【ヒット商品】ネタ出しの会 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ローソンクルー♪あきこちゃん」から
2013/07/28
2013.7.25 日経産業新聞の記事「西川英彦の目:ローソンクルー♪あきこちゃん」から
SNSのキャラクター設定、つぶやきで市場創造
コラムの著者 西川英彦氏(法政大学経営学部教授)は、マーケティングにおいて、商品やサービス、店舗に関わるステークホルダーとの親和性が新市場をうむことを、SNSのキャラクターで説明している。
○ローソンのSNSでのキャラクター「ローソンクルー♪あきこちゃん」
自社のお客様はもちろん、関係企業や協力企業までも親しみをもってもらえば、新市場が広がるという。ローソンの「ローソンクルー♪あきこちゃん」の特徴を西川教授が分析している。
- 設定
ツイッターを中心に27ものSNSで、キャンペーンの告知やクーポンの配布をおこなう。20歳の女子大学生で、アルバイトのローソンクルー(店舗スタッフ)。真面目でマイペース、節約に献身的といった、どこの店舗にもいそうな人物。
- ターゲット(想定顧客)との親和性
コンビニのターゲットは20~30歳代の男性である。あきこちゃんの設定は、良い印象が持ってもらえ、顔や声も公募したことでファンも増えたという。
- 店舗店主(オーナー)との親和性
社長や本社スタッフではなく、オーナーにしてみれば、まるで自分の店で働いているスタッフのように愛着を持ってもらえる。加盟店向けのあきこちゃんグッズもオーナーから好評だという。
- キャラクターを持っている企業とのタイアップ
擬人化させることで、店舗スタッフがお勧めしている感覚で、イベントや商品の告知もしやすい
- つぶやきの内容は全社横断の編集会議で
広告・販促、広報、商品企画、ITなど12部門の横断的な編集会議で、キャラクターのもつ世界観を損なわないようにつぶやく。さらに、お客さまのつぶやきも、絶えず傾聴している。
モノからコトへの企画拡大で、商品の市場性も広がった例である。
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