Previous month:
2023年9 月
Next month:
2023年11 月

2023年10 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:冷戦の本質を知るべきとき」から

2023.10.13  日経産業新聞の記事「眼光紙背:冷戦の本質を知るべきとき」から

冷戦の本質は二者択一しかない

コラムの著者は、米中冷戦を取り上げている。過去の米ソ冷戦時代から学ぶことは、「ひとつの山に2匹の虎は住めない」という格言通り、一方が山を降りるまで続く。ビジネスを進めるにはその本質を見抜き事業戦略を練らねばならない。

○二国間の緊張と緩和の繰り返しが続く

米中冷戦は日本企業にとって、生産拠点の再配置や中国向けに先端技術製品を供給する是非、中国企業ろの協力関係見直しなど難しい判断を迫っている。コラムの著者によれば、米中関係の改善を期待して、ニューヨークの国連総会やマルタ島を舞台にした米中の高官協議を見ているが過去の冷戦の歴史を振り返ると難しいことがわかるという。

米ソの冷戦は第2次世界大戦の終結とともに始まり、1989年の「ベルリンの壁」崩壊で終止符を打った。その経緯を見ても米中冷戦の終結は難しいのがわかる。

米ソ冷戦の特徴の1つは核戦争の一歩手前まで高まった緊張と友好ムードにつつまれた緩和の繰り返しであった。1959年9月にソ連の指導者フルシチョフ書記長が訪米。率直な発言は米国市民の心をつかんだ。だがその3年後、ソ連がキューバにミサイル基地を建設していることが明らかになると、米ソ首脳は核ミサイルのボタンに指をかけるまで緊張した。キューバ危機である。

今回の米中高官協議の一方で、中国はBRICSの拡大や上海協力機構の強化など、自陣営の構築に余念がない。弱点の半導体産業の進化のために技術獲得も進行中である。冷戦の本質はどちらか一方が手を引くしかなく、二者択一の世界である。冷戦の本質を見ながら企業は戦略を練るしかない。 📺🌕🛰️🚀🚶‍♀️🚶🌳🚗📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵🇺🇸🇨🇳


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:デザインへの生成AI活用、評価選定の自動化も不可欠」から

2023.10.13  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:デザインへの生成AI活用、評価選定の自動化も不可欠」から

効率化とデザイナーの創造性に影響を与える

コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、生成AIによる業務プロセスの改善とそこから生まれる創造性の拡大について有用なケースとしてパッケージデザイン会社のプラグ(東京・千代田区)を紹介してその効果を示している。

◯将来は外部とのプロセスの改善にも

西川教授によれば、伝統的にこれまでパッケージデザインの選択は3〜4案から1案への絞り込みを、消費者アンケートで決めるか、調査せずに決めるかであるという。前者による場合、選定者の主観が入り込み、良案が排除される可能性もあった。このような課題に対して、プラグはAIを活用して、選択のプロセスを大幅に改善したという。デザイン案をアップロードするだけで、好感度、ヒートマップ、「おいしそう」や「高級感」といった官能要素までも約10秒で表示される。AIが約1万のパッケージ画像に関する約1千万人の学習データを基に評価を予測する。これによって時間とコストの削減につながっている。

評価選定だけでなく、同社は2021年からAIによるデザイン生成のサービスも開始した。複数のデザイン案の画像をアップロードすると、AIがパーツを組み替え、デザイン案を生成する。約1時間で1000案が生まれ、評価予測も出てくる。

さらに同社は、商品デザイン用画像生成AIの試験運用を今年から始めた。利用は次のような流れである。

  • 商品コンセプトなどのテキストを入力
  • 多数のデザイン案をAIが生成
  • このデザイン案を基にデザインの方針を決める
  • デザイナーが案を作成する
  • これをAIが評価して、案を絞り込む

これらを何度か繰り返し、商品パッケージのデザインを作成する。すでに、「お〜いお茶 カテキン緑茶」で利用され、開発期間が大幅に短縮できたという。重要なのは生成AIの有効活用に生成と評価予測をセットにしていることだという。効率化だけでなく、デザイナーの創造性に影響を与えるツールであることがわかる。

今後は、言葉で伝えにくいイメージをこのツールを使って社外のデザイナーと共有し、外部とのプロセス改善にも繋げるという。💻🫙💡🔧🛠️📱🍟🏥📷💻🍺🦠🎓🏢📈🔎⚡️🌍happy01📶👦👧💡🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:アニメ『初回拡大版』の効果は」から

2023.10.12  日経産業新聞の記事「眼光紙背:アニメ『初回拡大版』の効果は」から

従来の「3話切り」が「0話切り」や「1話切り」に

コラムの著者によれば、テレビドラマで初回を通常よりも長くする手法が定番だが、アニメでも同じ手法が使われることが増えているという。かつてのアニメファンは、オンエアのアニメを全てチェックして3話まで見て気に入った作品は続けて視聴し、そこまで気に入らない場合は視聴をやめた。「3話切り」と言われるスタイルである。

○3話まで食いつかせる古典手法では?!

