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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:第2次大戦直前と現在」から

2018.3.30  日経産業新聞の記事「眼光紙背:第2次大戦直前と現在」から

民主主義のもろさ

 コラムの著者は、映画「」ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」ではないがこのところの国際情勢がきなくさいことに言及している。

◯大戦直前の混乱に類似

 同映画は、チャーチルの英国首相就任からダンケルクの戦いまでの歴史ドラマであるが、今の国際情勢が類似しているとコラムの著者は示唆している。

  • 英国とロシアの対立
  • ロシアの外交界追放が欧州で広がりつつある
  • プーチン政権の続投
  • 習近平の独裁体制
  • 北朝鮮の動き
  • トランプ政権の新貿易政策
  • 欧州連合の弱体化(ドイツ、フランス政府の指導力低下)

と、資本主義の旨みをしった共産主義国家同盟と民主主義を基盤とする自由主義国家連合の新たな対立に見えるという。

歴史的に懸念材料は民主主義のもろさで、独裁国家が紛争を起こしてきた。さて、チャーチルのような不人気でも筋の通った政治ができるか。🏢🔍💡⚡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:不満買取センター、革新的な製品開発も」から

2018. 3.30  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:不満買取センター、革新的な製品開発も」から

消費者参加型で製品開発

コラムの著者 西川 英彦氏(法政大学経営学部教授)は、顧客窓口にくる不満をうまく昇華させ製品開発に生かすことで革新的なものが生まれる可能性について触れている。

◯不満があるゆえに開発を行う消費者がイノベーションをもたらす

 消費者が製品開発に参加して最も成果がでる源泉は不満だと、西川教授は示唆している。消費者の不満を起点として、今までにない革新的製品の開発に有効打が打てるかもしれない。

西川教授は好事例としてインサイトテック(東京・新宿)の運営する「不満買取センター」をあげている。

消費者から製品やサービスについての不満をPCやスマートフォンアプリを通じて1件1円から10円で買い取る。これらの投稿が1千件集まったところで50万円で企業に販売される。不満ばかりでなく、「こうあったら」というアイデアを投稿する消費者も多く、これが商品開発のヒントになるという。

フランスベッドでは、ベッドの不満は、寝心地やサイズ、価格などの本質的な価値に対する不満が多いと想定していたという。ところが実際には、「スマホが充電できない!できるにようにして。」「もっと物が置けるようにして!」など付加的な価値に不満やアイデアがあった。対応して発売した結果、同社の同価格のベッドにくらべ4倍の売り上げになったという。つまり不満が大きい消費者のアイデアは革新的な製品開発につながるという。

上述のインサイトテックでは、AIをさらに活用し、低不満、嫌気、怒りという消費者の不満の度合いを分類できるという。この中で「怒り」は最も優先度が高く、さらにアイデア付きであればイノベーションの芽も持つだろうと予測している。🎓👕🔎⚡️🌍happy01 


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:最も安く、確実に建つ原発は」から

2018.3.28  日経産業新聞の記事「眼光紙背:最も安く、確実に建つ原発は」から

日米欧VS中露

 コラムの著者は、日米欧が原子力発電所の安全対策に頭を痛めている間に、中国やロシアは案件を積み上げ、人材と経験を磨き、多くの国でビジネスを成功させていると述べている。

◯安全対策費は性能向上と訴えても実績がなくビジネスは厳しい

 日本の官民がトルコで計画する原子力発電所事業の総事業費が当初の見込みの2倍以上となる4兆から5兆円に膨らむことになったという。東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて強化された安全対策費がかさんだという。

米国でもウエスティンハウスが請け負っていた4基の原発新設も工事が遅れ、東芝の経営破綻が要因であった。建設費がかさみ、安全対策に費用をかけても実績がない。一方で、パキスタンなどで中国は僅か6年足らずで竣工し、しかも安い。ロシアも同様だ。着実に案件を積み上げ、人材や経験を磨いていく。今や、最も安く、確実に建設できるのは、中国とロシアだけのようだ。🏢🔍💡⚡🌍happy01