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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:ハンバーガーを『友達』に」から

2015.11.8¥17   日経産業新聞の記事「ネーミングNOW:ハンバーガーを『友達』に」から

新しいブランドの醸成に利用

コラムの著者 岩永 嘉弘氏(ネーミング&コピーライター)は、期限切れの鶏肉使用や異物混入で苦境に立ったマクドナルドが起死回生を期して打って出た200円バーガーの「おてごろマック」のネーミング戦略について語っている。

○友達感覚を狙うネーミング

同社の「おてごろマック」のネーミングを紹介しよう;

  • バベポ;バーベキューポークバーガー
  • ハムタス;ハムレタスバーガー
  • エグチ;エッグチーズバーガー
  • シャカチキ;シャカシャカチキン

といった具合である。ネーミングも商品の成り立ちや特性だけであれば、長いし、味も素っ気もない。そこで、今時の省略形であえて打ち出し、思い切った価格設定で、不祥事以後の起死回生を狙う。その意欲と自信だけでは、顧客に届かないと考えた同社はニックネーム作戦をとることにした。さらに、新メニューで新しいネーミングを使うことで新ブランドとしたいという。fastfoodfastfoodhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:三菱電機のエアコン、1台で異なる温度実現」から

2015.11.16   日経産業新聞の記事「探査計:三菱電機のエアコン、1台で異なる温度実現」から

半世紀ぶりの技術革新

コラムの著者 戸井田園子氏(家電コーディネーター)は、エアコンメーカーで画期的となる新機能を実現しているが、生活者のどれほど実感してもらえるかが課題である。

○2つのファンを左右独立の持たせ風量制御で異なる温度を1台で

今年の10月から新商品が出回るエアコン業界。その中で注目されているのが、三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰FZシリーズ」である。これまで同社は、小型計量・薄型化する狙いで「ラインフロー」という筒型のファンを最初に製品化した。その後どのメーカーもこの方式をとり業界標準となっていた。

今回は自社自らが打ち立てた標準に固執せず、世界初「パーソナルツインフロー」を開発した。これは、プロペラ型のファンを2つ搭載したもので左右独立に動き、左右それぞれの風量を制御することで、1台で異なる温度を実現できるか画期的なものである。さらに小型高性能DCモーター、W型の熱交換器でスペースを小さくし、効率をあげたという。

問題は、こういった性能の向上は消費者には届きにくく、業界内の大ニュースで終わりかねない。消費者へのアプローチがさらに重要となろう。typhoonhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国、『日本人気』の実像」から

2015. 11.16 日経産業新聞の記事「眼光紙背:中国、『日本人気』の実像」から

中国地方に商機あり

コラムの著者は、中国へ進出する日系企業で話題になっている野村総研のアンケート結果について触れ中国の地方でのビジネスにチャンスありと語っている。

○訪日中国人とのイメージギャップ

アンケート結果で日本が1位なのは「丁寧さ」だけで、「おしゃれ」は韓国、「高級感」では欧州の4強が占め、日本は大半が3〜4位に甘んじているという。

日用品や家電製品を我先に買う爆買いの訪日中国人のイメージとはかなりのギャップである。実は味方を変えると、中国における日本企業の課題と商機が見えるという。

実は今回のアンケートは地方都市まで幅広くカバーしており、領土問題で関係の悪化した2012年から3年間のもので、欧米韓の後手に回ったという経緯がある。調査結果は日本企業の地方での知名度や存在感の小ささの結果であるという。となれば、訪日中国人の観光の盛り上がりから地方における日本のイメージ改善が大きく商機があると思える。ここらで知恵をしぼる価値はありそうだ。noodlehappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:科学のセンス「なぜ?」興味持たせる教育」から

2015.11.13   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:科学のセンス「なぜ?」興味持たせる教育」から

自然現象に対する疑問がセンスを生む

コラムの著者 新田 義孝氏(四日市大学名誉教授)は、科学技術のセンスを育むには、理科の時間にゆとりがあり、科学技術が大好きな教員に担当してもらうことが近道ではないかと示唆している。

◯科学技術の進歩は使う側の技能を不要にした

自動ドア、デジカメなど今ではどこでもあり、利用する側に技能を必要とすることはなくなった。タクシーやビルの扉は多くが自動ドアになり、そうでないビルにいくとガラスの頭をぶつけることになる。デジカメ以前は、フラッシュの速度、絞り、手振れしないシャッターの切り方といった技能が必要で、その上で被写体を考える時代であった。

しかし、この技能不要は、科学技術のセンスを奪う。こどもたちにこれを伝えるには、教員側に自然現象に対する驚異と疑問、畏敬がなければならないという。では、そんな現象を決められた理科の時間でこなせるか。さらに、こどもたちに「なぜ?どうして?」が浮かぶような教員のセンスも重要で、過去に自然現象をみて驚いた経験がなければならない。

将来のテクノロジーの展開は、このような科学のセンスが育つかがキーだと新田教授は示唆している。


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:米中地政学と経済のねじれ」から

2015. 11.13 日経産業新聞の記事「眼光紙背:米中地政学と経済のねじれ」から

新型大国関係と経済パフォーマンスの格差

コラムの著者は、中国の習近平ドクトリンを世界がどう扱うかを地政学と経済学の違いで触れている。

○新型大国関係

習氏はこう唱える。米中二大覇権国の共存時代という主張は米国側は拒否。しかし、地政学的な既成事実化は進んでいる。欧州の米国同盟の基軸である英、独、仏の3カ国を見ても、中国側である。東南アジアでは、南沙岩礁の埋め立て、領海権主張で意義を唱え、米政権でも中国対抗策は旗色がわるい。

しかし、経済パフォーマンスは、米国はICT革命で史上空前の株高で人々のライフスタイルも変えようとしている。中国は、過剰投資後遺症を抱え、失速症状で資本流出と通貨下落の懸念が高まっているという。

米中の地政学と経済学でのねじれがどう変わっていくのか、今後世界経済に大きな影響がでるだろう。downwardrightupwardrightrestaurantnoodlehappy01