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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:子ども用スマートフォン」から

 2017.9.5  日経産業新聞の記事「拡大鏡:子ども用スマートフォン」から

ハードの性能は少し劣るがソフト、サービスは卓越

コラムの筆者 田中 雄二氏(ITジャーナリスト)は、トーンモバイルが販売している子ども用スマートフォン「TONE m17」について子ども用として特化することでソフト、サービスが卓越していることについて語っている。
◯独自路線のスマホに今後も期待

同製品は、「子どもに安心して使わせられる」というユニークなコンセプトの製品で注目されているという。親がもつスマートフォンやPCから子ども用のこの製品に対して、様々な情報の確認や利用制限ができるようになっているという。

  • 位置情報;子どものスマホの現在位置の把握はもちろん、予め指定した場所に移動したとき、自動で通知が親に届くようにできている。さらに、親が子どもにこの場所でスマホを使わせたくないといったときのため、自動的にロックできる。
  • 利用時間:指定した時間以外はスマホをロックできる
  • アプリケーションの制限;アプリごとに利用可能な時間を指定できる。アプリを追加する際には、親の許諾が必要。

といった具合で、面白いのは、「親子の約束」という機能で、専用用紙に、アプリの時間、使用可能アプリを記入し、それをスマホのカメラで撮影すると、自動的に子どものスマホが設定されるといった機能である。子どもと話し合いながら、納得の上で、機能制限を掛けるといyた想定である。

ハード自身は、他のスマホのよりも多少劣るが、子どもに持たせるには十分な性能がある。ソフト、サービスを含めて工夫することで、独自の持ち味をだそうという戦略である。:📱💡⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:価格弾性値の勝負」から

2017.9.1   日経産業新聞の記事「眼光紙背:価格弾性値の勝負」から

価格戦略の鍵

コラムの著者は、人手不足の中で消費関連企業の対応が異なることを価格弾性値の違いで触れている。

◯価格の変化が売り上げにどれくらい跳ね返るかをみる価格弾性値

 

値下げ組は、イオンやイケヤ;

  • 大手スーパーのイオンは一部の食品や日用品の価格を10%引き下げた。
  • イケヤ・ジャパンは来年夏まで全体の約10%の商品を平均22%値下げした。

一方、値上げ組は、

  • 居酒屋の鳥貴族は10月から全商品の価格を280円から298円に

といったように対応が分かれてる。

価格弾性値が大きい場合、値上げが売り上げに大きく影響を与える。価格弾性値が小さい場合、値上げの売り上げに対する影響は小さくなる。例えば高級ブランド品などがこれに当たる。

安いだけが取り柄であると、値上げをすると市場を大きく失うリスクがあるが、サービスや商品の品質が信頼されると売り上げ減の影響が小さい。価格弾性値の大きな商品は追従値下げされると厳しくなる。結局、価格戦略の鍵は、他社と商品との差別化で、違いが明確であれば価格弾性値は小さくなる。💴💰⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:人とロボットの協調作業、国際ルールで安全確保」から

2017.9.1   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:人とロボットの協調作業、国際ルールで安全確保」から

協調作業には幾つかのハードルがある

コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、ものづくりの現場、特に自動車産業では、人とロボットがお互いに長所と短所を補いながら協調作業を行う場面が多く、これまで、安全面、法規制などのハードルがあることについて語っている。

◯合理的思考の始祖であるアリストテレスにまでさかのぼる

ロボットの長所は強力で持久力もある。一方で短所は、不器用で融通が利かない。これに反して人は非力で持久力も乏しいが、器用で融通が利く。このように相補関係でありながら、幾つかのハードルがあって実現してこなかった。

  •  安全面の配慮

ロボットが予期しない動きや異常な動きをして、人と衝突し、傷を負わせ、あるいは死亡させる事故があった。ロボットが強力で、高速であればあるほど事故の損害が深刻となる。特にロボットの立ち上げ時や作業の教示、あるいは異常時の処理では人が接近するために事故が絶えなかった。

  • 法律面の規制

労働安全衛生規則が、ロボットの設置場所の周囲に安全柵を設けて人の接近をなくし、柵内に人が立ち入る際にはロボットの作業停止を義務付けたために協調作業はできない。

しかし、協調作業の必要性が高まり、法規制の一部が緩和されそれが国際ルールとなった。安全柵を取り除くからりに、ロボットの力と速度に制限を設けた。作業の教示においては人がロボットを直接触って動かし、ガイドするハンドガイド機能を求めた。また本体や腕の周囲が人とたとえ衝突しても人を傷つけないように柔らかい外皮で覆われ、人との接触があれば直ちに停止するようにした。

このような対策によって、人のの肉体的負担は大幅に軽減され、精神的負担も取り除かれた。今後、ものづくりの新しい局面が訪れてきている。🚗🏭⚡️💡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:戦略より忖度?組織は目的のために」から

2017.8.31  日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:戦略より忖度?組織は目的のために」から

阿吽の呼吸(忖度)から戦略へ大転換

コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、新入社員の自殺問題、不正経理の問題など企業の組織のあり方について、日本が忖度(そんたく)、つまり阿吽の呼吸で明文化されていない中でも現場が頑張って何とかしてきたことを、いま、組織の目標を明確にしてその行動のための決定、戦略で動くべき時だと説いている。

○高コンテキスト文化の日本

三浦教授によれば、世界を「 高コンテキスト」と「低コンテキスト」にわけたのは文化人類学者ホールである。前者は日本を始めアジア諸国で、人々のコミュニケーションがコード、つまり決まりや姑息で決まるのではなく、コンテキスト、つまり阿吽の呼吸で忖度の世界だという。

これまでは、経済環境の変化など、柔軟な組織が優位とされ高コンテキスト社会は適合してきた。そこは組織の中で何も決まっていないのに、現場ががんばり、部課長の「何とかしろ!」に阿吽で応え、忖度してきた。それで動いていただけである。それが高じると、部課長はどんどん無能となり、戦略などは立てられなくなる。
そこで、いまこそ、戦略を策定、つまり組織の目標を明確にし、その行動を決定することが必要であるという。組織は簡単には変えられないが、戦略を明確にして革新し、強い戦略が高利益を生み出す体験とモチベーションアップを狙うべきだと、三浦教授は説いている。組織は戦略に従うことから、いまのチャンスを生かせる企業だけが今後生きのびられるだろう。💰🇯🇵🏢🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:特例子会社のこれから」から

2017.8.30   日経産業新聞の記事「眼光紙背:特例子会社のこれから」から

親会社を含むグループ企業を先導

コラムの著者は、ダイキン工業の特例子会社であるダイキンサンライズ摂津(大阪府摂津市)の工場を見学したときの所感から今後の親会社を含むグループ企業のあり方について語っている。

◯従業員141人のうち125人が障害者

 

同社は障害者雇用を推進するために大阪府や摂津市と親会社のダイキン工業が設立したものである。親会社向けに空調部品の製造を行っているが、障害者の生産性を向上させるための工夫が凝らされているという。

さらに障害者の自立を促すために、自分で稼いだカネで自活し、趣味や買い物を楽しむことを推進している。働く仲間とともにこの工場見学の日、年に一度全員が参加するバーバキュー大会が催され、モチベーションの維持にも務めている。

ダイキン工業は、昨年度末に障害者雇用を摂津工場のみならずグループ全体の取り組みとして強化していくという。障害者の自立をどう支援するかは、特例子会社が親会社を含むグループ企業を先導する役割を担うことなるという。🏭👫⚡️🏢🌍happy01