【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ネットコミュニケーション」から
2013/09/18
2013.9.12 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ネットコミュニケーション」から
ユーザー間の適度な制限が活性化の鍵
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、前々回のSNSに続き化粧品の口コミサイト『アットコスメ』(アイスタイル運営)に触れ、適度なユーザー間の制限が、コミュニティーを活性化することを示している。
○フェイスブック等と異なる口コミシーン
西川教授によると、ユーザー同士のコミュニケーションを制限することが、ネットコミュニティーの新市場を創るという。フェイスブックなどのソーシャルメディアとは一見真逆な考え方だ。
アットコスメサイトは、国内販売されているほぼ全ての化粧品、約22万点を超える商品情報と、累計約1080万件の口コミを掲載しているという。ユーザは20歳から30歳代女性の3人のうち1人が利用する日本最大の美容のネットコミュニティーだという。
情報提供は仔細に分類され、まさにTPOや年齢などに応じた情報や人気ランニングなどを提供している。さらにQ&Aコーナーもある。
だが、口コミではユーザー同士の意見交換を求めていない。そこには、口コミをすることで他者から批判されるのではないかと躊躇することなく、投稿してもらうことに配慮している。また、多様な口コミであるからこそ、メーカーのマーケティングや店舗へのフィードバックに有効であることも、アイスタイルは考慮している。
さらに、完全にユーザー同士のコミュニケーションを断つのではなく、「ありがとう❤」ボタンを設けて、モチベーションをあげる配慮も忘れていない。この適度な制限がポジティブなコミュニケーションを活性化する。まさに、上手い口コミ設計である。
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