【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:AI研究偏重のしわ寄せ」から
2017/09/10
2017.9.6 日経産業新聞の記事「眼光紙背:AI研究偏重のしわ寄せ」から
科学研究費は「選択と集中」の結果だというが
コラムの著者は、2018年度予算の概算要求が出揃った中で科学研究費に偏重がないかと疑問を呈している。
◯選択と集中の副作用?
コラムの著者は、科学研究費が人工知能(AI)研究に重点が置かれ、研究テーマを絞り込んで多額の予算を投入する「選択と集中」の傾向を反映した結果だという。
確かに個別の研究分野の予算の増減について議論をする必要はないが、例えば電気自動車用の駆動モーターの研究開発は、10年かけて産学官共同でモーターや磁石の開発を進めていたが、前年度約20億円が約4億円に急減となっている。研究評価は概ね良好であったが、当初の課題が解決できる見通しがたったからというのが減額の理由だという。減額分はAI研究にいったといったとの声もあるという。この分野は世界の自動車メーカーがしのぎを削るところであるにもかかわらずで、日本の出遅れが懸念される。
科学研究は選択と集中政策で、学術論文の世界的なシェア低下が副作用として指摘されている。ブームである研究に投資することばかりが研究ではない。足元を固めないと日本の大きな成長となる産業をも失いかねないとコラムの著者は危惧している。✏️🎓📖💻⚡️
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