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2015.6.2   日経産業新聞の記事「パッケージNOW:おしゃれ紙バッグでお持ち帰り」から

人件費を削減しても顧客満足は下げない工夫

コラムの筆者 竹原あき子氏(工業デザイナー)は、フランスのフラワーチェーン大手のモンソーフルールが2005年からフランチャズ形式で展開している「ハッピー」の商品パッケージあるいは包装?について触れている。

○ケーキの箱と思いきや、中は生花

竹原氏が知人から送られた2つの箱。一見、ケーキの箱のようだが、開けてみると、びっくり。生花が綺麗でしかもおしゃれな箱に入っている。この「ハッピー」の贈り物「びっくり箱(La Drole de Boite)」で、受け取った人が驚くデザインにしたと店舗案内にメッセージがあった。

店舗も工夫がある。正面に花を収めた紙製のバッグが並べられていて、中に入れた花を包む紙のさまざまな色彩をアクセントとしてディスプレイしている。花を買った人は、再度包装する必要もなく、この紙バックをお持ち帰りパッケージとしてそのまま持ち帰るしくみである。つまり、包装を待つ必要もない。店舗の方も、包装のための人件費を必要としない。

びっくり箱も簡単である。プラスティックシートを箱の底に敷いて、生花用の給水スポンジに花の茎を刺すだけである。他の店にはない、箱型のパッケージやグラフィックに凝った紙バッグ、花で作ったアクセサリー入りの袋が、人件費は減らしても、顧客に満足を与えているという。さらに、人件費が削減できることは、花の値段が一般的な生花店よりも約3割も格安であるというメリットもあるという。cloverhappy01

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