【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:自力で書籍を電子化」から
2013/10/29
2013.10.23 日経産業新聞の記事「流行ウオッチング:自力で書籍を電子化」から
個人の使い勝手と著作権侵害の狭間で
コラムの著者 中本千晶氏(ジャーナリスト)は、自ら自宅に溜まっていた中本氏の月刊誌を「電子化」して、その使い勝手の良さと、著作権侵害の問題について語っている。
○紙の書籍を裁断してスキャンし電子化する「自炊」
料理ではなく、自ら紙の書籍を裁断して、1ページずつデジタルスキャンして、PDFなどのデジタルファイルにすることを「自炊」という。中本氏も自宅の舞台関係の月刊誌を「自炊体験」したようだ。
秋葉原にあるレンタル・スキャンイングブース「自炊の森」では、従量制課金(グラムいくら)と時間制課金があるとのこと。中本氏は、本の背をスパッと裁断し、業務用のスキャナーで一気にPDF化。取り込んだファイルをスマホで見えるようにすると、これが快適だという。写真もきれいだし、文字も読みやすいという。
○著作権侵害で訴えられた「自炊代行業」
ところが、著作物の複製は、「私的複製」以外は違法であることから、9月30日に著名作家ら7名が自炊代行業者を相手取り、訴訟を起こした。一審判決で、東京地裁は作家側の主張を認めている。
確かに、手狭な我が家でたまるばかりの書籍や雑誌を有効に見たいというニーズと作家らの著作権保護とは相いれない。中本氏もどこかで折り合えないかと考えているようだ。
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