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【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:リポジションニング、訴求点変え、市場開拓」から

2015.6.4  日経産業新聞の記事「西川英彦の目:リポジションニング、訴求点変え、市場開拓」から

製品の位置付けを変えることで新市場を拓く

コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、明治の『果汁グミ』を例に、リポジションニングについて言及している。

○お菓子から美容健康食品に位置付けを変える

同製品は、果汁100%というコンセプトで1988年から発売され、子供から20代女性まで広がり、ヒット商品となった。99年には無着色料で親が子供に安心して食べさせることを狙った。さらに産地にこだわり、製法全般を見直し自然な色合いを出す工夫をした。「着色料不使用」と記載し、安全性を訴求、グミのトップブランドとして拡大した。

ところが、2000年に入り、市場が成熟し始めると20代女性は減少し、グミは子供のお菓子として定着した。このとき競合他社のカンロが、20代女性をターゲットに「ピュアグミ」を投入する。酸味を強調し、パウダーをまぶした強烈な刺激を提案した。そこで、明治は、美容や健康を意識する女性が増えてきたことを突き止め、グミに含まれていたコラーゲンなどが人気材料になっていたことを念頭に置いた。「果汁グミぷるん」は噛むコラーゲンのロゴと1袋にコラーゲンが1500mg含まれていつことを主張した。これまでのお菓子の位置付けから、20代女性の小腹を抑えるおやつ、しかも健康や美容を意識した商品とした。このリポジションニングによって、2007年には2倍の売り上げを上げヒットした。kissmarkhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:技術革新生むもの、世の中の変化想像せよ」から

2015.6.3   日経産業新聞の記事「TechnoOnline:技術革新生むもの、世の中の変化想像せよ」から

技術で社会的な効果を考える想像力が不可欠

コラムの著者 新田 義孝氏(四日市大学名誉教授)は、科学技術の進歩にいまの教育方法が発想を生むものではない点を指摘し、夢物語のような想像を起こす力を伸ばすことを真剣に論議しなければならないと語っている。

○鉄腕アトムやドラえもんからロボット工学

確かに漫画的で夢物語だろう。しかし、日本の科学技術の発展には、科学技術の訓練ではないところにあると、新田教授は示唆している。つまり、電話を発明したグラハム・ベルを始め、近代技術を発明した人の多くが、その道のど素人であったという。ど素人だからこそ、夢物語を想像し、それに近づくためのアプローチとして科学技術を訓練して習得することで、新発明を成就できたという。

電気や物理的な基本原理を実験でみせ、自然法則を教え、それを科学技術に生かしていることを実感してもらうといった教育方法がとられている。だが、この方法は、科学技術への貢献者になる方法ではない。何となれば、技術の先の夢がなく、技術が実現された暁での応用が利かない。夢がないと、想像力が生まれないからである。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:サイバー対策『外も内も』」から

2015. 6.3   日経産業新聞の記事「眼光紙背:サイバー対策『外も内も』」から

大規模な情報漏洩事件を他山の石に

コラムの著者は、約125万件の個人情報の漏洩事件となった日本年金機構、ベネッセの顧客情報の大量流出事件などこのところ情報セキュリティーに関する事件を教訓にすべきところについて語っている。

○外部からの侵入防御だけでよいのか

日本年金機構もベネッセの事件も共に個人のプライバシーを犯すだけでなく、その対策費用などを考えると非常に重大な問題が起こったといえる。

今や通信インフラと同様にITは世の中を支える重要な基盤となっている。また、同時にその基盤に対するサイバー攻撃の標的になっていることも認識しなければならない状況である。

ただ、コラムの著者が危惧するように、これまでの日本での情報セキュリティーは、外部侵入に重点を置き、内部に悪意を持った人間がいるといった内部犯行については甘いという。島国での心理的なことから、身内意識で性善説を取るのかもしれない。しかし、ベネッセの漏洩事件では同社のグループ会社の業務委託先の元社員が犯行を起こした事実もある。管理者の相互チェック、内部にも監視、アクセス権の制限など、内部も外部同様の対策が必要であろう。happy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「眼光紙背:領収書に見る荀子の教え」から

2015. 6.2   日経産業新聞の記事「眼光紙背:領収書に見る荀子の教え」から

中国の税務当局と飲食店とのいたちごっこ

コラムの著者は、上海の飲食店などで領収書(中国語では発票)をもらうと、スクラッチカードのクジがついているが、その背景について語っている。

○荀子の唱えた「性悪説」に基づく

どうやらこの領収書に纏わるクジは長い歴史的背景があるらしい。飲食店は税金を払いたくないため、税務当局は、ならば、消費者が領収書を欲しがる仕組みとして、クジを採用したという。当局と飲食店あオンラインで、領収書を発行すると直ちに売上が計上されて税逃れができなくする。

だが、「人の心は弱い」という荀子の教えを知ってか、これを掻い潜って、発票なしでよいから割り引いてという顧客もいる。さらに、上海の主要駅には、高額な領収書を偽造する発票屋がおり、「顧客」は偽領収書を使って、購買費などと偽り会社に経費を水増し請求するという。

中国に進出する日本企業も無縁ではない。性善説になれた日本企業は、格好の標的かもしれない。schoolhappy01


【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「パッケージNOW:おしゃれ紙バッグでお持ち帰り」から

2015.6.2   日経産業新聞の記事「パッケージNOW:おしゃれ紙バッグでお持ち帰り」から

人件費を削減しても顧客満足は下げない工夫

コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、フランスのフラワーチェーン大手のモンソーフルールが2005年からフランチャズ形式で展開している「ハッピー」の商品パッケージあるいは包装?について触れている。

○ケーキの箱と思いきや、中は生花

竹原氏が知人から送られた2つの箱。一見、ケーキの箱のようだが、開けてみると、びっくり。生花が綺麗でしかもおしゃれな箱に入っている。この「ハッピー」の贈り物「びっくり箱(La Drole de Boite)」で、受け取った人が驚くデザインにしたと店舗案内にメッセージがあった。

店舗も工夫がある。正面に花を収めた紙製のバッグが並べられていて、中に入れた花を包む紙のさまざまな色彩をアクセントとしてディスプレイしている。花を買った人は、再度包装する必要もなく、この紙バックをお持ち帰りパッケージとしてそのまま持ち帰るしくみである。つまり、包装を待つ必要もない。店舗の方も、包装のための人件費を必要としない。

びっくり箱も簡単である。プラスティックシートを箱の底に敷いて、生花用の給水スポンジに花の茎を刺すだけである。他の店にはない、箱型のパッケージやグラフィックに凝った紙バッグ、花で作ったアクセサリー入りの袋が、人件費は減らしても、顧客に満足を与えているという。さらに、人件費が削減できることは、花の値段が一般的な生花店よりも約3割も格安であるというメリットもあるという。cloverhappy01