コラムの著者によれば、物語の世界観に引き込むためには通常の3話くらいのボリュームが必要で、導入部を一気に見せて、視聴者を逃さずに次回以降の視聴に繋げる狙いがあるという。だが、初回拡大版での効果はあるのか。

拡大版が増えたのは今年の傾向で、

  • 【推しの子】の初回が一挙3話放送
  • 「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」の1話は50分
  • 「葬送のフリーレン」の初回が「金曜ロードショー」枠で放送
  • ライトノベルのアニメ化作「薬屋のひとりごと」の初回も3話一挙放送

となっており、何れの作品も制作側の意気込みが大きいという。

かつての3話切りの時代は、1クール30本程度で全作品の3話まで全てチェックできた。しかし、今年の10〜12月期に放送される予定のアニメは82本で3話切りを行うことは至難の業であるという。さらに、今や拡大しない1話や前評判だけで判断する1話切りや0話切りが浸透している。このような時代に、3話まで食いつかれれば後も継続してみてもらえるという制作側の視点は、果たして時代遅れではないだろうか。📺🌕🛰️🚀🚶‍♀️🚶🌳🚗📈📉🔍✏️📖💡💡👦👧🧑‍🦯👩‍🦯⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡happy01🌏💡🔎🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「WAVE:絶滅危惧アナリスト」から

2023.10.12  日経産業新聞の記事「WAVE:絶滅危惧アナリスト」から

証券会社の中で機関投資家との最前線にいるアナリスト

コラムの著者 成田 宏紀氏(DCIパートナーズ社長)は、前回、これまで以上にバイオテクノロジー系のスタートアップの資金調達が国内では厳しい状況を称して、絶滅危惧投資家(Red Data Investers)と呼んで現状を訴えていたが、コラムの反響は思いの外大きく、別にも心配している絶滅危惧があるという。

○株価水準が一定以上でないとアナリストがつかない

 成田氏によれば、前回のコラムでRDIの実態にショックを受けたというバイオテック関係者や「投資家だけが絶滅の危機にあるのか」という声も聞いたという。実は、アナリストが絶滅危惧であるという。つまり、絶滅危惧アナリスト(Red Data Analist)にの状況だという。

アナリストの仕事は上場企業を分析して投資家向けにレポートを提供している。IPOでも深く関係しており、特にIPOの準備終盤に、機関投資家向けに配布されるプレディールリサーチリポート(PDRR)を作成している場面は重要である。

IPOの局面で、機関投資家が問い合わせるのは、対象のバイオテックでも証券会社の他の部署でもなく、PDRRを書いたアナリストになる。バイオテックに甘いコメントを出していると、機関投資家が離れてしまい、今後そのアナリストが推奨しても買ってくれなくなる。バイオテック側にもこれは痛手で、強く中立的視点が求められるところである。

一方、IPO後のアナリストは、すべての上場企業に就くわけではないという。証券会社のポリシーにもよるが、ある程度の時価総額がないとアナリストはつかない。重要なのは、アナリストの存在が、機関投資家の売買の積極性を左右することであるという。積極的に機関投資家が買えば、株価も上がりやすくなるからだ。残念ながら国内のバイオテック企業で、この水準にあるのは2社ほどしかない。さらに、PDRRを書いても読者は絶滅危惧機関投資家が相手であるから、自ずと、アナリストも絶滅の危機に瀕しているという。🩺💊💲💡🏗🚚📈🏢⚡️💹📖🖋🔑🩺💉🏢⚡️🎓👔⏰🔧💻🖥📻🖋🌏💡🔎🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:なんでもごたれ、18歳の自立にこの1本」から

2023.10.11  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:なんでもごたれ、18歳の自立にこの1本」から

男子厨房に入る時代にフィットしたもの

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(日本ネーミング協会会長)は、カナダの海外留学している自分の孫の悩みで料理の味付けと聞き、勉強以前に料理が大問題という。さてその解決には?

○自立自炊が欧州では当然の習慣?!

 岩永氏の孫によれば、「自炊は僕だけじゃないよ、あっちでは18歳になると、みんな家を出て自立するから自炊は当たり前なんだ。男子も女子も料理がたいへん」とのこと。勉強の前に料理が大問題となる。男子も女子も自立生活をすることは、ヨーロッパ諸国、カナダ、米国では当然の習慣だという。料理は誰でも平等に降りかかってくる人生課題の1つになるというわけだ。

日本でも男女平等に料理を担当ということはすでに18歳で家を出る時というわけでもなくなっており、男性の育児休業制度の実現など男女の役割分担は平等化している。すでに「男子厨房に入らず」というセリフが罷り通ったのは遠い過去となっている。男子も料理をするのは当たり前となっている。

ところで、コラムの著者、岩永氏も今日は料理の担当。スーパーマーケットで買い物を済ませ、いろいろ買い揃えたが、一体どんな味付けにすれば良いのか。と孫の悩みと同じである。スマホ片手に検索すると、ハンバーグ?肉じゃが?魚の照り焼き?ほうれん草の胡麻和え?鯖の煮付け?きんぴらごぼう?かぼちゃの煮付け?と考えたが、「どれをどう味付ければいいのか?」と頭を抱えたという。

そんなときの救世主!トキワ(兵庫県香美町)発売の「なんでもごたれ」の登場である。製品説明には「炒め物や照り焼き、煮物から和物まで何でも作れる、万能調味料」とある。まさに「男子厨房に入る時代の」の救世主である。🍽️🍳🐏📚📗🖥👧👦🛌🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🌳🇯🇵🇨🇦