトナの商業主義」

コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)が取り上げるのは、本を出版したい大学生と出版社をつなぐイベント「出版甲子園」(2012年11月4日東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催)である。

○「大学生が本を出す」価値から「大学生も売れる本を出す」価値への変化

2005年以来8回の開催を迎えた同イベントは、ウェブによる書類審査など3次にわたる厳しい審査の後、10の企画書が決勝大会でプレゼンテーションできるもので、審査員は大手出版社の編集者や書店員が務め、厳正な判断が下された。

大学横断のサークルとして運営されているこのイベントも、質が向上し、初期のころの大学生の出版という希少性価値から今や売れる本を大学生が如何に書くかといったものに移行してきている。学生時代から「経験」と「実績」がないと決勝大会には残れない。

○出版甲子園は次の段階へ

中本氏も今までの「若者のパワーと発想力」と出版関係者の「オトナの商業主義」の戦いに変わりつつあるという。商業主義に委縮することなく、パワーと発想で乗り切ってほしいもんである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:タブレットの利用実態、意外に狭い『居場所』」から

2012.11.16  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:タブレットの利用実態、意外に狭い『居場所』」から

ノートパソコンとスマホの狭間

コラムの著者山本直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)が、話題のタブレット端末の市場が意外に若者世代でもエアーポケットがあると語っている。

【米国異なる住環境に影響】

米国では、タブレットの出荷台数が個人向けノートパソコンを今年は上回るとの予測もある。日本でもタブレットは話題になるが、まだノートパソコンの方が多い。

今後の浸透度合いを解く鍵は、タブレットの「居場所」にあるという。

【大学生に調査】

山本氏は大学生に毎年所有するデジタル端末を調査しているという。今回は、ノートパソコンを全員が所有し、スマートフォンの所有も100%だった。これに対してタブレット端末は1名だけだったという。これから所有したいという希望でも2名ばかり。しかも、ICTに対して感度の悪い学生ではないという。

この謎を解くには、所有するパソコンの形態にあるという。1名を除いて全員ノートを使用している。デスクトップは圧倒的に少数派で、日本のパソコンの出荷台数の70%以上は、ノート型。それにスマホがあると、タブレットの「居場所」はなくなってしまう。学生の部屋は狭く、わざわざお金を出して買う必要もないのだという。

どうも、日本の住宅事情を考えると、やはり「居場所」がないから市場の伸びを疑問視すると山本氏は推察している。決めては電子書籍などのコンテンツの充実が普及の鍵となるだろう。happy01