【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoSalon:物性理論、除外要素加えモデル進化」から
2018/06/25
2018.6.19 日経産業新聞の記事事業「TechnoSalon:物性理論、除外要素加えモデル進化」から
仮説を立てモデルを改良し検証して進化
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、前回の力学、物理学の話を進め、分子・原子の性質とその構造を取り上げる物性理論について述べ、いかに物理モデルを進化させるのかについて述べている。
◯定積比熱を事例に
和田教授の事例はやや専門的だが、簡単なモデルから徐々に除外していた事項を加え、さらに発展させることで、事件などによる実証とあうことについて述べている。
物性理論で取り扱う、定積比熱は、体積を変えないで単位温度を上げる熱量をいう。このとき、熱を原子の運動ととらえ、それをモデル化することから出発している。このときは原子運動をいくつかの自由度にあわせて定義するが、実際にあう範囲がせまいという。そこで、このモデルを独立した調和振動子の集団として展開したのがアインシュタインだという。その後、改良版が導入され、「独立した」部分を原子間の相互作用として結晶格子の集団運動としてさらに発展させた。これが、多くの単体や化合物での実験に合致した。今もサイエンスでは、このように簡単なモデルから除外した項目を取り込み、より高度なモデルに組み上げている。 🔧🎓📖⚡️🌎
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