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2013.4.5  日経産業新聞の記事「市場トレンド私はこう読む:30、40代向け雑誌好調」から

コンテンツのジャンルで特徴がでるメディア

コラムの著者 山本直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)は、雑誌の減少傾向が単なる紙からネットといった図式でないことを説明している。

○広告にみるメディアの特性

電通の発表による『2012年日本の広告費』を山本氏は取り上げ、メディアと広告費についての傾向を語っている。

  • マス広告:落ち込みが続いていたマス広告に下げ止まり感がでてきた
  • 雑誌広告:マス広告よりも落ち込み幅が大きい。多くの雑誌が休刊するなかで、創刊は決して多くない。前年比0.4%増でほとんど横ばい。

○女性誌と40歳代以上の男性誌は好調

上記のデータでは、雑誌広告費がのびているのが、女性誌と40歳以上の男性誌だという。山本氏は『バイラ』(集英社)、『ヴェリィ』(光文社)について30%以上の伸びで驚いたという。

一般的な分析では、「ネットに押されて」と雑誌広告の低迷を説明が多い。しかし、山本氏によるとじゃんるによってその特性が違うのではないかという。ビジネス関連の情報では、電子版の方が検索・保存に対して優位である。スマートフォンやタブレット端末に対応して場所によらない。つまり、多忙な中で隙間時間を有効に活用して必要な情報だけを選択するには最適と言える。

一方で、雑誌はランダムに読みやすく、ファッション誌のように、ゆとりのある時に暇つぶしとして接することに向いているという。検索による適合性よりも「偶然性」を重宝にする。こう言った出会いがファッション誌には大切であり、『メンズクラブ』(ハースト婦人画報社)は5月号からミニサイズを発行するという。

コンテンツ全体をみるのではなく、ジャンルによる特性が電子書籍化の傾向に依存するようだ。bookhappy01

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