【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 『木の国』の文化、日本独自の技術創生」から
2017/03/06
2017.2.28 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 『木の国』の文化、日本独自の技術創生」から
世界最古の木造建築を維持する技術
コラムの著者 志村 幸雄氏(技術評論家)は、森林大国の日本だからこそできる独自の技術創生について語っている。
◯世界に冠たる木造建築、植物由来の加工品のポテンシャルの高さ
国土の7割が森林で、その3分の2が人工林であるという木の国が日本である。森林資源国は、世界的にポテンシャルの高い木造建築と植物由来の加工品を輩出してきた。そこでは、独自の技術文化を形成してきた。
前者の事例は奈良・斑鳩の法隆寺五重塔。1400年前に創建され、地震などの自然災害にも打ち勝ち現存している世界的に稀にみる木造建築だとう。その背景には、先人の心柱に対する知恵と匠の技で、西洋の力を力で制するような技術思想とは真逆で柔軟でしなやかな設計思想でできているという。
後者には和紙の事例があるという、確かに中国の唐紙が発明であるが、両者は生産手法が大きく異なるという。和紙の場合は、清流に浸し、自然の流れによって不純物を除去する「流しすき」を採用している。これによって白くなり、繊維相互がよく絡まることで、紙自体が丈夫になる。また風合いもでる。
この優れた技術を現代ではポスト炭素繊維として植物由来のセルロースナノファイバーや耐火木材の開発に発展しているという。🏠🗼✏️
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