【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:人とロボットの協調作業、国際ルールで安全確保」から
2017/09/04
2017.9.1 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:人とロボットの協調作業、国際ルールで安全確保」から
協調作業には幾つかのハードルがある
コラムの著者 山﨑 弘郎氏(東京大学名誉教授)は、ものづくりの現場、特に自動車産業では、人とロボットがお互いに長所と短所を補いながら協調作業を行う場面が多く、これまで、安全面、法規制などのハードルがあることについて語っている。
◯合理的思考の始祖であるアリストテレスにまでさかのぼる
ロボットの長所は強力で持久力もある。一方で短所は、不器用で融通が利かない。これに反して人は非力で持久力も乏しいが、器用で融通が利く。このように相補関係でありながら、幾つかのハードルがあって実現してこなかった。
- 安全面の配慮
ロボットが予期しない動きや異常な動きをして、人と衝突し、傷を負わせ、あるいは死亡させる事故があった。ロボットが強力で、高速であればあるほど事故の損害が深刻となる。特にロボットの立ち上げ時や作業の教示、あるいは異常時の処理では人が接近するために事故が絶えなかった。
- 法律面の規制
労働安全衛生規則が、ロボットの設置場所の周囲に安全柵を設けて人の接近をなくし、柵内に人が立ち入る際にはロボットの作業停止を義務付けたために協調作業はできない。
しかし、協調作業の必要性が高まり、法規制の一部が緩和されそれが国際ルールとなった。安全柵を取り除くからりに、ロボットの力と速度に制限を設けた。作業の教示においては人がロボットを直接触って動かし、ガイドするハンドガイド機能を求めた。また本体や腕の周囲が人とたとえ衝突しても人を傷つけないように柔らかい外皮で覆われ、人との接触があれば直ちに停止するようにした。
このような対策によって、人のの肉体的負担は大幅に軽減され、精神的負担も取り除かれた。今後、ものづくりの新しい局面が訪れてきている。🚗🏭⚡️💡🌍
コメント