Previous month:
2017年8 月
Next month:
2017年10 月

2017年9 月

【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:AI研究偏重のしわ寄せ」から

2017.9.6   日経産業新聞の記事「眼光紙背:AI研究偏重のしわ寄せ」から

科学研究費は「選択と集中」の結果だというが

コラムの著者は、2018年度予算の概算要求が出揃った中で科学研究費に偏重がないかと疑問を呈している。

◯選択と集中の副作用?

 コラムの著者は、科学研究費が人工知能(AI)研究に重点が置かれ、研究テーマを絞り込んで多額の予算を投入する「選択と集中」の傾向を反映した結果だという。

確かに個別の研究分野の予算の増減について議論をする必要はないが、例えば電気自動車用の駆動モーターの研究開発は、10年かけて産学官共同でモーターや磁石の開発を進めていたが、前年度約20億円が約4億円に急減となっている。研究評価は概ね良好であったが、当初の課題が解決できる見通しがたったからというのが減額の理由だという。減額分はAI研究にいったといったとの声もあるという。この分野は世界の自動車メーカーがしのぎを削るところであるにもかかわらずで、日本の出遅れが懸念される。

科学研究は選択と集中政策で、学術論文の世界的なシェア低下が副作用として指摘されている。ブームである研究に投資することばかりが研究ではない。足元を固めないと日本の大きな成長となる産業をも失いかねないとコラムの著者は危惧している。✏️🎓📖💻⚡️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:大切なモーターショーで初心を」から

2017.9.5   日経産業新聞の記事「眼光紙背:大切なモーターショーで初心を」から

日本も他山の石に

ドイツで開催されるフランクフルト国際自動車ショー(IAA)はドイツ政府にとって最も重要な催しであるが、コラムの著者は、そこでシラケ基調になる背景について語っている。

◯2年前のIAAで発覚したVWのディーゼル車排ガス不正

 コラムの著者は、今回のIAAは面白みも半分だという。首相や産業界もドイツあげてのエールを送るしょーではあるが、2年前のVWの不正事件以来、ダイムラーも排ガス不正で捜査を受けたり、体たらくが続くドイル自動車業界であるからである。いくら新技術を誇っても、一連の不祥事によってしらじらしく、シラケ基調にならざるを得ないという。

もっとも英仏の「ディーゼル車禁止」論に対してドイツ政府は、現実的なクリーンディーゼル、電気、水素など様々な次世代技術の開発を求めている。メルケル首相もこの件を政争の具にはせず、業界に将来を熟慮せよとのメッセージを送った形である。

ゴットリーブ・ダイムラー、カール・ベンツ、ルドルフ・ディーゼル、ロベルト・ボッシュと名を連ねると、車の歴史を紡いだ先達たちに果たして今の経営陣は顔向けできるだろうか。日本の自動車業界も他山の石として心しないといけない。🇩🇪🚗⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「風向計: テックの聖地、ベルリン、地味にスゴイ」から

2017.9. 5    日経産業新聞の記事「風向計: テックの聖地、ベルリン、地味にスゴイ」から

ベルリン、今は昔

コラムの著者 広田 周作氏(電通コミュニケーション・プランナー)は、7月にベルリンで開催された欧州版サウス・バイ・サウス・ウェストとも例えられる、テック・オープン・エアーというテクノロジーの祭典に参加し、ベルリンの変容について触れている。

◯世界の覇権よりも実直に

 歴史的な転換を見せたベルリン。1989年の壁の崩壊直後は、地価の安さや多様性の受け入れに寛容で、多くのアーチストやミュージシャン、移民が集まってきた。そこからメジャークラブが生まれ、多数のアーチストが活躍している。そこでのテック・オープン・エアーは世界中のジャンルを超えた、勢いのあるテック企業やアーチストが集まったという。

スタートアップが年間500社以上も生まれ、欧州でも有数のイノベーション都市として認知度が上がってきている。と同時に投資額も増え、地価も高くなってきたという。

これらのスタートアップ企業は、米国とはことなり、

  • 個性が強い企業
  • 環境問題や移民の抱える社会的課題を解決すを目指す企業
  • 無理な成長や急なIPOを望まず、サステナブルな社会の実現を目指す企業

が多いという。米国の世界の覇権を狙うというものではなく、ドイツでは企業群の活動は実直で、地味であるという。しかし、自分たちの住むコミュニティーをより良くし、人々の対話を促進し、自分たちの文化を守ろうとすることを誰よりも真剣に取り組んでいるという。🇩🇪♫🎸⚡️💡🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:ページビューという麻薬」から

2017.9.4   日経産業新聞の記事「眼光紙背:ページビューという麻薬」から

麻薬のようなページビューを良薬に

コラムの著者は、メディア関係者で話題になったという行き過ぎた「ページビュー至上主義」について触れている。

◯広告費を上げる以上に麻薬性のあるページビュー

 コラムの著者は、ネットメディアのコンテンツの編集を行った経験から、広告費が稼げるといった側面はあるものの、自分の書いたり編集したりした記事が高いページビューを叩き出すと、「気持ちいい」ということにあるという。さらにページビューを上げることを考えると、テーマやタイトルを工夫し、うまくいくとその成功体験にとらわれ、テーマやタイトルのつけ方が偏ってくることもあるという。

ページビュー至上主義が、無節操な追及で最後はDeNAのまとめサイトで数々の法令違反が露見し、閉鎖に追い込まれたことも記憶に新しい。ページビューを気にかけないではないが、読者にもっとみてもらうためには有益な情報を与えることである。検索エンジン対策も施すが、多くの読者にみてもらうために、麻薬性を知った上で、ページビューを良薬として使いたいものだ。💊💴💰⚡️🌍happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:子ども用スマホ、見習いたいソフトの工夫」から

 2017.9.4  日経産業新聞の記事「拡大鏡:子ども用スマホ、見習いたいソフトの工夫」から

ハードの性能は少し劣るがソフト、サービスは卓越

コラムの筆者 田中 雄二氏(ITジャーナリスト)は、トーンモバイルが販売している子ども用スマートフォン「TONE m17」について子ども用として特化することでソフト、サービスが卓越していることについて語っている。
◯独自路線のスマホに今後も期待

同製品は、「子どもに安心して使わせられる」というユニークなコンセプトの製品で注目されているという。親がもつスマートフォンやPCから子ども用のこの製品に対して、様々な情報の確認や利用制限ができるようになっているという。

  • 位置情報;子どものスマホの現在位置の把握はもちろん、予め指定した場所に移動したとき、自動で通知が親に届くようにできている。さらに、親が子どもにこの場所でスマホを使わせたくないといったときのため、自動的にロックできる。
  • 利用時間:指定した時間以外はスマホをロックできる
  • アプリケーションの制限;アプリごとに利用可能な時間を指定できる。アプリを追加する際には、親の許諾が必要。

といった具合で、面白いのは、「親子の約束」という機能で、専用用紙に、アプリの時間、使用可能アプリを記入し、それをスマホのカメラで撮影すると、自動的に子どものスマホが設定されるといった機能である。子どもと話し合いながら、納得の上で、機能制限を掛けるといyた想定である。

ハード自身は、他のスマホのよりも多少劣るが、子どもに持たせるには十分な性能がある。ソフト、サービスを含めて工夫することで、独自の持ち味をだそうという戦略である。:📱💡⚡️happy01