Previous month:
2019年9 月
Next month:
2019年11 月

2019年10 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の足かせと遠大な危機突破戦略」から

2019.10.14    日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の足かせと遠大な危機突破戦略」から

今や中国を見ずに投資戦略や経営戦略を考えることはできない

 コラムの著者は、中国経済の在り方が世界の経済に大きく影響を与える実態を述べている。

◯待ち受ける「中進国のワナ」

 あらゆる分野で中国が世界最大の市場になったことは誰しもが認める時代となった。つまり中国が世界の景気変動を支配しているといえる。

例えば自動車産業を見ると、2018年では:

  • 中国:2808万台
  • 米国:1770万台
  • 日本:527万台
  • インド:440万台
  • ドイツ:382万台

という実績である。圧倒的な中国の消費である。スマートフォン、テレビ、パソコン、建設機械、工作機械、鉄道車両でも世界一であるという。

輸出主導や投資主導といわれてはいたが、これらのデータから中国の成長モデルは今や消費主導で、一人当たりの国民所得は1万ドルと先進国に迫っている。つまり貧富や都市と農村の格差といった経済問題は成長と共に解決に向かっているという。その中で、中国が「中進国のワナ」といわれる成長から停滞状態に陥る懸念があるという。大きく積みあがった債務や急速に減少する経常黒字である。

この困難な時期を突破するには、コラムの著者は2点しめしている;

  • ハイテク覇権:すでに次世代通信規格5G技術など世界の最先端にあり、AIなど米シリコンバレーと双肩の位置付けである。これによって輸出力が復活する可能性がある。
  • ポスト一帯一路:人民元経済ができれば、中国の債務は通貨発行に転換される。通貨発行益(シニョレッジ)を生む金の卵と変身する。

🍻🍺📱🖥📖🗞🌃🏢💡🔎⚡️happy01🌎🎓🇨🇳🇺🇸🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「いいモノ語り:40周年のウォークマン、ストリーミング再生対応」から 

2019.10.9  日経産業新聞の記事「いいモノ語り:40周年のウォークマン、ストリーミング再生対応」から

メディアの種類も使用スタイルも変わった40年

コラムの著者 山之内 正氏(AV評論家)が、今年40周年を迎えたソニーのウォークマンについて述べている。

○最新版で復刻初代機

 毎年9月のベルリンで開催される家電見本市IFAのソニーブースを山之内氏はのぞいたとのこと。そのブースでウォークマンの展示に注目した。

A100、ZX500という新シリーズの紹介の側で、懐かしい初代ウォークマンを発見したという。だが、よく見ると、初代機「TPS-L2」ではなく、それを模した専用ケースを最新版A100を入れ、カセットケースのハブの動きなどを画面に投入したものであった。

初代機は1979年7月に発売、今年40周年を迎えた。今日まで多くのウォークマンを発売し、メディアの種類もリスナーのスタイルも大きく変化した。2010年モデルは、グーグルのアンドロイドOSを採用して、WiFiでストリーミング再生に対応。電池駆動でアンドロイドは欠点になるが、定額制ストリーミングが無視できないマーケットになったために多くの音楽ファンを考慮したとのことであった。サーバーにある膨大な音源を聴ける環境はまたも違った文化を生むかもしれない。♬♫🎧🍹🏢🕛📈🏢💡⚡️🌍happy01🇯🇵


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本発、ウイスキーの次はビール」から

2019.10.11    日経産業新聞の記事「眼光紙背:日本発、ウイスキーの次はビール」から

ラグビーW杯の500メートルクリーンルール

 コラムの著者は、熱戦で盛り上がりを見せるラグビーW杯のビールの販売戦略について述べている。

◯世界レベルのウイスキーに続け

 会期中、世界中から約40万人のラグビー・サポーターが来日するという。ここに大きなビジネス・チャンスがあるという。特にラグビー・サポーターはビール党が多く、試合中、試合後も愛飲するという。

