【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「探査計:三菱電機のエアコン、1台で異なる温度実現」から
2015/11/19
2015.11.16 日経産業新聞の記事「探査計:三菱電機のエアコン、1台で異なる温度実現」から
半世紀ぶりの技術革新
コラムの著者 戸井田園子氏(家電コーディネーター)は、エアコンメーカーで画期的となる新機能を実現しているが、生活者のどれほど実感してもらえるかが課題である。
○2つのファンを左右独立の持たせ風量制御で異なる温度を1台で
今年の10月から新商品が出回るエアコン業界。その中で注目されているのが、三菱電機のルームエアコン「霧ヶ峰FZシリーズ」である。これまで同社は、小型計量・薄型化する狙いで「ラインフロー」という筒型のファンを最初に製品化した。その後どのメーカーもこの方式をとり業界標準となっていた。
今回は自社自らが打ち立てた標準に固執せず、世界初「パーソナルツインフロー」を開発した。これは、プロペラ型のファンを2つ搭載したもので左右独立に動き、左右それぞれの風量を制御することで、1台で異なる温度を実現できるか画期的なものである。さらに小型高性能DCモーター、W型の熱交換器でスペースを小さくし、効率をあげたという。
問題は、こういった性能の向上は消費者には届きにくく、業界内の大ニュースで終わりかねない。消費者へのアプローチがさらに重要となろう。
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