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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 『木の国』の文化、日本独自の技術創生」から

2017.2.28  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 『木の国』の文化、日本独自の技術創生」から

世界最古の木造建築を維持する技術

コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、森林大国の日本だからこそできる独自の技術創生について語っている。

◯世界に冠たる木造建築、植物由来の加工品のポテンシャルの高さ

 国土の7割が森林で、その3分の2が人工林であるという木の国が日本である。森林資源国は、世界的にポテンシャルの高い木造建築と植物由来の加工品を輩出してきた。そこでは、独自の技術文化を形成してきた。

 前者の事例は奈良・斑鳩の法隆寺五重塔。1400年前に創建され、地震などの自然災害にも打ち勝ち現存している世界的に稀にみる木造建築だとう。その背景には、先人の心柱に対する知恵と匠の技で、西洋の力を力で制するような技術思想とは真逆で柔軟でしなやかな設計思想でできているという。

 後者には和紙の事例があるという、確かに中国の唐紙が発明であるが、両者は生産手法が大きく異なるという。和紙の場合は、清流に浸し、自然の流れによって不純物を除去する「流しすき」を採用している。これによって白くなり、繊維相互がよく絡まることで、紙自体が丈夫になる。また風合いもでる。

この優れた技術を現代ではポスト炭素繊維として植物由来のセルロースナノファイバーや耐火木材の開発に発展しているという。🏠🗼✏️happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:『プレ金』に踊るバブル世代」から

2017.2.28   日経産業新聞の記事「眼光紙背:『プレ金』に踊るバブル世代」から

お金を使うきっかけや言い訳を探す世代?

コラムの著者は、毎月1回、金曜日は早めに仕事を切り上げようという「プレミアムフライデー」運動でちょっとした気づきついて述べている。

◯バブル期に青春を過ごした世代はお祭りムードに弱い

コラムの著者が感じたのは、社内のコンビニで夜食を買ったとき、プレミアムフライデーのマークの付いた少し高めの弁当に食指が動かされたこと。今日は、プレミアムフライデーで特別の日だから、早帰りの中で自分は頑張って残業という自分にご褒美。そんな心理をついた「ちょい高」の商品。驚いたことに最後の1つで品切れ寸前であったことであるという。

どうも青春がバブル期の世代には、何か理由やきっかけがないと、お財布が開かないらしい。プレミアムフライデーはそのよいきっかけのようで、そこに多くの商機があるようだ。📊🌎💰🏢😃


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「拡大鏡:格安SIM、定額制などプラン多彩」から

2017.2.27   日経産業新聞の記事「拡大鏡:格安SIM、定額制などプラン多彩」から

大手通信業者よりも小回りの効く料金プラン

コラムの筆者 田中 雄二氏(ITジャーナリスト)は、格安SIMなどと呼ばれるMVMOによる通信サービスが人気を集めている理由を分析している。

◯データの通信容量の上限がことなるものや特定のネットサービスを無料にするものも

低価格でスマートフォンの運用が可能な格安SIMサービス。単に低価格であるという従量制だけでなく、最近は、毎月の通信データの通信料の上限がことなる料金プランを用意することで、利用者のニーズにあった運用が可能な点も人気を呼んでいる要因のようだという。

人気に対して格安SIMを提供するサービス業者も多く、競争が激しい。そこで他社との差別化のために、ユニークなサービスを提供しているところもある。

LINEモバイルは利用する料金プランで異なるが、LINE、ツイッター、インスタグラムといったSNSや定額制音楽サービス「LINEミュージック」を利用する際も無料となる。

今後も利用者のアプリの利用に応じたユニークなサービスが出そうだ。📱💰happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 渦巻き、銀河や台風、排水口まで」から

2017.2.24  日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 渦巻き、銀河や台風、排水口まで」から

森羅万象、ものの集まりに渦が巻く

コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、大は銀河や台風、小は洗面器の排水口で起こる「渦巻き」について言及している。

◯質量群が中心に集まる時に渦巻きが発生

太陽系は渦巻きの成れの果てだと、和田教授が語っている。約46億年前、銀河に漂っていた一つの星間雲に重力収縮が始まり、原始太陽が作られたという。太陽を中心とする渦の中で微惑星が衝突・合体して惑星へと成長、重力・遠心力バランスがもたらす安定状況として太陽系が作り上げられた。

質量をもつものが中心に向かって集まる時、中心方向に対して直角な速度成分を持っていると、重力との合成で回転エネルギーをもち、すれ違って渦巻くようになる。銀河も台風も、排水口の渦も原理は同じであるという。

渦の研究は、航空機で応用され安全航行に役立っている。ボルテックス・ジェネレーターという数センチの突起を飛行機の翼面につけ故意に乱気流を作る。速度が大きくなると、エネルギー損失の大きな渦ができ、失速することがあるため、これを緩和して小さな渦にする役目を担うものだという。✏️📖💡happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:統合報告書の重要性」から

2017.2.23   日経産業新聞の記事「眼光紙背:統合報告書の重要性」から

企業の価値創造プロセスの理解に

コラムの著者は、今後ますます、企業価値の分析に非財務情報も含めた統合報告書が重要になってくることを示唆している。

◯フェア・ディスクロージャー規制をにらんで

企業価値の分析に欠かせないのが、財務情報である。この点は今後も変わらない。だが、財務情報の背景や要因を理解するには、経営者や経営戦略、研究開発投資、設備投資、人材投資、知的財産戦略、事業環境など非財務情報が重要だという。

企業の価値創造プロセスについては最近上記の非財務情報が公開されたり解説されるケースが増えてきているという。具体例が統合報告書で、

  • 企業の価値創造プロセス
  • ESG(環境、社会、企業統治)
  • 知的財産の解説
  • 経営理念・ビジョンや中期経営計画といった経営方針

の非財務情報の説明が増えている。最近はCEOや社長のインタビューが掲載されているものも多いという。

非公開情報を一部の投資家にだけ開示することを禁じるフェア・ディスクロージャー規制が実施されると、企業自身が公開する情報の精度をどう上げるかが課題になってくる。📊🌎💰🏢😃