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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の足かせと遠大な危機突破戦略」から

2019.10.14    日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国の足かせと遠大な危機突破戦略」から

今や中国を見ずに投資戦略や経営戦略を考えることはできない

 コラムの著者は、中国経済の在り方が世界の経済に大きく影響を与える実態を述べている。

◯待ち受ける「中進国のワナ」

 あらゆる分野で中国が世界最大の市場になったことは誰しもが認める時代となった。つまり中国が世界の景気変動を支配しているといえる。

例えば自動車産業を見ると、2018年では:

  • 中国:2808万台
  • 米国:1770万台
  • 日本:527万台
  • インド:440万台
  • ドイツ:382万台

という実績である。圧倒的な中国の消費である。スマートフォン、テレビ、パソコン、建設機械、工作機械、鉄道車両でも世界一であるという。

輸出主導や投資主導といわれてはいたが、これらのデータから中国の成長モデルは今や消費主導で、一人当たりの国民所得は1万ドルと先進国に迫っている。つまり貧富や都市と農村の格差といった経済問題は成長と共に解決に向かっているという。その中で、中国が「中進国のワナ」といわれる成長から停滞状態に陥る懸念があるという。大きく積みあがった債務や急速に減少する経常黒字である。

この困難な時期を突破するには、コラムの著者は2点しめしている;

  • ハイテク覇権:すでに次世代通信規格5G技術など世界の最先端にあり、AIなど米シリコンバレーと双肩の位置付けである。これによって輸出力が復活する可能性がある。
  • ポスト一帯一路:人民元経済ができれば、中国の債務は通貨発行に転換される。通貨発行益(シニョレッジ)を生む金の卵と変身する。

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