旅行

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:EU版『青春切符』統合の価値を育むか」から

2018.6.20   日経産業新聞の記事「眼光紙背:EU版『青春切符』統合の価値を育むか」から

難民の扱いとの関係で効果は?

コラムの著者によると、かつて旧国鉄時代のキャンペーン「ディスカバリー・ジャパン」での「青春18きっぷ」の発想と同様に、欧州連合(EU)加盟国の18歳の市民に対して「ディスカバリー・EU」キャンペーンが開かれるという。さて、その意義は?

○若者はタダ券よりも貧乏旅行がよいのでは

 かつての国鉄で若者を旅に誘った青春切符のEU版を欧州連合傘下の国で始めるという。18歳の市民に対して、インターレイルパスをプレゼントするプロジェクトだという。この切符で、列車やバスが乗れるが、宿泊費や食費は自腹。1つの欧州をつくる異なった人と文化に出会う旅を体験させるというアイデアである。

ただ、全員に切符を渡すだけの予算はない。となれば、政府機構のタダ券に頼るよりも貧乏旅行で各国をまわり見地を広めることをコラムの著者は勧めている。🚈🇩🇪🏢📈💡🔎⚡️🌎happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目;縄張り行動、他の顧客に影響も」から 

2018.6.8  日経産業新聞の記事「小野譲司の目;縄張り行動、他の顧客に影響も」からから

迷惑行為を以外に縄張り

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、日本版顧客満足度指数の調査を見て、他のお客さんのマナーについての結果から、企業のマーケティングの展開の仕方を示唆している。

○縄張りを適度に認めるマーケティング

 レストランやカフェでは、見ず知らずの人々が同じ空間で食事や喫茶をし、時間を過ごしている。このような集合的なサービスの満足度の評価は、サービスの品質以外に、同じ時間と空間を共有する他の顧客の振る舞いからも影響を受けると、小野教授は説明している。

同調査で、「他の顧客のマナーが良いか」に対する回答を業界ごとに集計してみたという。新幹線やLCCは、横ばいで推移。コーヒーチェーンや近郊鉄道は低下傾向。テーマパークも変動はあるが、低下傾向だという。日本人のマナーが悪くなったのか、訪日外国人観光客の急増で日本人に回答が影響をうけたのか?

ここでいうマナーの悪さは2つあるという。1つは「迷惑行為」であり、企業としては排除すべき内容である。一方、「縄張り(テリトリー)行動」があるという。人や動物は、自らの目的を達成するために、場所や事物を所有する、あるいはコントロールしたいという行動をとるという。空席に荷物をおくマーキングもそれで、サービスにおける縄張りだという。これは企業にとって悪いことではない。縄張り行動は、ヘビーユーザーが取りやすい行動という研究もあり、リピーターをふやしたい企業にとっては重要な行動である。問題は、縄張りが行き過ぎると、他の顧客が使う空間を制限し、新規客を獲得する機会損失を起こすという。この適度なコントロールがマーケティングには必要だ。🎓📖☕️🏢🏨💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:未知を消す社会、『人生の初見力』衰退」から 

2018.3.23  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:未知を消す社会、『人生の初見力』衰退」から

予測が進めばリスク管理はできるが、初見力が減る

コラムの著者 関沢 英彦(発想コンサルタント)は、前回の発展で、人工知能など予測可能な未来を前提にした生き方について考察している。

○先取り思考で行動減退

  関沢氏によれば、近未来や遠隔地のことも手元のスマートフォンであらかじめ確認できる社会になった今、未知ではなく、既知のことを追体験するような感覚に陥り、これが、企業活動にも影響を与えると示唆している。

近未来の予測がわかるスマートフォンのサービスとして以下のようの事例がある;

  • 電車の乗り換え案内アプリ;当日から5日分の異常混雑を予測
  • ECサイトアプリ;買いそうな商品を示唆、リコメンド
  • 飲食案内アプリ:行く可能性のあるレストランもユーザーの評判を知って、自分の実体験前に「先取り」体験していまう

博報堂買物研究所の調査では、4人に3人は、

  • ある商品を欲しいと思ったにも関わらず、いつの間にか忘れてしまう、欲しいという気持ちがなくなってしまう
  • いろいろな情報に接するうちに買いたい気持ちが弱まってしまう

という。遠隔地の体験も、おおくの旅行ガイド以上に1人称の視点で移動したりするコンテンツが増え、歩いた気分になってしまうという。このように未来が見えてしまい、未知を消す社会が現代社会といえる。

予測ができれば、リスクの回避などができるが、既視感を抱くことで実体験の感動は減る。初対面や初体験での判断をどうするかという初見力が、どんどん奪われていく世の中だという。これでは生きる楽しみが半減する。✈️📊👜🎁💻🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:新幹線の安全神話を疑わせること」から

2018.3.19  日経産業新聞の記事「眼光紙背:新幹線の安全神話を疑わせること」から

二重の不手際であわや脱線事故

 コラムの著者は、2017年12月にJR西日本の新幹線で起きた重大インシデントの要因とその背景について触れている。

◯川崎重工の台車不備とJR西日本の異常音を知りながらの運転した不手際

 直接の原因は、台車を製造した川崎重工業による製造不備であるという。台車枠に使う鋼材を基準を超える厚さで削り、強度が不足して亀裂が発生していた。現場では安全性を考慮せずに削ったことにあるという。また、JR西日本も、岡山駅から異常音などの報告がありながら走り続けた。この2つの不手際が重なったことによるという。一歩間違えれば大事故であった。

新幹線の安全神話を疑わせるのは、JR各社が新幹線の安全検査にかかるコストを削減していることがある。交番検査と言われる車両点検をこれまでは概ね30日であったのを45日に伸ばし、検査職員を約20人減らしたという。JR東日本もJR東海も同様に実施しているという。

要因は各社の財務状況で、安全性とコストのバランスで、地方路線の赤字を新幹線の黒字で補う状況であるためであるという。しかし、事故が起こればこの状況は大きく覆ることも予測できる。今こそ安全対策に投資する姿勢が重要だとコラムの著者が警告を発してる。🚄🏢🔍💡⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「小野譲司の目:顧客満足への影響、目標によって異なる」から 

2018,1.26  日経産業新聞の記事「小野譲司の目:顧客満足への影響、目標によって異なる」から

顧客のゴールを見ることはサービスを巡る経験の向上につながる

コラムの著者 小野 譲司氏(青山学院大学経営学部教授)は、ホテル業を事例に顧客のゴールを知ることがサービスの向上につながることにていて解説している。

○顧客のゴールの違いを知る

 ホテルを利用することを考えると、宿泊だけでなく、会議・宴会、食事など様々であることがわかる。つまり、同じホテルでもビジネスかプライベートかによって評価も変わるという。

出張と観光は、旅行業界において旅行市場をみる際の有効な切り口であるのは調査などからわかる。一方、消費者を動機づけるゴールとしてこれらの切り口を捉えるのがマーケティングでの研究だという。顧客が意識的、無意識的にどのようなゴールを持って利用するかによって、ホテルの事例では、サービスに対する見方が変わり、評価の物差しも変わると考える。

出張の場合では、良い仕事をするために

  • 面白いかどうかは問題ではない
  • 立地の良さやアクセス
  • 出張予算に見合っているか

というゴールである。

観光の場合は、非日常の滞在を楽しめるかであって、

  • 感性的な要素があるか

ということになる。大きく異なるゴールでその評価がことなり、満足度も変わることがこの事例でも読み取れる。♨️🚅🏢🏨💡⚡️🌍happy01