ラグビーW杯には「500メートルクリーン」というルールがあるという。競技場の各出入口から半径500メートル圏内では、試合開催日の2日前から試合翌日までオフィシャルパートナーのみがビジネスできるというもの。今回のビールのオフィシャルパートナーはオランダのハイネケン。日本国内の製造販売権のあるキリンビールは増産体制でクリーンゾーンをビジネスチャンスと見ている。一方、クリーンゾーン外でのビジネスチャンスを睨んでいるのが、サントリーホールディングスで、様々な工夫をこらし、世界のビールファンに日本のビールを認知してもらうチャンスだとしている。

日本のウイスキーも国際的な品評会でもトップ争いの常連となっている。次は、丁寧に作ってヨーロッパで好評な日本のビールもブームを起こしたいようだ。🍻🍺📱🖥📖🗞🌃🏢💡🔎⚡️happy01🌎🎓🧒🇯🇵🏉


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:モンゴルのP2P、多様な戦略の可能性」から

2019.10.11  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:モンゴルのP2P、多様な戦略の可能性」から

リアルでも可能なP2P(個人間取引)の事例

 コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、中央大学のフィールドワークの一環でモンゴルのウランバートルに行き、そこでのP2Pについて考察している。

○中古車メーケットがまさにリアルのP2P

 三浦教授によると、モンゴルの一般消費者にはプリウスなどの中古車市場が注目の的だという。車を売りたい人は1区画の場所を借りて、売りたい中古車を展示する。買いたい消費者は、価格や連絡先が車に表示されているので、それを吟味し、気に入ったら直接消費者から相対(P2P)で購買する。まさにネットで言えばメルカリのシステムと同じで、自動車販売でP2Pプラットフォームを実現している。

近年流行りのプラットフォームビジネスだが、場所さえ確保すれば、ネットでもリアルでも簡単にビジネスが始められることがわかる。

一方、変わったプラットフォームビジネスもあるという。ウランバートルでは白タクが流行っているという。乗りたい消費者は、タクシーのように手を挙げるのではなく、手を斜め45度など下げて、白タクを呼ぶのだという。ウーバーのようなプラットフォームではないが、自家用車で稼ぎたい一般消費者とタクシーでない一般車で目的地に行きたい消費者をマッチングさせるものである。手の上げ下げで、タクシーと白タクのシステムが共存している訳で、興味深い。🚘💻🏢⚡️📖🎓🔎🌏happy01🏨


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の「眼光紙背:サウジ炎上、笑ったのは誰?」から

2019.10.10    日経産業新聞の記事「眼光紙背:サウジ炎上、笑ったのは誰?」から

憶測をうむサウジアラビアの石油施設攻撃事件

 コラムの著者は、前代未聞の破壊活動でありながら、未だ全容が見えないこの事件を考察している。

◯欧米やインドでは民泊、子守、美容、清掃、写真、翻訳などで実績

 この事件の全体像が見えないのは、動機が絞り込めない点にあるという。推理小説的に考えると、

  • 燃料商売で財を成した富豪(サウジアラビア)に
  • 賊(犯行声明を出したイエメンの武装勢力フーシ派)が押し入り火を放った
  • 犯人は名乗り出たが、供述には疑問がある
  • 富豪を支える街の有力者(米国)も商売敵(イラン)が黒幕と睨むが追求の矛先はどこか鈍い
  • 富豪の家にも問題がありそうで
  • 騒動を遠くで眺めている男(イスラエル)もいる

といった状況とキャスチングである。

今、経済制裁に苦しむイランから見れば折角の緊張緩和ムードを覆す攻撃は得策ではない。米国は、イランの犯行と主張しているが、米大統領選があって武力行使には慎重な状況である。ただ、サウジアラビアにとって、この事件は、頼みとする米国のイラン政策が腰砕けであることが浮き彫りなった形である。イスラエルも総選挙でイラン脅威論を声高に言える状況となった。これは本当に偶然の事件なのか? 🚢⚓︎🚁🚀📱🖥📖🗞🌃🏢💡🔎⚡️happy01🌎🎓🧒🇯🇵🇺🇸🇸🇦🇮🇷🇮🇱