【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:技術革新生むもの、世の中の変化想像せよ」から
2015/06/09
2015.6.3 日経産業新聞の記事「TechnoOnline:技術革新生むもの、世の中の変化想像せよ」から
技術で社会的な効果を考える想像力が不可欠
コラムの著者 新田 義孝氏(四日市大学名誉教授)は、科学技術の進歩にいまの教育方法が発想を生むものではない点を指摘し、夢物語のような想像を起こす力を伸ばすことを真剣に論議しなければならないと語っている。
○鉄腕アトムやドラえもんからロボット工学
確かに漫画的で夢物語だろう。しかし、日本の科学技術の発展には、科学技術の訓練ではないところにあると、新田教授は示唆している。つまり、電話を発明したグラハム・ベルを始め、近代技術を発明した人の多くが、その道のど素人であったという。ど素人だからこそ、夢物語を想像し、それに近づくためのアプローチとして科学技術を訓練して習得することで、新発明を成就できたという。
電気や物理的な基本原理を実験でみせ、自然法則を教え、それを科学技術に生かしていることを実感してもらうといった教育方法がとられている。だが、この方法は、科学技術への貢献者になる方法ではない。何となれば、技術の先の夢がなく、技術が実現された暁での応用が利かない。夢がないと、想像力が生まれないからである。
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