【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:戦略より忖度?組織は目的のために」から
2017/09/03
2017.8.31 日経産業新聞の記事「三浦俊彦の目:戦略より忖度?組織は目的のために」から
阿吽の呼吸(忖度)から戦略へ大転換
コラムの著者 三浦 俊彦教授(中央大学商学部)は、新入社員の自殺問題、不正経理の問題など企業の組織のあり方について、日本が忖度(そんたく)、つまり阿吽の呼吸で明文化されていない中でも現場が頑張って何とかしてきたことを、いま、組織の目標を明確にしてその行動のための決定、戦略で動くべき時だと説いている。
○高コンテキスト文化の日本
三浦教授によれば、世界を「 高コンテキスト」と「低コンテキスト」にわけたのは文化人類学者ホールである。前者は日本を始めアジア諸国で、人々のコミュニケーションがコード、つまり決まりや姑息で決まるのではなく、コンテキスト、つまり阿吽の呼吸で忖度の世界だという。
これまでは、経済環境の変化など、柔軟な組織が優位とされ高コンテキスト社会は適合してきた。そこは組織の中で何も決まっていないのに、現場ががんばり、部課長の「何とかしろ!」に阿吽で応え、忖度してきた。それで動いていただけである。それが高じると、部課長はどんどん無能となり、戦略などは立てられなくなる。
そこで、いまこそ、戦略を策定、つまり組織の目標を明確にし、その行動を決定することが必要であるという。組織は簡単には変えられないが、戦略を明確にして革新し、強い戦略が高利益を生み出す体験とモチベーションアップを狙うべきだと、三浦教授は説いている。組織は戦略に従うことから、いまのチャンスを生かせる企業だけが今後生きのびられるだろう。💰🇯🇵🏢🌍
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