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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:未知を消す社会、『人生の初見力』衰退」から 

2018.3.23  日経産業新聞の記事「関沢英彦の目:未知を消す社会、『人生の初見力』衰退」から

予測が進めばリスク管理はできるが、初見力が減る

コラムの著者 関沢 英彦(発想コンサルタント)は、前回の発展で、人工知能など予測可能な未来を前提にした生き方について考察している。

○先取り思考で行動減退

  関沢氏によれば、近未来や遠隔地のことも手元のスマートフォンであらかじめ確認できる社会になった今、未知ではなく、既知のことを追体験するような感覚に陥り、これが、企業活動にも影響を与えると示唆している。

近未来の予測がわかるスマートフォンのサービスとして以下のようの事例がある;

  • 電車の乗り換え案内アプリ;当日から5日分の異常混雑を予測
  • ECサイトアプリ;買いそうな商品を示唆、リコメンド
  • 飲食案内アプリ:行く可能性のあるレストランもユーザーの評判を知って、自分の実体験前に「先取り」体験していまう

博報堂買物研究所の調査では、4人に3人は、

  • ある商品を欲しいと思ったにも関わらず、いつの間にか忘れてしまう、欲しいという気持ちがなくなってしまう
  • いろいろな情報に接するうちに買いたい気持ちが弱まってしまう

という。遠隔地の体験も、おおくの旅行ガイド以上に1人称の視点で移動したりするコンテンツが増え、歩いた気分になってしまうという。このように未来が見えてしまい、未知を消す社会が現代社会といえる。

予測ができれば、リスクの回避などができるが、既視感を抱くことで実体験の感動は減る。初対面や初体験での判断をどうするかという初見力が、どんどん奪われていく世の中だという。これでは生きる楽しみが半減する。✈️📊👜🎁💻🌍happy01

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