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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:阿吽の呼吸、言葉曖昧でも理解は共有」から

2016.6.17  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:阿吽の呼吸、言葉曖昧でも理解は共有」から

阿吽の意味は洋の東西では同じだが

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、前回の意味をなすコミュニケーションをおこなうために必要な「コンテクスト」をさらに発展させて、その程度が世界各国のコミュニケーションで異なっていることについて触れている。

◯誤解の要因はこのコンテクストの程度の違い?

まず和田教授がいうように、この違いは「会話におけるコンテクスト共有の程度」を表しているだけで、文化の高低を言っていりのではない。世界各国のコミュニケーションを「高コンテクスト文化」と「低コンテクスト文化」に分類したのは、米文化人類学者のエドワード・ホールである。

この典型事例は、日本が最高コンテクスト文化、ドイツが最低コンテクスト文化である比較である。

《日本》

  • 重要な情報でも言葉に表現されないことがある
  • 言語は曖昧
  • 理解は一般的な共通認識に基づく
  • 意思決定要因は感情的
  • 沈黙の効果は不快でない
  • 双方による契約であっても状況によっては柔軟に変更される

《ドイツ》

  • 伝達される情報は全て言葉で提示
  • 言語は正確
  • 理解は言葉に基づく
  • 意思決定要因は論理的
  • 新木はコミュニケーションの断絶で不快
  • 双方の合意による契約の変更は容易ではない

このように、阿吽の呼吸というのは、高コンテクスト文化の典型のようだが、低コンテクスト文化でも

  • They are on the same wave length; 両者は同じ波長を持っている
  • Their minds work the same way; 彼らの心は同じに動く

と和英辞典にも出てくるようだ。洋の東西を問わず、この用語の意味は同じであるのは興味深い。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:民泊熱、宴の後が心配」から

2016.5.26   日経産業新聞の記事「眼光紙背:民泊熱、宴の後が心配」から

観光スポットにオーナーも借り手も中国人のマンション

コラムの著者は、民泊の解禁が近い中、本当に問題ないかを危惧している。

○箱根、伊豆、山梨の温泉宿も爆買いのケースも

コラムの著者の自宅近くにある浅草寺をお祭り、三社祭が取り行われた時に、近隣でちょっとした異変に気づいたという。昨年できたワンルームマンションに訪日中国人がスーツケースを転がしながら相当の人数が入っていったという。マンションのオーナーからみれば、賃貸より回転率のよい民泊に流れている証左であろう。だが、現状は受付の設置や自治体の許可が必要で、グレーなケースが多いという。

河口湖を始め観光スポットでは最近、オーナーも借り手も中国人のマンションでの民泊が目立っているという。箱根、伊豆、山梨の温泉宿も次々と中国人資本で買われているという。

 2020年の東京五輪に向けてしばらくこういった民泊熱が続くであろうが、問題はその宴の後が心配だという。camerahappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: 代々木公園の『フェス』、異なる価値観、集い発信」から

2016.5.24   日経産業新聞の記事「風向計: 代々木公園の『フェス』、異なる価値観、集い発信」から

イベントの聖地は今も

初夏のよい季節に屋外でのイベントも賑わっている。コラムの著者 山本 直人氏(コンサルタント・青山学院大学講師)は、その中で若者に人気のある、フェス(フェスティバル)について考察している。

○ネットの発達がかえって「リアルへの出口」となっている

このようなフェスの聖地として、歩行者天国のDNAか、代々木公園にはあるという。

連休後、カンボジア、タイ、ラオス、ベトナムといった東南アジアの国々をテーマにしたイベントが続くという。さらに社会的なインパクトのある、「アースデイ」、「エコライフ」さらにLGBTの「東京レインボープライド」なども定着してきた。

このイベントは、広い意味での「相互理解」の場になっており、様々な国や、価値観の異なる人々との共存をしていく空間となっている。さらに、その立地を考えると、明治神宮や表参道などの外国人観光客も多いエリアで回遊性も高く、社会的なアピールが国内にとどまらず海外にも広がる。ネットの発達が、この拡散を助長する。

ここ、代々木公園発がトレンドになりそうだ。

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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:女性向けウェブ媒体、女優の服装・コスメ紹介」から

2016.4. 28  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:女性向けウェブ媒体、女優の服装・コスメ紹介」から

差別化ポイントは女性向けエンタメニュースの即時性

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、従来とは異なるターゲット設定が新市場を生む可能性について、ネットネイティブ(東京・品川)の運営する「モデルプレス」を上げ説明している。

○エンタメニュースのターゲットは男性だったが

「モデルプレス」は女性向けエンターテイメントとライフスタイルをテーマにしたニュースサイトで、ツイッターやフェイスブックなどで多くの人に拡散される人気のウェブメディアだという。

もとは、ブログでのダイエット、サプリメントの情報発信であったが、その人気に、信頼性が担保され、いつの時代にでも存在し飽きられない「ニュース」に着目した。もともと、エンターテイメントニュースは男性ターゲットであるスポーツ新聞の十八番であったが、これの女性版でネット配信の「女性向けエンターテイメントニュース」にした。

ただ出来立てのメディアが取材をするのは最初の大きな関門であった。そこで、小さな取材から始め、信頼性を獲得し、やがて、独占取材できるまでになったという。そのために後発だった不利な点を、従来になかった雑誌レベルの写真品質や撮り方で独自性をだした。

取材が広がると副次的に写真による特集できる。女優のコーディネートやメークをまとめて紹介したり、ブランドやコスメ、トラベル、ダイエットなど話題も広がっていった。最近はテレビ番組や旅行会社の委託を受けてメディアサイトの運営することまで行っている。

拡散力の強さは、ターゲットの設定や企画の良さだけでなく、速報といったスピード重視で拡散を行う点が強みである。pchappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:スターフライヤー、快適性重視、大手も追う」から 

2016.4.14   日経産業新聞の記事「小野譲司の目:スターフライヤー、快適性重視、大手も追う」から

大手2社にはないサービスの進化が鍵

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、2016年就航10周年を迎えた北九州をベースにするスターフライヤーのサービスについて大手の差別化について触れている。

○安全性、快適性を重視したブランドの確立へ

ドリンクやエンターテイメント、シートなどのサービスで黒を基調としたブランドをイメージとした同社。大手よりも割安でしかも、日本版顧客満足度指数調査で1位を7年連続記録している。

ひときわ目立つ黒の機体、全席革張りで足元がゆったりしたシートで、タッチパネルのビデオモニタ、USB電源、ジャズバーをイメージした安全ビデオの全てが黒のイメージで統一しリッチな空間を格安運賃で提供している。座席数もA320最大180席を150席に抑え収益性よりも快適性を重視。

しかし、ドリンクやエンターテイメント、シートなどのサービスも大手の追従がすぐに起こる。同社の松石社長も;

「第一に安全性の徹底を担保した上で、定時性や快適性といった面で”らしさ”を追求する」

という。小野教授は同社の予約サイトでの残席数を競争力のバロメータとして観察しているという。

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