【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:レンジ調理専用品、忙しい日常に商機」から
2015/02/03
2015.1.29 日経産業新聞の記事「高岡美佳の目:レンジ調理専用品、忙しい日常に商機」から
プライベートブランドにどう打ち勝つか
コラムの著者 高岡美佳氏(立教大学経営学部教授)は、日本ハムが20日に発売した「楽パック レンジ de ウインナー」のマーケティングについて触れている。
○10年以上前の先行投入の失敗経験から学ぶ
同社は、同様のコンセプトの商品を10年以上前に投入したが、時代を先取りしすぎたことと、味をチーズ、カレーなどにしたことで、おやつやおつまみとして認知され、それ以上拡大しなかったという苦い経験をもつ。そこで、今回は、共働きや単身世帯向けで調理時間を削減することをアピールし、レンジ調理に特化した商品とした。調理後はパッケージのまま容器代わりに使えるという。味付けもペッパーを効かせて、おやつや晩酌だけでなく、忙しい朝食時間やお弁当を狙うことにした。
ウィンナー・ソーセージの国内需要は、日本ハム・ソーセージ工業協同組合(東京・渋谷)によれば、右肩上がりの生産数を示しているという。消費者の生活にもっと融け込めばさらに拡大できる市場だと業界は見込んでいる。
問題は商品の販売チャネルである。量販店売りを念頭にしているが、いずれコンビニへの拡大もあろう。その際にプライベートブランドとの売り場での競争が激化するだろうと、高岡教授はみる。ヒット商品のキーはこの売り場競争であるともみている。