【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 科学技術文明の発展、非合理・暗黙知を受容」から
2016/12/06
2016.12.2 日経産業新聞の記事「TechnoOnline: 科学技術文明の発展、非合理・暗黙知を受容」から
中世アラビア科学の衰退した理由
コラムの著者 和田 昭允氏(東京大学名誉教授)は、前回に引き続き、中世アラビア科学にふれ、いかにしてそれが衰退したのかを見ることによって現代の科学技術文明に対する警鐘を鳴らしている。
◯科学技術文明の外部にも寛容に取り込む
中世アラビア科学が衰退した理由は、伊東俊太郎氏(東京大学名誉教授)によると3つあるという。
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思想的要因:次第に衰退。古代ギリシャの流れをくむ合理的科学から神秘主義に方向転換。
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経済的要因:大航海時代によりヨーロッパは中東を介さずとも東方諸国と直接経済的交流が可能となった。アラビアの地位の急落。
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政治的要因:オスマン帝国の配下になることで、現実的なものは残ったが、哲学や科学のような純粋理論的な学問は発達しなかった。
であるという。
目的論、観念論、神秘主義の不合理な思考から離脱するとともに「仮説→事例→仮説」のスパイラルを回しつつ、上記の非合理で会っても
- 先験的知識
- 目的論的知識
- 非形式的知識
にも通じておかなくては、は科学技術の発展性はない。
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