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2017.10.24  日経産業新聞の記事「TechnoOnline:頭の使い方、知識と智恵、登るらせん」から

頭脳の内外の情報を共同作業で処理

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、前回に引き続きサイエンスの「発見」に関わる知識と智恵の共同によるメカニズムについて語っている。

◯五感から得た知識を、智恵がまとめ、理解に至る

 和田教授によると、五感から得た知識は智恵がまとめて、頭脳の因果ネットワークに照らして理解を得るのだという。

課題や問題に出会った場合、まずは全体を把握する。同様な要素が含まれているかを探り、既知のものと合わせて知識として整理する。要素には、モノとコトがあり、モノがコトを起こして、コトがモノを操る。そこには、様々なモノ・コトが相互作用しており、エネルギーがその主役だという。さらに人間社会では「情報」がこれに加わり、その主役はわれわれ人間である。

要素を全部見極めたと思ったら、それらがどのように相互作用しているか、全体の構造・性質をどのように演出しているかについて、因果ネットワークを詳しく観察し、考察する。そこから、説明・解決のモデル 、仮説を構築するのが、サイエンスの基本である「要素還元主義」である。

説明・解決に向けて知識たちをまとめ上げていくのが、その人の智恵である。知識のほとんどが外部から得られた情報であるのに対し、独自の智恵は、自分の能力でしか生み出せない。これが成功すると、面白くなり、また知識を求めるようになる。さらに、智恵を出しやすくなる。こうして、知識・智恵の循環が始まる。🎓📓⚡️💻🌍happy01

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